去年シチズンから出たダイバーズウオッチ [プロマスター エコ・ドライブ プロフェッショナルダイバー1000ｍ]がスゴイ。
シチズンの技術の結晶がまんま形になった時計で、プロマスターシリーズのダイバーズ頂点モデルだ。
飽和潜水対応で1000M防水、光発電エコ・ドライブ搭載で電池交換不要。この光発電搭載で飽和潜水対応は”世界初”だ。

構造は巻貝をモチーフにしていて、デザインだけではなくその耐衝撃性や機能部分も貝を参考に構築されている。
余談になるが、とあるメーカーのエアコン室外機のプロペラファンは鳥の翼の構造を応用して風の抵抗力を下げてモーターの小型化に成功している。
こういうネイチャーテクノロジーが好きなので、巻貝を応用したこのプロフェッショナルダイバー1000ｍの成り立ちにもグッとくる。
先にも述べたが、シチズンが今持っているありったけのノウハウがここに詰まっている。
「巻貝を巻く人生」なんて軽いタイトルをつけてはいけないレベルなのだが、そこは僕なりの時計への愛着だと思ってもらいたい。

横から見た厚みもスゴイ。
22.2ｍｍで1円玉の直径より長い。この分厚さが水圧から内部を守る。
まさに機械を丸ごと腕に装着しているような感覚だ。無骨さとスタイリッシュさとのパワーバランスが絶妙。
究極とも言える実用性の塊をデザインにはめ込んだ結果、この洗練されたゴリゴリ感が生まれたのだ。
ケース左に見える穴は潜水時に時計内に溜まったヘリウムガスを抜いて減圧する排気バルブだ。
ガス抜きなんてきっと僕は使わない機能だが、それもまたいい。
長年培った「技術」をリスペクトして巻く事に意味がある。
オーバースペックは浪漫なのだから。

PROFILE
エンドケイプ
《りゅうちぇる》×《カネボウ化粧品suisai》コラボソング『TRUE TRUE』やジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない3期オープニング『Great Days』等の作詞家でクリエイター
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