ダウンの中身に使用されているのは、ダウンとフェザーが一般的。それぞれの特性を紹介する。
※写真提供:河田フェザー
ダウンの質の高さはグースに軍配
フォアグラを目的に育成されるグースは成長してからダウンを採るため、ダウンボールがより大きいというのが特徴。ダウンボールが大きいほど上質とされているので価格は張るが、保温性は圧倒的に優れ、かつ軽量でもボリュームが出る。
価格重視派にはダックがオススメ!
生息している環境や条件によって品質は異なるが、グースに比べるとダックはダウンボールが小さい。食肉がメインの目的となるダックは、十分に成長する前にダウンを採るからだ。だが、比較的低価格で、購入しやすいという利点もある。
ダウンと混合すると弾力性がアップ!
羽軸が中央に通っている硬い羽根のこと。羽軸が湾曲しているため弾力性に富み、通気性にも優れているのが特徴。ただ、保温性に関してはダウンよりも劣ってしまう。それゆえにフェザーの混合率が下がるほど、高級品とされる傾向がある。
ダウンなどの機能はほとんど同じだが、キルティングとシームレスは与える印象が異なる。
スマートでモダンな雰囲気が手に入る
ここ最近人気なのがシームレスタイプ。ステッチが施されていないのでダウンながら、スマートかつモダンに着こなせる。BIZスタイルにも取り入れやすい。4万9000円/デサント ポーズ(デサント ブラン 代官山)
クラシックかつスポーティな印象
羽毛を服の中に閉じ込めるキルティングは、ダウンの象徴ともいえる手法。クラシックであるのに加え、どこかアクティブでスポーティな印象を与える。11万円/ロシニョール×ナノ・ユニバース(ナノ・ユニバース カスタマーサービス)
数値が大きいほど品の良いダウンの証
ダウンの質を見極めるひとつの目安となるフィルパワー。羽毛のかさ高性を示す単位のことで、空気を多く含んでいると数値が大きくなり、保温性も高まる。一般的に600~700フィルパワーが上質、700フィルパワー以上は高品質とされているので、購入時の参考に。