2015.05.08 Fri UPDATE REGULAR

メンズジョーカー・ミーツ・“例の紐”

メンズジョーカー・ミーツ・“例の紐”

例の紐

“例の紐”を知っているだろうか? ――それは金曜深夜に彗星のごとく現れ、ハイエナのような眼差しで新作アニメを吟味する視聴者をおおいにざわつかせ、あっという間に世界中で注目を浴びることとなった、あの、青い紐のことだ。
散々ネットで騒がれているネタなので、ご存知の方も多いかと思いますが、知らない方のために簡単に説明をしましょう。“例の紐”とは、2015年春の新アニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称『ダンまち』)の登場人物であるロリ神ヘスティアちゃんが身に着けている紐(リボン)が元ネタです。言ってしまえばただのリボンなのですが、彼女はそれを肩の下あたりから胸の下を通して、身体の外周を縛るように結んで着用しており、腕を上下するたび、その紐に引っ張られて乳が上下左右軽やかに動き回るというけしからん使用法が話題となっています。
これは二次元キャラデザインの歴史に新たな“萌えジャンル”を誕生させたと言って過言ではありません。ちなみにキャラ原案はライトノベル『デュラララ!!』のイラストで広く知られている、ヤスダスズヒト氏。天才です。
ですが、下を向けばなだらかな平原がひろがる私は、思うのです。実際のところ三次元でそのような効果は期待できるのであろうか。そこにつまっているのは夢でなく、脂肪である。

ということで、後輩女子を呼び出して“例の紐”を試着してもらいました。(※ディテールカットをご参照ください)

…が。う~ん、なんかちょっと、いまいち萌えないんですよね。すごく期待していた分、コレじゃない感。牛乳だと思って飲んだら白い絵の具だった的な気分。
そんな不完全燃焼感をぬぐえぬまま、原稿を書きつつ推測される問題点をまとめると、まず①服がゆるすぎ。②モデルが猫背。そして、③“例の紐”はただのリボンではない。ということですね。実際に試してみて分かったのですが、ゴムのように伸縮性のある素材じゃないと、そもそも腕が自由に動かないのです。よって胸も上下しない。
たしかに多少胸が強調されるかなぁとは思うのですが、胸下切り替えでリボン付いてる服とかとそんなに効果は変わらない気がします。ニットのタートルネックの方が破壊力あるレベル。要するに、“例の紐”とそのシチュエーションは二次元だからこそ萌えるものであると言えます。あーあ、やっぱり二次元が至高。この紐は母の日のカーネーションにでも結びつけることにします。モデルのMちゃんありがとう、なんかごめんね。
あ、もしどうしても三次元で“例の紐”が欲しいと思った方には、ちょっと太めで乳の重さを支えられる程度の強度がある平ゴムを購入してください。うまくいったらぜひ編集部までご報告いただけますようお願いいたします。

« 一覧