入り口をくぐり、なんとなく店内を見渡すだけでもおしゃれな気分に浸れるセレクトショップ。でも、その“なんとなく”が明確な目的に変わったら、そこはもっと楽しい場所になるはずだ。そこで今回は、今季的狙い目を3つに絞ってピンポイントでフックアップ!
トレンドやヒットアイテムを熟知するプレスの面々。そんな彼らが、ショップの“顔”という立場をいったん脇に置いてでも推したいアウターとは? これまでの経験や嗜好性に基づきつつ、トレンドを加味して導き出した一着。彼らの個人的推しアウターに、まずはご注目を!
「今までロング丈コートの大人っぽさに随分甘えてきましたけど、やはり好きなんです、アメカジ。で、今年の冬は若い頃に躊躇していたムートンを着てみようかと。これ、本格派に見えて実はイミテーションレザー。黒一色なのでキレイに着こなせます」ナノ・ユニバース プレス 和田 隼さん(写真右)
1万9000円/アルファ インダストリーズ×ナノ・ユニバース(ナノ・ユニバース カスタマーサービス)
「最近はひざが隠れるほどのコートが定番。肩が落ち気味のワイドシルエットがお決まりです。ただ、気づけばワードローブがダークトーンばかりに。そこで手にしたのがこちら。チェック柄は幼く見られがちですが、英国調でしかも細かいと労せずして大人っぽさが担保される。うれしい発見でしたね」ビューティ&ユース プレス 児玉孝志さん(写真中央)
4万円/ビューティ&ユース(同・渋谷公園通り店)
「性別、時代、フィールド。あらゆる垣根が取り払われつつある今、自由なミックス感に共感します。僕もストリートを軸にクラシカルなコートを合わせたりするので。そのコートはというと膝が隠れるぐらいがベスト。たっぷりな身幅にうっすらグレンチェックが浮かぶシックな趣は、歳を重ねた今、まさに気分ですね」ビームス プレス 松下 圭さん(写真左)
3万2000円/ビームス(同・原宿)
アメカジの門戸をくぐってきた大人なら、チェック柄はもうおなじみ。ただし、今季の注目株は“あの”チェック柄とはちょいと違う。
英国の香り漂うクラシカルな趣が、着こなしに新たな風を届けてくれる。
ガシガシ着られそうなハリのあるタフな生地に上品なタータンチェックを。そのギャップがコーデを新鮮に見せてくれる。
1万2000円/ジャーナル スタンダード(同・表参道)
定番の5アイレットのスニーカー。ただ、ガンクラブチェックを全面に施すことで渋さが格段に増しているのだ。
1万円/ビューティ&ユース(同・渋谷公園通り店)
ネイティブ柄のイメージが強いアメリカの老舗とのコラボキャップは、意外にもブラックウォッチ。うん、新しい。
5700円/ペンドルトン×ビームス(ビームス メン 渋谷)
経年変化と見紛う柄のかすれ感を、なんとニット編みで表現。その技術と遊び心に感服する。
1万8000円/エデュケーション フロム ヤングマシーン(ギルドプライム渋谷)
ウール調のストレッチ生地で軽快に。
1万1000円/ワイルドシングス×ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(ユナイテッド アローズ グリーンレーベル リラクシング 自由が丘店)
メイドインジャパンが世界から賞賛を集め、我が国の伝統が再評価されている。日本の職人さんは今、すこぶる元気だ!そんな多彩なラインナップに身を委ねれば、改めて日本のものづくりの良さを実感するはず。
東日本大震災支援プロジェクトの一環として製作。すぐれた撥水加工は漁師さんも納得!
2万4000円/フィッシャーマン・ジャパン×アーバンリサーチ(アーバンリサーチ 京都店)
「TOHOKU WITH LOVE」と銘打たれた、三陸の若手漁師コミュニティーとのコラボ作だ。
架空の俳優、“ハラダ”のワードローブをイメージしたブランド。山形県の佐藤繊維が手がけたこちらのモヘアニットは雲上の柔らかさ。
2万2000円/ハラダマニア(エストネーション)
創業110年を数える青森の仕立屋「ワークス」謹製。手間を惜しまない内ポケの仕立てや、袖の本切羽仕様といった細部に老舗の矜持が。
4万6000円/ラブレス(同・青山)
定番パーカの両袖に、筆で書いたようなフォントのブランドロゴを大胆にプリント。クールジャパン、ここにあり。
1万8500円/ループウィラー×ビームス(ビームス ジャパン)