毎日の寒暖差が激しく、まだまだ冬物の出番も多いこの季節。衣替えを目前に控えたこの時期に、それらの汚れを一度チェックするのがオススメだ。自宅でできる冬物のメンテナンス方法を伝授しよう。
Photo: YUTA KONO/Styling: TATSUHITO YONAMINE/Text: KYOKO CHIKAMA
コートのシワや汚れをキレイに! プロが教える冬物メンテナンス術
毛の中までキレイにするなら、自宅での手洗いがオススメ。ただ、カシミアはデリケートな素材なので、クリーニングに出すのが最適。
平干しネット
直径69cmの平干しネット。使用後にコンパクトにたたんで収納できるのも魅力。1600円/(ダイヤコーポレーション)
シミ取り剤
シミに直接つけて指でなじませるだけで、頑固なシミを分解。部分洗いにも。1800円/ザ・ランドレス(ジョン スメドレー 銀座店)
洗剤
汚れを落としつつ、毛糸に含まれる天然成分も保護する。ウールカシミア用。1300円/ザ・ランドレス(ジョン スメドレー 銀座店)
シミがある場合は水洗いをする前にきちんと落とすのが鉄則。表に当て布をしてから、シミ取り用の洗剤で裏から叩くとキレイに落ちる。
ニットを洗う場合は、なるべく大きなたらいを用意。ぬるま湯は30℃以下であることも覚えておこう。ちなみに洗剤は中性洗剤を使うこと。
汚れがしっかりと落ちるよう、ニットは必ず裏返しにすること。カーディガンなどのボタン付きも同様。それが型崩れ防止にもつながるのだ。
もみ洗いは色が抜けることもあるので、ニットは押し洗いが正解。すすぎも押しながら。洗剤の泡が完全に抜けるまで繰り返し行なうこと。
自力での脱水はかなり時間がかかるので、ここは洗濯機に頼るのがベター。ニットを裏返したままキレイにたたんで洗濯ネットに入れて脱水。
屋外で干すのがベストだが、陰干しが難しい場合は風通しのいい屋内でもOK。ちなみに日にあたると日焼けしてしまうので外干しの際は注意。
ニットのカタチがキレイに整うよう、アイロンで仕上げを。アイロンを直接あてると傷みの原因にもなるので、必ず当て布を使って。
ほつれ補修
太さの異なる2本の補修針がセットになったこちら。ニットには太い針を使用するのがオススメ。450円/クロバー(同)
知らぬ間に引っ掛けて飛び出てしまった毛糸。ほつれ補修針を使うとあっという間に元に戻すことができる。意外と簡単なのでお試しあれ。
教えてくれたのは…
ジョン スメドレー 銀座店店長
林 直洋さん
〈ジョン スメドレー〉に長年勤務しているだけに、ニットのメンテナンスや扱い方などにも造詣が深い。林さん自身もニットは断然手洗い派だそう。