2018.05.05 Sat UPDATE FASHION

GWは鎌倉に行こう! 見逃し厳禁の店4選〜第4選 re:la valeur編〜

海街・鎌倉の魅力は、何と言っても時間がゆったりと流れていること。

なので、服選びにおいても、SHOPのオーナーからじっくりと説明を受けながら、自分に合う一着を見つけることができるのです。

近年、大仏や鶴岡八幡宮方面への出口とは反対側、江の電の改札側の西口からアクセスする、御成町や由比ガ浜通りに大人なファッションを提案してくれるSHOPが集まっているってご存知でしたか?

まさにメンズジョーカーが提案している大人カジュアルの世界観が鎌倉が存在しているのです。

「ゆっくりじっくり話を聞きながら、服を選べる」というメリットが鎌倉には確実にあると感じました!

ぜひGWの鎌倉散策計画にショッピングも加えてみてください!!

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語れるアイテムをセレクトしたヴィンテージSHOP

re:la valeur

御成商店街を由比ガ浜通り方面へと進みます。由比ガ浜通りに突き当たる少し手前、右手にある路地を入ると、左サイドにre:la valeurが。

鎌倉にこだわったワケは?:
学生時代、教育実習で訪れた地なんです。国語を教えていました。言葉を伝えるのと同じように、服を通して何かを伝えるのもいいなと思ったんで。

 

願いは?:
服に、もう一度価値を作ってあげたい。

 

取り組んでいることは?:
この店は、その服を喜んでくれる人に渡るまでの待機場所だと思っています。そのものが本来輝くべき喜ぶ場所に戻してあげるというイメージでやっています。


オーナーの石川さんです。

アディダス、ナイキといったスポーツブランド、ヴァンズ、OPなどサーフ&ストリートブランド、リーバイスなどアメカジブランド、グッチ、ジバンシィなどハイブランドの、’70s、’80s、’90sもの、しかも、こんなデザインだったんだと新鮮な感覚を味わえるヴィンテージアイテムがセレクトされています。

「店名のre:la valeurは、フランス語で“価値の再発見”という意味です」

「今はネットの波の影響なんでしょうか、アイテムがリリースされるサイクルがどんどん速くなって、いいものもすぐに埋もれていってしまいがちではありませんか?」

「僕は、デザインがイケてるというものは、その時代のムードや当時のカルチャーに特化していれば、それはそれで、やはり、ステキでいいものなんだと感じています」

「’90sのアディダス、ヴァンズ、OP好きですね。当時のカルチャーにそってデザインされています。ハイブランドのバブル時代のものも当時の時代のムードが映し出されていて好きですね。実は自分がそのアイテムが好きすぎて、売れてしまったら寂しくなるな〜と思っているものも(笑)。でも、それが似合う人と出会っていただければ、やっぱりうれしいです」

「アパレルの人間が、そこに価値をみつけてプレゼンしていけば、『これはいいね、ヤバいね』と輝き出すアイテムを再発見できるはずなんです」

「掘り起こしたアイテムが喜んでくれる場所を作りたかったんです。それがこのショップです」

とステキなお話を石川さんからいただきました。

大切な娘を嫁に出すような心境なのかもしれませんね。もの好きな石川さんが「売れちゃったら寂しくなるなぁ」と思ってしまうアイテムを見つけにいくのも、きっとおもしろいですよ。

本日石川さん着用のアイテムは、ユナイテッドアスレのスウェット、アミのショーツ、ナイキのチャレンジャーです。
 
 


「’80年代の終わから’90年代にかけてのRun-D.M.C.のスタイルが好きですね。アディダスがヒップホップシーンと結びついていた時代のカルチャーがおもしろい」
「ものが売れていくと、そこに残ったものに色を合わせてディスプレイを構成していきます。なので、今はカラフルなアディダスがラインナップしています」
 
 


「このヴァンズ、思いついたデザインを全部盛り込んじゃえってくらいの勢いがスゴいと思いません? どう着こなせばいいんだろうって? でも、ラディカル(過激で刺激的)って言葉が流行っていた時代だから、まさにそこんとこを表現していたんでしょうね。それがいいなぁと」
 
 

「このヴァンズは、パーツごとに書体が異なっていて、これも勢いがスゴい。MADE IN THE U.S.A.とバーンと入っちゃってます。このアピールのスゴさにヤラれてしまいます。売れちゃったら、とても寂しくなってしまうアイテムのひとつですね」
 
 

「このOPも、今の時代にはないイラストのタッチとキャンディのような色使いがいいですね」
 
 


「このナイキのマッケンローモデル、復刻したらスゴく盛り上がりそうだと思いませんか? 先日来店してくださったお客さんとそんな話で盛り上がっちゃいました。僕も昔、2足買いした思い入れの強いモデルです。マッケンローは自分のスタイルがあって、テニス選手で一番かっこ良かったなぁ、なんて語れるヴィンテージがあると、やっぱりいいですよね」
 
 

「15年お付き合いいただいているスーツの仕立て屋さんにリメイクをお願いしています。これ実は、リーバイスです。僕も以前、’70年代製517の34インチのウエストを詰めて、裾広がりのブーツカットシルエットを逆にテーパードに詰めていったいったんです。すると、スゴくかっこいいなぁ〜って…。それを再現してみたリメイクジーンズです」
「うちで購入したアイテムを楽しんでいただいている方には、はきこんで直したいところが出てくれば、リペアを無料でうけたまわっています」
 
 

「’70年代のグッチです。この時代のグッチのアクセサリーは、乗馬、ゴルフ、ヨットなど、上流階級のスポーツシーンと密接につながっていて、このブレスの留め具は2アクション式となっています。スゴく留め方が難しと感じるんですが、一方、外れにくい。ちゃんと考えられているんですよね。そこがいいんです」
 
 

「店の近くに住んでいるアーティストを目指しているコがいまして。そのコの作品をディスプレイとして活用させていただいています。お店のディスプレイが雑誌の1ページに見えるようにと、ものが喜ぶ場所となるよう取り組んでいます」
 
 
鎌倉市由比ガ浜1-1-32 サンガーデン鎌倉101
0467-55-9273
営14:00〜20:00(平日)、13:00〜20:00(土、日、祝)
休不定休
 
 
 
Photo:KAZUMI MORISAKI

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