2018.02.15 Thu UPDATE CULTURE

『電影少女』主題歌、TVバージョンとはちょっと違う「ふめつのこころ」を明日配信!! tofubeatsに緊急インタビュー

明日2/16から配信!! 現在放送中の話題のドラマ『電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-』の主題歌を手掛けたtofubeatsに制作秘話を聞いてみた!!

ポップ感溢れるエレクトロニック・サウンドで人気を博す、tofubeats。昨年発売のアルバム『FANTASY CLUB』では自身のディープな音楽志向を表現したサウンドで新たな側面をみせた彼が、2018年の第一弾シングル「ふめつのこころ」を完成させた。進化し続ける彼の現在進行形ポップを感じる要注目のナンバーだ。
 
 

SNSを通じてでしか本音を言えない現代を軸に描いた、ドラマ主題歌!

──アルバム『FANTASY CLUB』では、ご自身が純粋に追求されたい音を表現された作品と聞きました。それを完成させて心境に変化は?

「いいカタチで自分のやりたいことを表現できた気分です。2nd『POSITIVE』を完成した頃よりもポジティブになれました。さらに言えば、次のポップ・ソング(=ふめつのこころ)を作るうえで、『FANTASY CLUB』が良い効果をもたらすだろうとも思っていたんです」

──「ふめつのこころ」は、現在放映中のテレビ東京系ドラマ『電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-』の主題歌ですよね。

「ドラマの内容を考えて制作した完全書き下ろしの1曲です。このドラマは1980〜90年代にかけて連載された漫画の原作を元に作られたものなんですけど。ドラマ製作スタッフの方から、現代のSNSを通じてでしか本音を言わなくなった人たちの姿を通して、実は、人間のすれ違いはどんな時代でも起こるってことを伝える、そんな内容なんです。というお話を伺っていました。で、そこを軸に歌詞を作って行ったってところはありますね。
 

 
──トラックに関しては、どんなこだわりを持って制作されましたか?

「ポップ・ソングであり、かつドラマの長さに合うよう1分間で1コーラスを完成させなくてはいけないという制約があり、こういった作業は初めてでした。なので、限られた時間の中でギュッと凝縮したものを作ろうと思いましたね」

──楽曲全体も3分程度。ジェットコースターのような楽しさとスリルが共存していますよね。

「短い時間の中でリズムにバリエーションを持たせたりだとか、間奏の部分も歌っているような感覚を取り入れたりなど、かなり密度の濃い仕上がりになっていると思います」
 

 
──ヴォーカルはtofubeatsさんですよね。

「はい。『FANTASY CLUB』以降、歌うことに対して抵抗感が少なくなってきたところがあるので、今回も前向きに取り組めたという気分は無きにしも非ずです。実は、TVヴァージョンをレコーディングした後に親知らずを抜いて、そのあと完成ヴァージョンの歌入れをしたんです。それで微妙に声のニュアンスが違っていて。そこは個人的にも面白かったので、皆さんも聴き比べてみてほしいなって思います。これは一生に一回しかない声の変化なので。」

──ミュージック・ビデオに関しては、どんな内容に?

「(取材時は)まだ制作の真っ最中でして、どうなるのか?自分でも完成が待ち遠しいですね」
 
 

この年齢だからこそ表現できるものを、作品として残したい

──ジャケットのアートワークに関しては?

「これまでと同じイラストレーターさんに描いていただいています。今回は漫画っぽい感じではあるんですけど、そう、以前のようなイメージとは違うものになっていますね。いつまでも同じイメージで縛り付けておくのって残酷だと思うんですよね。僕もそうですけど、年齢を重ねるごとに好きなものも変わるし、その時期だからこそ表現できないものもある。その姿を記録しておくのって、とても貴重だと思いますから、ちゃんとやっておきたい。だから、このジャケットはもちろん音楽においても、今を記録できているのかなって」
 

 
──では、この楽曲をきっかけにスタートする2018年は、どんな1年になりそうですか?

「自分のやりたいことを追求できたアルバムを昨年リリースして、今回の『ふめつのこころ』というオーバーグラウンドな曲が完成したことは、とても大きな意味があると思います。今年は、外向きなことにも色々と挑戦できたらと思いますね。例えば、自分以外のミュージシャンの方へ、これまでの自分の経験を生かしたテクニックを提供したりとかもありかもしれないです」

──マニアックさと、大衆性の両方を追求されると?

「どちらかだけに偏りたくはないですね。両方を追求することで、お互いにフィードバックする部分もあると思うし。また、それを融合させることで、今まで聴いたことのない音楽が作れるような気もします。とにかく今年は、以前よりも上達した姿をお見せできたらと思います」
 
 

着る服を変えると、制作のモチベーションも変わる

──tofubeatsさんも、そろそろMJ世代ですよね。

「MJの読者さんって、ちゃんとしたものを選ぶ目を持っていてファッションを楽しんでいるってイメージがします。僕もそういう心意気で音楽を作っているので、いい洋服を選ぶ感覚で、僕の作品にも興味を持っていただけたら嬉しいですね」

──ちなみに、現在のファッション観は?

「これまでは、ずっと親の仇か? と思うくらい、スキニーパンツばかり履いていたんですけど(笑)。最近は太めにも挑戦したり、ようやくトレンドというものを意識するようになりましたね。また、スニーカー以外の靴も履くようになりましたし。そうやって、着る服を変えると、いつもの日常の景色も変わるような気分になれますよね」
 

 
──なるほど。

「いいものを着ると、気分は引き締まるので、レコーディングする時も、よそ行きの服に着替えることがあります。仕事をするぞ!という気分に変えてくれる、効果的なツールのひとつですね」
 
 
 
PROFILE
1990年神戸生まれの音楽プロデューサー/DJ。学生時代からネットを通じて楽曲を発表、2013年にメジャー進出。これまで3枚のオリジナル・アルバムをリリース。今年晩夏に公開予定の映画『寝ても覚めても』の主題歌を手がけることも発表された。
https://tofubeats.persona.co/
 
「ふめつのこころ」

unBORDE
2月16日より配信開始
 
 
 
 
Photo:MUTSUHIRO YUKUTAKE(S-14)
Text:TAKAHISA MATSUNAGA

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