毎週「買い物報告」をしている本コーナーですが、
実は今週は私の事務所を引っ越しして出費激しくさほど新しい服を買っていないのです。
引っ越しで数年眠っていたインテリア熱が復活してきまして、テーブルや椅子などに散財しており洋服はやや減速気味・・・
というわけで今回は「今週買ったもの」ではなく、愛用している私物を紹介します。
▼総柄バッグで差別化を図れ!!
「”タッキー”って最近よく聞くけど、柄物なんて持てねぇよ」
と思っている方は案外多いと思います。
日本のメンズファッションはとにかく保守的です。スタンダードなアイテムを愛用する人が多く年柄年中無地スタイルという人が目立つものです。もちろんそれ自体は悪いことではありませんが、近年トレンドにわずかずつ変革が見られて・・・「ちょっとくらい派手なものを使った方がいいんじゃない?」という気分が徐々に盛り上がっています。
トレンドとは波のように揺れ動いて形成されるものです。そもそも「オシャレ」という概念自体が「他人と違うから評価される」ものである以上、極論ではありますが「永遠にオシャレで良い物」は構造的に存在しないんですね。情報伝達や伝播により良いものや良いスタイルが普及しつくされればそれは「他人と違う」ものに成り得ないわけですから、感度の高い人はそれらを避けるようになるわけです。そしてそれが次代の新しいトレンドとなるのです。
2016年の今もまさにその転換点です。「ノームコア」という無地でスタンダードなものがトレンドとなり世の中に普及し尽くされた結果、感度の高い人が「無地ばかりじゃなく、柄物も着てみようかな」と差別化に走り始めたわけです。それが「タッキー(悪趣味な)」というトレンドですね。今回の春夏、次回の秋冬の海外コレクションをチェックすれば理解できますが総柄や柄on柄などの派手なスタイルが非常によく目立ちます。こうして時代は周りトレンドは変遷していくものなのです。今年はその転換点にあたります。
・・・とはいっても、いきなり「はい!無地から柄物ね!」といきなり切り替わるわけもありません。伝播されるものがトレンドである以上、その波はゆっくりと変化していくのです。
だから何も今年「タッキー」だからといって総柄のアウターを着ろとか、総柄のパンツをはけとかそういったことではありません。「無地ばかりで飽きたでしょ?だからたまに柄物1点でもプラスしたら?」というくらいのものとして理解すれば良いのです。
そこで個人的にオススメしたいのが「柄物バッグ」です。
トップスやボトムスやシューズなどウェアラブルなコーディネイトから、ひとつ外れたところに存在するのが「バッグ」です。コーディネイトから外れた存在であるため、「浮く」ようなものを持っていても違和感を覚えにくいはずです。無地ものばかりに見慣れた人であってもバッグであれば柄物を許容できるはず。タッキートレンドを取り入れるにはこれ以上なく重宝するカテゴリのはずです。
んで。
画像は「MARNI×PORTER」のヘルメットバッグと「Y−3」のクラッチバッグ。個人的に最近最も愛用している2トップのバッグです。仕事の際は荷物が入る「MARNI×PORTER」を。財布と手帳くらいしか必要ないプライベートの際は小ぶりな「Y−3」を使っています。
冬の無地黒ロングコートや、春の無地ベージュトレンチコートスタイルなど、どうしても地味になりがちですが、この柄物バッグがあるとそれらがグッとこなれた表情に、今年らしいスタイルに生まれ変わります。バッグならこのくらい派手なものでもさして悪目立ちしやしません。
「MARNI×PORTER」は毎年面白いグラフィックのものを展開しており、アクセント付けにはもってこい。今年は春らしいキャンバス素材のモデルも展開していました。(有楽町阪急にショップがあります)
どうも男性は「バッグは良いレザーのものが欲しい!!」と保守的に考えがちですが、全身無地スタイルが多いならこういった総柄のバッグがオススメ。一気に保守的な他人と違うこなれたスタイルが獲得できますよ。是非ご参考に・・・。