この一連の特集の中で、“良い時計を身に着けろ”ということを説いてきた。ではその“良い時計”とは何か? 今の時流なら優れた機能を備えたハイスペックなスポーツウオッチで間違いない。この特集では“大人の男”として選ぶべきタイムピースをカテゴリー別に厳選。前回に引き続き今回も“さらに特殊な計測機能”を備えたモデルを紹介。「タイドグラフ」や「高度計」、「簡易方位計」など、マニアックな秀作たちをご覧あれ。
こだわり派が選ぶべき“超特殊な計測機能を持つスポーツウオッチ”
腕元で演出!特殊な計測機能を誇るスポーツウオッチでデキる男に!
腕元でチラリ!優れた耐衝撃性を誇るスポーツウオッチでタフな男を演出!
SINN ジン
240.ST.GZ
税抜価格29万5000円
海面は一般的に約6時間ごとに高くなったり(満潮)、低くなったり(干潮)の昇降運動をしている。月の引力に作用されて起こるこの潮汐を、簡易表示する機能が「タイドグラフ機能」だ。質実剛健なドイツのメーカー〈ジン〉がリリースしている、この「240.ST.GZ」は、インナーベゼルに印された▼マーク“HW1”と“HW2”を用いて最後の満潮時刻を把握することで、現在の水位のみならず、次の満潮時刻やその時間までの相対的な水位が読み取れる。ケース径43mm。10気圧防水。自動巻き。
インナーベゼル上部の「HW1」は最後の満潮時間を示し、「HW2」は次の満潮時間を示す。またインナーベゼル下部の「NW」は干潮時間を示す。
(問)ホッタ
TEL:03-6226-4715
FAVRE-LEUBA ファーブル・ルーバ
レイダー・ビバーク 9000
Ref.00.10105.06.45.45
税抜価格85万円
登山や飛行の際など、「いったい今の高さはどれくらいだろう?」などと、高度計を使ってみたくなる。クォーツのアウトドアモデルでは一般化されたが、機械式時計でも備えているモデルが存在する。そのひとつが〈ファーブル・ルーバ〉の「レイダー・ビバーク 9000」だ。このモデルはムーブメント側面から空気を取り入れ、気圧を感知することで高度を測定。センターから伸びる赤針が双方向回転ベゼル上の50m単位の目盛りを指して最大3000mまでを、3時位置のカウンターが最大9000mまでの高度を表示する。チタン。手巻き。
中央の赤針は1回転につき高度3000mを表示、サブダイアルは最高9000mの高度および気圧(hPa)を表示。
(問)スイスプライムブランス
TEL:03-4360-8669
TERRA CIELO MARE テッラ チエロ マーレ
オリエンテーリング コンクリート
Ref.TC7008CON
税抜価格43万円
太陽の方向に水平にしたアナログ時計の短針を向けたとき、短針と12時位置の中間点が南を指す。古くから知られる知恵だが、これを判読しやすくした機能が「簡易方位計」。〈テッラ チエロ マーレ〉の「オリエンテーリング コンクリート」は、2時位置に配置されたリューズを使い、方位が印された内周リングを可動することで方角を把握できるコンパス機能を搭載。同社のアンバサダーであるイタリア人フリークライマー、ルカ・シエラのアドバイスからコンクリートダイヤルが発案された。自動巻き。世界限定約30本。
2時位置に配置された方位角ベゼル用リューズ。ちなみに文字盤には、モデル名の通りコンクリートを使用している。
(問)モントレソルマーレ
TEL:03-3833-4211