スーツやタイなどのBIZアイテムに比べると、アウターは更新頻度が低いかもしれない。だが、何年も同じアウターだと、せっかく旬度の高い着こなしが古臭く見えてしまうことも。そうならないために今季っぽく、かつコーディネイトがスマートに決まるBIZアウターを伝授する。
さまざまなBIZスタイルと相性のいい万能選手であるステンカラーコート。なかでも今季は、防水性や透湿性などの機能を搭載したものがオススメだ。ビジネスシーンを快適に導けるので、ぜひとも手に入れてほしい。
高機能素材を使った「ラミナー」シリーズのステンカラーコート。中綿には軽くて保温性に優れたダウンを使用している。それでいてジャケットの上からはおっても着膨れせず、スマートに着こなせるというのも優秀だ。
コート9万6000円/ヘルノ(同・ジャパン)、スーツ12万円/タリアトーレ、シャツ2万8000円/バグッタ(ともにトレメッツォ)、タイ1万6000円/ステファノビジ(エストネーション)、ブリーフバッグ8万9000円/フェリージ(同・青山店)
防水・防風などに優れたゴアテックス®製。ネームタグにもそれが刻まれている。
内ポケットは止水ファスナーを使っているので、中の荷物が濡れる心配も無用だ。
ステンカラーは人気アウターゆえ、着丈のバリエも豊富。それぞれ与える印象が異なるので、どの着丈が自分に合うか見極めよう。
ショート丈ステンカラーで気をつけるべきは、ジャケットが見えない着丈であるか。少しでもジャケットが裾から覗くと、着こなしが台無しになってしまうので注意しよう。それさえ守っていれば、冬のBIZスタイルも軽快に仕上がる。
コート6万8000円/ウーバー(デルタ)、スーツ8万3000円/シップス(同・渋谷店)、シャツ1万1000円/リーセンシィ オブ マイン アバハウス、シューズ3万6000円/ジャランスリウァヤ×アバハウス(ともにアバハウス 原宿)、タイ1万4000円/ニッキー(ユナイテッドアローズ 原宿本店)
BIZで取り入れるステンカラーで、もっとも一般的なのがミドル丈。太ももにかかるくらいの着丈ゆえに足の動きを妨げず、バランスのいいコーデに仕上がる。さらに着こなしにも取り入れやすいので、ステンカラー初心者にもオススメ。
4万8000円/シップス(同・渋谷店)、その他はSHORTと同じ
いくらロング丈でも膝下丈だと重たい印象を与え、さらには着られているように見えることも。BIZスタイルで選ぶべきロング丈は膝上丈。そうすればロング丈ならではの落ち着いた雰囲気を保ちつつ、全体のバランスも取りやすい。
8万9000円/サンヨーコート(SANYO SHOKAI カスタマーサポート)、その他はSHORTと同じ
縦長の美しいAラインを描くグレンフェル定番ステンカラー「ファーリンドン」。生地は軽量でいて高耐久性や防風性、撥水性の機能を持つグレンフェル・クロス。13万8000円/グレンフェル(コロネット)
機能性に優れた3層構造のゴアテックス®ファブリックを採用。2層構造に比べ、防水耐水性や防風性の高い本格仕様だ。キルティング裏地は取りはずし可。11万5000円/ダーバン(レナウン プレスポート)
縫い目が目立たないクリーンなルックス。それでいて防水・防風・透湿・保温の機能も装備。両サイドのスナップボタンでシルエットを微調整できるのもいい。6万5000円/モノビ(タトラス ジャパン)
特殊ポリウレタンフィルム「バンクス」を裏面に使用。透湿・防風・保温に優れていながら、ウールの上質さを保てるのが優秀だ。5万9000円/リーセンシィ オブ マイン アバハウス(アバハウス 原宿)
Photo:HIROAKI KAWATA
Styling:TATSUHITO YONAMINE
Hair&Make:MASAKI TAKAHASHI
Model:RICARDO
Text:KYOKO CHIKAMA