シン・ゴジラがテレビで流れた。
やはりテレビでも観てしまった。
以前このコラムにも書いたが、市川実日子さん演じる環境省自然環境局野生生物課長補佐を務めた尾頭ヒロミが好きなのでついつい観てしまう。
尾頭ヒロミはテレビの中でも尾頭ヒロミを貫いていた。安心。

さてそんなシンゴジ、今回は尻尾をバナナに彫ってみた。
映画公開時からいつか彫りたいと思っていたモチーフだったのだが、どう考えても大変そうだったので彫る事をためらい続け今回の地上波で決意が固まり4時間かけて制作した。
衝撃的なラスト、尻尾から第5形態と位置付けられた人型の姿が生まれ出ているシーンだ。
今回のシン・ゴジラは賛否両論で「あのストーリーならゴジラじゃなくてもいいじゃん」という声があるのだが、それは違う。
「ゴジラでやるからいいのだ」と声を大にして言いたい。
「別にゴジラで表現しなくてもいいじゃん」は、カリフォルニアロールを寿司の仲間に入れるなと言っているようなものだ。
カリフォルニアロールを寿司と認める事でその立ち位置が明確になるように、今回のストーリーにゴジラの冠を載せるからこそ背中や尻尾から熱線ビームを出そうが、どんどん形態進化しようが成り立つのである。

80年代にカリフォルニアロールが日本でもブームになった時に「あんなの寿司じゃない」という声があがった。
それはとても狭くて小さな価値観に固執する行為だと感じたのだが、今回のシン・ゴジラのアンチはそんなカリフォルニアロール否定論者によく似ている。
尻尾から生まれた第5形態はそんなアンチに対する強烈な庵野総監督のメッセージにも見えてくる。

PROFILE
エンドケイプ
《りゅうちぇる》×《カネボウ化粧品suisai》コラボソング『TRUE TRUE』やジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない3期オープニング『Great Days』等の作詞家でクリエイター
TV出演「笑っていいとも」「めざましテレビ」「モーニングバード！」「スッキリ!!」「Nスタ」「月曜から夜ふかし」他多数
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