2017.08.18 Fri UPDATE CULTURE

世界水準!と噂のバンド「WONK」彼らの音楽への想いは?

ツインアルバム、全国ツアーを発表!! 大型フェスにも登場!! 噂のバンド「WONK」メンバーの個性に迫ってみた!!

 

 
「ジャズやソウル、ヒップホップ、R&Bなど、各々が影響を受けた音楽は異なるんですよ。ただ、強いて言えば、音の共通言語としてはジャズだったというのがあって…」、と彼らは語る。異なる個性とスキルを身につけてきた4人の幅広い音楽性が重なることで、独自に昇華させた東京発の世界水準のフューチャーソウルとして注目を集めているバンドだ。音楽へのアプローチのしかた、ファション感もそれぞれに個性とこだわりがあり、とても興味深い!!
 
 
HIKARU ARATA(Dr)

ヒップホップをメインに聴き、ドラムのスキルはジャズプレイヤーのフレーズから学んでいったという。トラックメーカーとしてソロでの活動も。
 
 
AYATAKE EZAKI(Key)

ECM系ジャズを中心に聴いていた。これまでにさまざまなアニメーションや映画の音楽を手掛けてきたほか、グラフィックやウェブデザイン、映像の仕事も多数。
 
 
KENTO NAGATSUKA(Vo)

高校時代のバンドは洋楽系、一時メタルに走ったことも。その後ソウルミュージックに出会い、ジャズバンドを始め現在に至る。プロの料理人という一面も持つ。
 
 
KAN INOUE(Ba)

日本のフォークミュージック、洋楽のヒップホップ、ジャズポップスと聴いていた音楽は幅広い。ゲームミュージッククリエイターとしても活動。
 
 
 
 

第二回目となる今夜は、メンバーそれぞれの音楽に関する想いをお届けします。

ーーでは、リスナーに伝えたいメッセージは?

ARATA もしかしたら、伝えたいことありきで、僕らは音楽をやってないのかもしれない。

KAN いい感じの音楽を作って、みんなに聴いてほしいくらいの感じなのかもしれない。

ARATA 僕らは、そんな使命感を持ってやっているとは言いたくない。好きでやっていて、僕らの好きな音楽をみなさんが聴いてくだされば…。それくらいのテンションですね。

KAN 僕らが好きな音楽をやるにあたって、障壁となるものはあるのかもしれない。ただ、それに関してはメンバーそれぞれが考えていて、それを越えたいねって想いはあると思うんですけど、それを音楽でメッセージにしたいということではないのです。

ARATA 僕らにはないです。そういう意味でのメッセージというものは。

KAN ただし、KENTOはヴォーカルなので、言葉で伝えなくてはならないという面で、多少立場が違うかも。

KENTO 内容のない、雰囲気だけの歌詞は書きたくなくて…。もっとグッと力の込もった歌詞にしたいという思いはずっと抱いてます。テーマに対するアプローチはもっと強く強くっていうのは、常にあります。

ーーとなると、「Give Me Back My Fire」の歌詞は実話に基づいているんですか?

KENTO 実話に基づいています、たぶん。

一同 ほぉ~。そうなんですね~。個人的な実話を乗せてきたんですね。

KENTO そのことについては、まだ全然メンバーに伝えてなかったんで…。

ARATA 知りたくないわ~、それ知ったら、もう~(笑)。

KENTO そういうこと言うなよ(笑)。

一同 笑
 

 
ーーメンバーのみなさんのつっこみ具合、いいですね。

AYATAKE 海外で成功したい的な、自分の野望はあるけど。自己満の極み、みたいな。

ーーそれがやれているってスゴいことじゃないですか。

KAN たまたまできてるって幸せですね。もうちょっと自己満でやりたいですね。

ーー海外に向けて成功したいという面で、具体的なヴィジョンは?

AYATAKE 僕個人的な意見としては、日本のマーケットのみをターゲットにしてていいのかなって疑問に思うことがあります。インディーズバンドでも世界中に音を発信できるようになった今の時代、国内でしかウケていない、そこだけで完結している時じゃないでしょって感じるんです。海外のアーティストは易々と国境を超えているのに、日本のミュージシャンは国内のマーケットだけで戦っているケースが多いのは何で? と思うことがあって。言葉の壁の問題だけじゃないですよね、多分。

ARATA そう! 単につまらない。メジャーリーガーになりたい!

KAN それも言ってみれば、自己満なんですけど、僕らが好きな音楽は「こういう感じなんで」、それがウケる世界にしたいと! これを実現するには、日本だけで閉じてしまっていると、そうはいかないわけで…。僕らは、小さな頃から、和洋関係なくすべての音楽を聴ける環境にいた世代なんですよ。で、僕が思うに、日本のマーケットは世界の国家数196分の1にすぎないのに、自分の好きな曲ランキングが日本の曲だけで埋まるなんてワケはないんですよ、どう考えても! って。実は知らないだけなんだよ~っていう現実を実感してほしいだけ!! 一方、僕らが発信している音楽も世界のリスナーからTOKYOサウンドと評されることもあるのですが、TOKYOの音ってなんだろうって考えてやっているわけではなく、最終的に出た音が何であれ、僕らがTOKYOで育ってTOKYOでやっているんだから、それがTOKYOなんです。ってことが言いたいだけで…。

ARATA 僕らのフィルターを通すことで、TOKYOと評されるだけでいいと思うんです。

KAN 世界のマーケットに向けて、世界が求める日本の音、和の音って何だろうって考えて、それを取り込んでやっていくバンドもあると思うんですよ。ただ、僕らはそことは違って、TOKYOで育って(AYATAKEは福岡だけど)、TOKYOでみんなでやってるこの音が僕らのリアルですよねって気持ちでやってます。

ARATA ブラックミュージックのリズムをいくら真似したところで、日本人らしさっていうのは、どこかで出ると思うので、それくらいの空気感で僕はいいかなと思ってる。

AYATAKE 僕は出身が博多で、大学進学でこっちに来たんですけど、TOKYOって他の都市とは違うなぁって感じることは、どこの何の文化でもそれらしいものが必ずあるっていうのが、スゴいなと。丸の内のあたりはNYの五番街に引けを取らない上品な感じがするし、かたや、秋葉原のようにアジア感がスゴい所もあるし、とりあえず、すべて取り込んじゃえって感性がある。僕らの世代のリアルなTOKYOってそんなイメージですよね。
 

 

 
ーーでは、ちょっと別面の話題も。epistroph(※WONK所属レーベル)のプロジェクトとして服作りも始まっていると伺いましたが。 

KAN 服も音楽と同じで、僕らこういう服が好きだから、「こんなのどうよ」ってやりたいだけですね。音楽に対するスタンスと同じですね。

ARATA epistrophというレーベルであり、ブランドである。そのブランドを通して、そのチームでさまざまなモノを創っていきたいと考えています。「僕らこんなテイストの好きなモノがあって、こんなのどうよ」って提案していきたと思っています。

AYATAKE で、今レーベルブランドでやろうとなっているジャンルが、『服』なんです。

ARATA 僕、実は以前から服をつくりたいというのがあって、やるなら、今のWONKのような感じで、服好き、服作りに情熱があるメンバーでチームを組んで価値感の提示をできたら、そういう狙いの基でやっていけたらいいなって。要は、WONKはepistrophの中で音楽のチームであって、服づくりは、また別のメンバーでチーム組したプロジェクトとして動いています。

AYATAKE 近い将来は、建物をモチーフにしてやってみたい。

ARATA モノづくりが好きな人が周りにたくさんいるんです。それで人々が集まりやすい環境があって、で、いろんなモノがつくれればいいなと。

KAN 音楽でもいいし、服でもいいし、建築にいくかもしれないし、いろんなことができるんじゃないかなっていうことを探しているし、やろうとしている。それがepistrophだっていうこと。

AYATAKE ワクワクさん的な。

一同 笑
 
 
→→次回に続く(8/19公開)
 
 

インタビュー第1回目の記事はコチラ>>>

 
 
 
 

<アルバムリリース情報>


9/6 Release
WONK 「Castor」
EPST-005 全9曲収録予定
¥2,000+tax
 
1. Introduction #3 – Castor
2. Midnight Cruise
3. Gather Round feat. Matzuda Hiromu (Talkbox)
4. Dance on the Water
5. Promise
6. Interlude #1 feat. Daiki Tsuneta Millennium Parade
7. Mirror
8. Parallel
9. Small Blue Fool
 
 

9/6 Release
WONK「Pollux」
EPST-006 全9曲収録予定
¥2,000+tax
 
1. Introduction #4 – Pollux
2. Give Me Back My Fire
3. MVP feat. RITTO (MC)
4. Make It All Mine feat. Kim Mayo (Vo) from The Love Experiment
5. Interlude #2
6. Babel feat. Miki Hirose (Tp)
7. Economic Wonderland feat. Epic (MC)
8. Loyal Man’s logic
9. FAKE_PRMS
 
 

<8/2 Release WONK NEW SINGLE「Gather Round」MV>


*Digital Release Only
on iTunes / Apple Music / Spotify and more!!
 
http://www.wonk.tokyo/castorpollux

 
 

<WONK全国ツアー“GEMINI” TOUR 2017>


 
・09/15(金) at 名古屋 CLUB UPSET w/The fin.
・10/07(土) at 熊本NAVARO
・10/08(日) at 福岡ROOMS
・10/14(土) at 広島Que Sera Sera Wine & Music Festival
・10/21(土) at 京都 BORO FESTA 2017
・10/27(金) at Billboard Live OSAKA
・11/02(木) at 仙台darwin
・11/11(土) at 東京WWWX
・11/25(土) at 札幌 DUCE
・11/26(日) at 旭川WORLD HALL
 
他フェス、イベント出演に関しては http://www.wonk.tokyo/live/ をチェック。
 
 
<WONKプロフィール>
東京を拠点に活動するエクスペリメンタル・ソウルバンド。2016年9月に全国リリースした自身初のフルアルバム『Sphere』は第9回 CDショップ大賞 ジャズ賞を受賞。ジャズやソウル、ヒップホップなど様々な音楽に影響を感じさせる彼らの幅広い音楽性は多方面から注目されておりデビューわずかながら2017年夏には第16回 東京JAZZやBlue Note JAZZ FESTIVAL 2017、SUMMER SONIC 2017などへの出演も決定している。また米Blue Note Recordsを代表するシンガーJosé Jamesの最新アルバム『Love in a Time of Madness』のリードトラック 『Live Your Fantasy』のリミックスを担当、同年2月にはヨーロッパ2大都市公演を成功させるなど、国内に留まらず海外からも多くの注目を集めている。2017年9月にアルバム「Castor」「Pollux」を2作同時リリースすることを発表。
 
WONK Website http://www.wonk.tokyo
WONK Twitter https://twitter.com/WONK_TOKYO
WONK Instagram https://www.instagram.com/wonk_tokyo/
 
 
Photo:DAISHI SAITO

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