Logical Fashion

2016.03.11 Fri UPDATE

MBスキニー・インディゴ発売されました。

▼MBスキニーとは??

そもそもMBスキニーは「MBの理想のスキニーが欲しい」という
メルマガ読者さんの声から製作スタートしました。

「黒スキニーは使いやすく初心者が手に入れるべき万能アイテム」
という内容はKnowerMagを読んだ読者さんなら皆承知していることと思います。
が、市場にある黒スキニーデニム、ヌーディージーンズやらユニクロやら
色々なモデルを穿いてみてもどれもわずかずつ不満点があるのです。

例えば
裾幅が太すぎるとか
ウエストが細すぎるとか
お尻が小さすぎるとか
生地が薄すぎるとか
ストレッチが弱すぎるとか
膝抜けが早いとか
挙げれがキリがないほどあります。

実は過去購入したブランドの黒スキニーで「お直し」を入れなかったものは
ほとんどありません。ほぼ全てお直しを入れて整えているのです。
それだけ不満点を全て払拭したアイテムがないのが現状です。

・・・「市場にないなら自分で作ってみよう」
そこから理想のスキニー作りがスタートしました。
幸いにして業界の中で様々なツテがあるので工場や生地などを手配して周り
サンプルを作ったりしていましたが・・・どうにもウマくいかない。

洋服を着るのと作るのとでは大きく分野が異なります。
「同じ洋服だから一緒だろ??」と思うのはあまりにも乱暴で、
まるで技術が違います。そこでアドバイザーとして
過去にはA.P.C.で活躍されていてripvanwinkleの創業者としても有名な
デザイナーの白谷直樹氏を迎えて一からサンプル作りに再挑戦。
1年かかりでようやく完成したのがMBスキニーでした。

 

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こちらがMBスキニー黒。
発売前は「採寸上ではウエストが大きすぎるんじゃないか??」みたいな
声も頂いていましたが・・・いざ購入者への配送が完了すると皆その作りに
納得できた様で喜びの声を沢山もらいました。

スキニーってキツいんですよ。
特に生地をある程度の厚さにしようとすると尚更。
薄くすればキツさは解消できるんですが見た目に頼りなくなっちゃう。
薄手の生地ってどうしてもチープに見えるので。
ある程度肉感のあるスキニーを作ろうとするとストレッチ性がその分
落ちてしまうので穿きにくくなる。
(生地は基本的に厚くなればなるほど
硬くストレッチ性を実感しにくくなるものです。)

このジレンマを解消するために、ウエストをやや広げました。
「パンツの印象は裾で決まる」とは過去何度か説明した通りです。
ブーツカット・ストレート・スキニー、この3種類のシルエット差は
どこで決まるかと言われれば「膝から下」です。
膝下から裾にかけての細さでアイテムの名前が変わるほど。
シルエットの印象を決定する要素としては「裾」が一番です。

実はウエストやモモ周りは少し余裕をもたせても問題ないんです。
十分細くスキニーに見えるんですね。むしろモモ周りをあまりにも
フィットさせてしまうとムチムチとした「ウインナー」みたいな
印象になるのでモモ周りはほんのちょっとゆとりをもたせた方が良いです。
これはサンプル作りを何度も繰り返す中で痛いくらい実感しました。

そこでMBスキニーはややウエストを広げました。
穿いた人はわかると思いますが、これだけフィット感があるパンツだと
ウエストに幅があってもおかしくならないんです。
というかむしろ幅があった方がモモ周りのテンションがほどよくなくなり
スッキリとキレイな細身シルエットになるんです。

裾まわりはもちろん細め。
生地もブラックに関しては艶を重視して「ドレスライク」な印象を
作るようにしました。

 

 

▼今回のインディゴバージョン製作について

で。
今回のインディゴ版はそもそも形が出来上がっていたので
問題は生地選びでした。当初限りなく黒に近いようなインディゴを、
とも思っていたのですが、せっかくインディゴバージョンを作るのだから
黒と差別化されたアメカジライクな少しカジュアルに寄せたものが
良いなと思い。黒スキニーよりもややカジュアルめに製作しました。

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まず生地。
「カジュアル目に」と言っても野暮ったさ全開の生地では使いまわしにくくなってしまいます。あくまで合わせやすさを念頭に黒に近いとは言えないですが、かなり濃いめのインディゴ生地を選定しました。また上述の通りウエスト周りに余裕を出しているため、素材はやや厚手のものをチョイスしても穿き心地を担保できます。

そこで素材は肉感のある冬でも使える厚手のものを使いました。ストレッチ性も「ハイパーストレッチ」という強烈に伸びるものを採用。ウエストの余裕と、この特殊なストレッチ素材のおかげでフィットするスキニーでもかなり穿き心地が良くなりました。
私の様に30代以上のだらしない体型の方にも推奨です。

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それとステッチ。糸ですね。
ブラックの場合はブラック糸で目立たないようにしましたが、今回はあえてリーバイスの様なオレンジ糸で表現しました。インディゴデニムはステッチの色で印象がかなり変わります。

 

「ステッチなんて腰周りの違いだけだろ??」

と思うかもしれませんが、デニムはサイドにステッチが走っていることがほとんどなので印象は大きく違います。目立つオレンジなのか目立たないブラックなのかでかなり変わります。

今回オレンジを採用したのは「アメカジライクな定番デニム」にしたかったからです。ドレスライクなデニムが欲しければ黒スキニーの方が「インディゴ黒ステッチ」よりも絶対に良いです。使いやすい。
では今回は「ややカジュアルめなスキニー」を目指して、あえてオレンジステッチで定番的に。リーバイスのようなデザインにしました。

アメカジライクなインディゴデニムとオレンジステッチだけどシルエットはドレスライクな極上スキニー。これで「カジュアルライクなハイブリッドアイテム」になりました。

MBスキニー黒はどちらかといえば「ドレスライクなハイブリッドアイテム」ですが、インディゴはその逆というワケ。

トップスはシャツやロングコートなどカッチリ系のアイテムと合わせると好相性。着こなしの幅も広がるでしょう。

個人的にも非常に良い出来になったと自負しています。まだ残りわずかですが在庫がある様です。気になる方は是非。

 

 


図2

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