2017.08.16 Wed UPDATE CULTURE

世界水準!と噂のバンド「WONK」これがメンバーの個性だ!!

ツインアルバム、全国ツアーを発表!! 大型フェスにも登場!! 噂のバンド「WONK」メンバーの個性に迫ってみた!!

 

 
「ジャズやソウル、ヒップホップ、R&Bなど、各々が影響を受けた音楽は異なるんですよ。ただ、強いて言えば、音の共通言語としてはジャズだったというのがあって…」、と彼らは語る。異なる個性とスキルを身につけてきた4人の幅広い音楽性が重なることで、独自に昇華させた東京発の世界水準のフューチャーソウルとして注目を集めているバンドだ。音楽へのアプローチのしかた、ファション感もそれぞれに個性とこだわりがあり、とても興味深い!!
 
 
HIKARU ARATA(Dr)

ヒップホップをメインに聴き、ドラムのスキルはジャズプレイヤーのフレーズから学んでいったという。トラックメーカーとしてソロでの活動も。
 
 
AYATAKE EZAKI(Key)

ECM系ジャズを中心に聴いていた。これまでにさまざまなアニメーションや映画の音楽を手掛けてきたほか、グラフィックやウェブデザイン、映像の仕事も多数。
 
 
KENTO NAGATSUKA(Vo)

高校時代のバンドは洋楽系、一時メタルに走ったことも。その後ソウルミュージックに出会い、ジャズバンドを始め現在に至る。プロの料理人という一面も持つ。
 
 
KAN INOUE(Ba)

日本のフォークミュージック、洋楽のヒップホップ、ジャズポップスと聴いていた音楽は幅広い。ゲームミュージッククリエイターとしても活動。
 
 
 
 
ーーWONKというバンド名のいきさつは?

ARATA セロニアス・モンクっていうジャズピアニストのモンクのMをひっくり返してWONK。

セロニアス・モンク、ビル・エヴァンスからの影響ってあるんですか?

AYATAKE ビル・エヴァンスは僕!

ARATA 僕はビル・エヴァンス? ビル・エヴァンスは僕のことですって? アッハハ(笑)

KAN 神に怒られるよ(笑)

ーーモンクがバンド結成の入り口だったんですか?

KAN いや、入りは全然違くて。

AYATAKE 全然違うけど、まあ、強いて共通言語を挙げるとするなら、

ARATA ジャズだった。くらいですね。

ーーWONKのインタビュー記事を読むと、J Dillaというアーティストがキーワードして挙がってるのをよく目にするのですが。メンバーのみなさんにとって、J Dillaはルーツである存在だったりするのですか?

ARATA う~ん、ルーツ? バンドとしてはルーツかもしれない。そもそもメンバーみんな音楽のルーツは違う。コンセプトとしてJ Dillaが挙がっているっていうのはあるんですけど。

AYATAKE J Dillaは、特にARATAが個人的に追っていて。僕はジャズのチャンネルから、J Dilla系譜のビートをジャズに落とし込んだ音楽が世界的に盛り上がってきているってことを知ったっていうのがあって。それで今の僕らの表現につながっているといった感じです。

ーー打ち込みで、一人ですべてを制作してしまうっていうスタイルの音楽もありますよね。ライブなジャズのセッションとはまた別のスタイルで表現するっていう。一方、WONKは生音でバンドのセッションで表現していこうとしているんじゃないかなって、想像していたのですが。

ARATA 生音だけにこだわっている、というのはないですね。世に言う、生音ヒップホップバンドっていうような、生音だけでやろうとは、僕らは思っていない。

KAN 生音というより、ライブに関して言えば、即興性にはかなりおもしろみを感じてやっているというのはあります。それって一人ではできないことですよね。4人がいて、4人がその場で考えていることは異なっていても、一人がこうやってきたら、「ああ、そう思ってるのね」って感じ取ってやり返す。こういった即興性はかなり大事にしている。

AYATAKE 根っこに、楽器演奏者としての発想があると思うんです。決められたことをライブでそのまま再生するというより、演奏者としてライブで何ができるかっていうところを組み立てていくのがおもしろい!! 音源は音源として作り込むんですけど、ライブの時はライブの時で、別のアレンジをしてみたり。自由にアドリブでセッションするセクションも作って、みんなで遊んじゃうことも多々あります。
 

 

『Sphere』
 
ーーアルバム『Sphere』の制作時はどれくらい詰めたんですか?

KAN 1年くらいですね。最後の1週間くらいは、合宿のようでした。

AYATAKE もう何日も寝てないみたいな感じで。

ARATA 僕、うっかり寝てしまっていました(笑)。

KAN うっ、こいつ寝てる~、寝てる~って感じでやってましたね。メンバーの役割はそれぞれで、最初のアイデアマンはARATAです。こういう感じでやりたいってARATAが提案してきて、そこに「これどう?」っていうアイデアをみんなが入れて、直しを重ねていきます。「それいいね~って」、結果全然違う曲になることもあるし…。あっ、結構ボツることもある。ボツにする曲も多いんですよ(笑)。

ーーシングル「Give Me Back My Fire」の制作のときはどうだったんですか?
 

「Give Me Back My Fire」
 
AYATAKE あれはほとんどARATAのアイデアのままで。

ARATA 今回は途中の過程でいろいろあったって訳ではないですね。

AYATAKE スムーズに流れて、直すところを直して。

KAN ストレートでしたね。

AYATAKE やっぱり、デモ段階で「いいじゃん」ってなる曲はそうなります。以前も「h.v.c」っていう曲をKANさんが持ってきて、あれもほとんどいじっていないし。

KAN デモの時点で「そのコンセプトいいね」ってなる曲は、そのままワ~っといきますね。

ーーなるほど、潔くボツにすることも多いけど、聴いた瞬間に一気に「いいね!」と流れることも多い。

KAN 良い、悪いの判断の感性は、メンバー全員、いい感じでかぶっているのかなと思ってます。もしかしたら適当なだけかもしれませんね(笑)。いいくらいのいい加減さがある(笑)。

ーー歌詞はKENTOくんがすべてを作詞?

ARATA 全権。すべてKENTOです。

ーー歌詞がまっすぐですよね。

KENTO そうですね。

ーー歌詞が1行1行で完結してますよね。

KENTO 僕らのスタイルは曲のベースができて、最後に詩をつけてメロディをつけるという流れなんです。詩をつける時に浮かんでくるのは自分の経験だったりするので、だから自然とまっすぐな言葉になっていると思うんです。

ーー歌詞からスタートして曲作りというプロセスは、今までは?

ARATA 今のところはないですね。でも、いずれあるかなと思ってます。

KAN そこはKENTO発信で僕らに出してください。

ーーそういう面では厳しいんですね。

KAN 意外とそこらへんのとこはサバサバとしています。制作風景を、もし皆さんが目にしたとしたら、工場のようにサバサバとしているって感じるかも。

AYATAKE 「これ、ダメだからやり直しましょう」

KAN 「もう一回録りましょう」

ARATA 「いいじゃんそれ、それで行こう」(笑)

一同 良い加減で、いい加減に行こうって!

AYATAKE メンバーお互いが補完し合ってる感じがします。自分に足りないと思っていることをメンバーの誰かが補ってくれていると、さまざまな場面で感じることが多いですね。

KAN 僕らもサイボーグ009のようにひとりにひとつの特殊能力で互いを補完してやっていると。

ーーサイボーグ009知ってるの?

KAN 知ってます! 僕らの世代、再放送されてましたよ!
 
 
→→次回に続く(8/18公開)
 
 
 
 

<アルバムリリース情報>


9/6 Release
WONK 「Castor」
EPST-005 全9曲収録予定
¥2,000+tax
 
1. Introduction #3 – Castor
2. Midnight Cruise
3. Gather Round feat. Matzuda Hiromu (Talkbox)
4. Dance on the Water
5. Promise
6. Interlude #1 feat. Daiki Tsuneta Millennium Parade
7. Mirror
8. Parallel
9. Small Blue Fool
 
 

9/6 Release
WONK「Pollux」
EPST-006 全9曲収録予定
¥2,000+tax
 
1. Introduction #4 – Pollux
2. Give Me Back My Fire
3. MVP feat. RITTO (MC)
4. Make It All Mine feat. Kim Mayo (Vo) from The Love Experiment
5. Interlude #2
6. Babel feat. Miki Hirose (Tp)
7. Economic Wonderland feat. Epic (MC)
8. Loyal Man’s logic
9. FAKE_PRMS
 
 

<8/2 Release WONK NEW SINGLE「Gather Round」MV>


*Digital Release Only
on iTunes / Apple Music / Spotify and more!!
 
http://www.wonk.tokyo/castorpollux

 
 

<WONK全国ツアー“GEMINI” TOUR 2017>


 
・09/15(金) at 名古屋 CLUB UPSET w/The fin.
・10/07(土) at 熊本NAVARO
・10/08(日) at 福岡ROOMS
・10/14(土) at 広島Que Sera Sera Wine & Music Festival
・10/21(土) at 京都 BORO FESTA 2017
・10/27(金) at Billboard Live OSAKA
・11/02(木) at 仙台darwin
・11/11(土) at 東京WWWX
・11/25(土) at 札幌 DUCE
・11/26(日) at 旭川WORLD HALL
 
他フェス、イベント出演に関しては http://www.wonk.tokyo/live/ をチェック。
 
 
<WONKプロフィール>
東京を拠点に活動するエクスペリメンタル・ソウルバンド。2016年9月に全国リリースした自身初のフルアルバム『Sphere』は第9回 CDショップ大賞 ジャズ賞を受賞。ジャズやソウル、ヒップホップなど様々な音楽に影響を感じさせる彼らの幅広い音楽性は多方面から注目されておりデビューわずかながら2017年夏には第16回 東京JAZZやBlue Note JAZZ FESTIVAL 2017、SUMMER SONIC 2017などへの出演も決定している。また米Blue Note Recordsを代表するシンガーJosé Jamesの最新アルバム『Love in a Time of Madness』のリードトラック 『Live Your Fantasy』のリミックスを担当、同年2月にはヨーロッパ2大都市公演を成功させるなど、国内に留まらず海外からも多くの注目を集めている。2017年9月にアルバム「Castor」「Pollux」を2作同時リリースすることを発表。
 
WONK Website http://www.wonk.tokyo
WONK Twitter https://twitter.com/WONK_TOKYO
WONK Instagram https://www.instagram.com/wonk_tokyo/
 
 
Photo:DAISHI SAITO

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