2017.08.09 Wed UPDATE CULTURE

スダンナユズユリーが語る!『CALL ME NOW』の創作秘話を大公開!

2017年3月にシングル『OH BOY』でデビューしたスダンナユズユリー。メンバーはE-girls/HappinessのパフォーマーであるYURINOと須田アンナ、そしてE-girlsのヴォーカル武部柚那。なおE-girls/HappinessではパフォーマーであるYURINOと須田アンナは、ここではラップを担当。1ヴォーカル&2MCという新しいスタイルのGIRLS HIP HOPユニットだ。

 

そして8月9日には2ndシングルの『CALL ME NOW』をリリース。カラフルに跳ねるビートに乗せて、女子ならではの恋心を歌い・ラップする、スダンナユズユリーならではの1曲となった。本作についてメンバーの3人に話を聞いた。

――今回はサビのメロディとダンスがとにかくカッコよくて、ミュージックビデオも何度も見返してしまいました。曲が完成した今の感想をきかせてもらえますか。

須田 前作の『OH BOY』と比べると、より女の子っぽく、乙女心が描かれた楽曲になったと思います。また『CALL ME NOW』というタイトルにちなんで、曲の中に電話の「ピッポッパ」って音が入っているのが私的にはお気に入りです。ミュージックビデオだと分かりやすいですが、曲もよ~く聞くと分かりますよ。

YURINO 今回の曲はキラキラしていて凄くポップですね。ちょっとコミカルなところもあって、スダンナユズユリーらしい楽曲になったと思います。あと、電話をテーマに歌詞を書くのも面白かったです。

武部 前作より曲のBPMも速くなって、音の面もパワーアップした感がありますね。また、今回の曲も3人で作詞をしています。電話を待つ女の子の気持ちを描いているので、より女の子が共感できる歌詞になったと思います。

――自分のパートの歌詞を書くときは、どんなことを意識しましたか?

須田 私のラップ部分では、そこまでの「電話をかけてきてほしい!」という歌詞の流れを受けながら、「Call だけじゃ No! Face-to-face」と書いたりと、もう一歩先の気持ちを描くことを意識しました。今回は前作の『OH BOY』に比べてラップパートが長いので、何度も書き直しをしましたし、いろいろなラップの仕方もトライして、かなり試行錯誤しましたね。

――須田さんのリリックは英語が多いですよね。

須田 そうなんですよ。初めてリリックを書いたときから、意識したわけでもないのに英語が多くなって。それを自分の特徴にしていけたらと思っています。

――もともと英語が得意なんですか?

須田 私自身は喋れないのですがハーフですし、家族の中では英語は自然にあるものでした。だからラップをするときも、発音には特に気をつけているつもりです。

――「Ding-Dong-Ditch! 」とか「Peek-A-Boo!」とか、学校の授業で習わないような言葉も歌詞に使っていますよね。

須田 「Ding-Dong-Ditch! 」はピンポンダッシュみたいな意味で、「Peek-A-Boo!」は「いないいないばあ」ですね。この2つはトラックにハマる言葉だったので、すぐに使うと決めました。「Ding-Dong-Ditch! 」は、電話できないけどワン切りして切る……みたいな感じがカワイイなと思って(笑)。

――「Looks like a pink babypig」っていう歌詞で韻を踏むのも「スゴい!」と思いました。

須田 この部分は、『くまのプーさん』のピグレットのイメージなんです(笑)。ピグレットってピンクで、ちっちゃくて、怖がりなので。その雰囲気をかわいく表現したいと思って、この歌詞になりました。

――YURINOさんはどんなことを考えてリリックを書きましたか?

YURINO 電話というテーマだったので、「Hello Hello ☎080****」と電話番号をラップするところは、この曲でしか使えないリリックだと思って書きました。あとラップのフロウでも、ちょっと電話っぽいというか、機械っぽい感じで音を取ることを意識した部分もあります。

――YURINOさんは小節の最後でキッチリ韻を踏んでいくタイプですよね。そういうスタイルのラップが好きなんですか?

YURINO シンプルに、ちゃんと韻を踏んでいくのは好きですね。『OH BOY』のリリックを書いた頃と比べたら、韻をすごく気にするようになりましたし、「この小節のこの部分で踏みたい」とか、「この単語で踏むために、こっちは言葉を変えよう」とか、いろんなことを意識してリリックを書けるようになりました。

――武部さんはどんなことを意識して歌詞を書きましたか。

武部 今回の曲は悩むところが多かったですね。サビの頭の「何度でも」と「だからねえ」と書いた部分は、音が少ないのに印象に残りやすい部分なので、英語と日本語のどちらがいいか……という段階からかなり考えました。

――ホントに曲の顔になる部分ですもんね。

武部 そうなんですよ。印象にも残りやすいリズムなので、どんな言葉を入れても当てはまっちゃうな……と思って。なのでそこは、2人やスタッフさんとも相談しつつ、レコーディングスタジオでも何個か候補を出し、実際に歌いながら固めていきました。

――またミュージックビデオは本当にカラフルな世界で、3人が自由に楽しみながら撮影している感じが伝わってきました。

須田 確かにすごい自由でしたね(笑)。

武部 自由だった! その場のテンションでやった行動が、けっこう実際の映像に使われていた気がします。

――あの世界観もみなさんのアイディアが入っている感じですか?

須田 監督さんはHappinessやE-girlsでも長くお世話になっている方なので、私たちの良さを引き出してくれる世界観を考えてくれました。その世界観に合わせて、「カラフルな電話をたくさん置いて、それを使ったシーンを撮ってみたいです」といったアイディアを出していった感じですね。

武部 最初にミュージックビデオの絵コンテを見せてもらったときは、「この世界がホントに撮影現場にあるのかな?」と思ったんですが、実際すごく忠実に作られていて。イメージ通りで、スダンナユズユリーらしい空間でした。

――そしてサビの振付けは特に強く印象に残ってます。

YURINO 本当ですか!? あー良かった。サビの振付けは私が作ったんですけど、実は10分ぐらいでパッと思いついたものなんです(笑)。

――E-girlsのダンスよりもHIPHOP色が強くて、とても楽しんで踊っている印象に見えました。

YURINO  『E-girls 2017 ~E.G EVOLUTION~』のライブのリハーサルの空き時間に作ったので、E-girlsとは違った振りが浮かんだのかもしれないです。あと、あまり考えすぎずに、「この曲を聞いたらこういう動きをするかな」とラフに動いてみて、「あ、いいかも」と感じられた動きを使ったのが良かったのかも。リラックスした状態で出てきたものなので、キャッチーなメロディに合ったものをそのまま表現できたんだと思います。

――カップリングの曲についても少し聞かせてください。『#SYYB』は「エス・ワイ・ワイ・ビー」という読み方でいいんですか?

須田 それで正解です。

武部 「スダンナユズユリー・ベース」を略した言葉ですね。

――ライブで凄く盛り上がりそうな曲という印象を受けました。

YURINO すごく盛り上がりますね。

須田 DOBERMAN INFINITYさんの『D.Island 2017』でお客さんの前で初披露しました。楽曲のタイトルも音源も未解禁の状態なのに、みんな盛り上がってくれました(笑)

武部 タオルを使ってね(笑)。

須田 実は楽曲自体は『OH BOY』を作った頃からあるんです。『OH BOY』はキュートでカワイイ雰囲気の曲ですけど、こちらは私たちらしく「音楽とダンスを心から楽しむ」というのがテーマ。私たちの日常にはホントにダンスと歌が溢れているので、だからこそ書ける歌詞、出て来る言葉があるんじゃないか……と思って作りました。

――もう一曲のカップリングは『Lover』ですね。

須田 こちらはFar East Movementさんが提供してくださった楽曲で。最初はシングルのタイトル曲になる話もあったんです。

YURINO  Far East Movementさんに提供してもらうって、すごい事だよね!

――音数が少なくて、ちょっと昔のHIPHOPのようなクールな雰囲気を感じる曲ですよね。

須田 だから歌詞の量が多くて、ユズ(武部)はサビしか歌っていないんですよ。

武部 この曲はラップから始まって、ちゃんと一人ひとりのヴァースがあるので、1曲を通しても聴きやすい曲だと思います。

須田 『OH BOY』で描いた片思いの時期から発展して、いよいよ初デート……という場面の曲なんです。自分が好きな人と並んでいる場面をたくさん想像して、自分だったらどう思うか、どうするかなと考えて書きました(笑)。

YURINO 私も自分だったらどうかな、と想像して書き始めたんですが、いっぱい書きたいことがありすぎて。あの話はここに入れて、そこで韻も踏まないといけないし……と大変でした。何を歌詞にして、何を歌詞にしないか、かなり考えましたね。

須田 分かる! 1日のストーリーの中で、どこの部分をつまもうか……みたいな感じ。

YURINO そうそう。そこを一生懸命考えて、なんとか1曲に収めた、って感じです(笑)。

――今回のCDには『OH BOY』のライブ映像も入っていますね。

須田 そうなんです。デビュー前の時期に、Happinessの初単独ツアー『GIRLZ N’ EFFECT』中で毎回サプライズで披露していて、その映像が入っています。スダンナユズユリーは、そこで培ったものも大きかったですね。パフォーマーとしてステージには慣れている……と思っていましたけど、今振り返ると、デビュー前の新鮮さがあります(笑)。

武部 凄く一生懸命で、なんか初々しいんです。声も今とは全然違って、見ていて新鮮でした(笑)。

YURINO ステージの見せ方も、声の出し方もホントに変わったんです。あの頃は、たぶん余裕がなかったんだと思います。お客さんがフルで聞いたことがない曲をいきなり披露して、それでも盛り上げなきゃいけなかったので。だからこそ一生懸命でしたし、今見ると「あ、凄く頑張ってる」って感じが伝わってきます(笑)。

須田 2年くらい後に見たら超絶恥ずかしくなるかもね(笑)。今はステージでYURINOのラップを聞いても、「今日は気持ちが上がってる感じだな」とか、「今は盛り上げるところだな」とか、本番ならではのフィーリングを感じられるようになって。その日その日でラップもノリが変わりますし、そこがとても楽しいですね。

――この先はツアー等の予定は決まっていないんですか?

武部 まだ予定はないんですよ。

須田 でも、将来的にはアルバムをリリースして、ツアーをしたいですね。

YURINO したいです!

武部 2枚目のシングルを出して、やっと持ち歌が増えて。この前のDOBERMAN INFINITYさんのライブでは、5曲で20分くらいのライブをスダンナユズユリーでやらせていただきました。これからも新しい曲を作りながら、色々なイベントでもライブを楽しんでいただけたらと思っています。

――でもスダンナユズユリーは、歌とラップをやりながら、みなさん踊りも見せるので、例えば2時間くらいのライブをやるとなると、想像しただけでも大変なんじゃないですか?

武部 なかなかヤバいですね(笑)。

須田 スダンナユズユリーって、そんなに踊らないかなって思う方もいらっしゃると思いますが、意外と踊るんですよ(笑)。それぞれの歌やラップのソロ曲なんかも、いつかは作れたらいいなと思っています。

インタビューは全4回更新! 第2回目の記事は近日公開予定!乞うご期待!

 

NEW SINGLE

『CALL ME NOW』

8月9日発売
“今すぐ電話してよー”というちょっと強気な女の子の可愛い気持ちを歌った表題曲「CALL ME NOW」。“音にノッてみんなで騒いで”と歌われるPARTY賛歌「#SYYB」、初めてのデートのドキドキを描いた「Lover」の3曲を収録。

【須田アンナさん着用分】レースアップシャツ3万円/MURRAL(MATT.)、スカート8800円 /KAWI JAMELE (LTN Showroom)、シューズ1万7800円/Never mind the XU (同・ラフォーレ原宿店)、チョーカー1800円/X-girl(同・Xstore)

【武部柚那さん着用分】トップス1万8000円/MURRAL(MATT.)、オーバーオール2万4800円/JOYRICH (同・ラフォーレ原宿)、シューズ2万2000円/ジェフリーキャンベル(同・ラフォーレ原宿店)、ベルト4500円/X-girl(同・store)、帽子1万3500円/M.Y.O.B△NYC (同・4F)

【YURINOさん着用分】トップス1万800円/Never mind the XU (同・ラフォーレ原宿店)、ジャケット2万2800円/JOYRICH(同・ラフォーレ原宿)、シューズ1万8800円/YELLO(同)、ピアス1200円/FAITH(同)

【問い合わせ先】
FAITH  http://faithtokyo.net/
JOYRICH ラフォーレ原宿  ☎03-6447-2160
LTN Showroom  ☎03-6690-8776
MATT.   info@the-matt.com
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Never mind the XU ラフォーレ原宿店  ☎03-6438-9507
X-girl  ☎03-5772-2020
YELLO   hosshanista@yahoo.co.jp

Photo:SATORU NAKANO/Styling: RISA KATO/Hair&Make: MIDORI FUKUDA[Allure], KANAE YAMADA[Allure]/Text:SEIICHIRO FURUSAWA

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