2018.06.26 Tue UPDATE CULTURE

【BiSHスペシャルインタビュー】「BiSHに入ってから、人生は素晴らしいと感じるようになった」新曲を語る

5月22日に横浜アリーナでワンマン公演(『BiSH “TO THE END”』)を成功させたばかりのBiSHが、6月27日にメジャー4枚目のシングル『Life is beautiful / HiDE the BLUE』をリリースする。インタビューは曲のテーマである「人生」や「青春」について質問を展開させた。今だからこそ語れる、彼女たちの過去と現在を映し出す。

BiSHに入ってから、人生は素晴らしいと感じるようになった

——今日は横浜アリーナ後、1発目にリリースされる『Life is beautiful / HiDE the BLUE』についてお聞きします。まず「Life is beautiful」はBiSHの中でも、異端な曲ですよね。

セントチヒロ・チッチ(以下:チッチ) 「BiSHにとって、初めてのストレートなラブソングです。私たちは昔からラブソングを避けてきたんですよ。歌詞を書くときも『恋愛のこと以外で』と言われてきたし。試しにちょっと書いてみたこともあるんですけど、やっぱり却下されて。今回の<愛してるよダーリン>なんて、生きてて一度も言ったことない」

ハシヤスメ・アツコ(以下:ハシヤスメ) 「歌詞を読んで『こんなフレーズが入ってるんだ〜!』って思いました(笑)」

チッチ 「最初に曲をもらった時にどんな気持ちで歌っていいのかわからなったほど、新鮮な曲だったので。きっとBiSHを知っている人は『こんなの歌うんだ』と驚いたと思うんですけど、新しいところへ行ったんだなと思って聴いてほしいです」

——タイトルになぞらえて「人生は素晴らしい」や「人生が美しい」と思った瞬間があれば教えてください。

チッチ 「BiSHに入ってから人生が素晴らしいと感じるようになりました。こうやって人生を楽しんでいられているのは、いろんな人が私に力を貸してくれているおかげで。BiSHが好きな人は私を受けて入れてくれて、それを生きる糧にしてくれている。それってすごいことだと思うんです」

——生きる糧ってすごいですよね。

チッチ 「いつもライブに来てたお客さんが、重い病気になった時があったんです。だけど『BiSHやチッチと出会って、パワーをたくさんもらえたから治って戻ってきたんだよ』と言ってくれて、泣きそうになりました。あとは、私の大好きなイベントとかフェスとかに出させてもらえたり、ずっと好きだった人たちに関わっている人たちが BiSHを好きになって仲良くしてくれているのが嬉しくて」

——ずっと好きだった人たちに関わっている人?

チッチ 「セッチュー(SET YOU FREE)の千葉さんとか、銀杏BOYZのカメラマンをされている(村井)香さん、(エリザベス)宮地さんもすごく仲良くさせてもらってて。いつも熱い話をしてるんですけど、それだけで『人生って良いな』と思います」

ハシヤスメ 「ライヴの後に親から『お疲れ様!』って言われた瞬間はすごく温かい感情が生まれるんです。ライブをやって良かったと思えるし、その日がさらに輝いて見えるんですよね」

——家族から褒められると嬉しいですよね。

ハシヤスメ 「そうですね。特にうちは芸能活動禁止だったので、その親が褒めてくれることが嬉しいんです」

——なんで禁止だったんですか?

ハシヤスメ 「理由は聞いてないですけど『芸能界なんて辞めた方がいい』と思ってたんでしょうね。『お前なんか無理無理』って感じだったと思います。今はCMに出演できたり、横浜アリーナでライブをできるようになって認めてもらえてます」

モモコグミカンパニー(以下:モモコ) 「誰かがふとした時に見せる表情がキレイだなと思う。『絶対に今、怒っていたのに笑顔で受け流して優しいな』とか、そういう身近な時に見せる表情が美しいな、って。人を観察するのが好きなのもあるんですけど」

——映画『ALL YOU NEED is PUNK and LOVE』や『WACK合同オーディション2018』の様子を見ても分かるように、モモコさんは誰よりも場の空気や、他人のことを観察して気遣う人だと思うんですよ。

モモコ 「自分がいるときに、できるだけ周りの空気を悪くしたくない気持ちはめっちゃあります。それが欠点でもあるんですけど。だから疲れちゃうんですよ、人といると。最近はそんなに気負いしない毎日を送っているんですけど(笑)。とにかく人を見るのは好きですね」

——元をたどると、いつからでしょう。

モモコ「お兄ちゃんと弟がいて。常に真ん中に挟まれる立場だったのがあるかもしれない。だから上と下を見て『どういう人間だったら親は嬉しいのか』みたいな。お兄ちゃんはめっちゃ不良だったので、私は静かにしてようと」

——不良だったんですか。

モモコ 「家でケンカしてることが多かったですね。その反動でめっちゃ良い子になったのかな?わからないですけど」

——アユニさんはいかがですか?

アユニ・D(以下:アユニ) 「恵まれている今の環境を美しいなと思うんですけど。一番、人生が美しいなと思えるのが、博識な人の話を聞いていると『Life is beautiful』ってなります」

——「こんな世界があったんだ」みたいな。

アユニ 「あぁ……はい」

——その博識な人はどなたでしょう?

アユニ 「どなた? え……まぁ、一般人」

チッチ 「お友達?」

アユニ 「サイ」

ハシヤスメ 「サイ?」

アユニ 「あ、『はい』でした……」

一同 「(笑)」

人生で一番濃かった期間が青春っていうなら、私の青春は今

——2曲目の「HiDE the BLUE」はガラッと雰囲気が変わりますね。

チッチ 「自分の殻に閉じこもっている人が前に行けるような、背中を押せる曲になったら良いなと思ってて。青春というのもそうだし、自分が頑張る時に寄り添える曲になりたいですね」

ハシヤスメ 「朝聴くと良いです。家のドアを開ける前とか、電車に乗る前に聴くと良いな、と調査した結果わかって」

——え、調査したんですか?

ハシヤスメ 「自分の中だけですけど(笑)。朝に聴くと晴れやかな気分になると思いました」

——曲のテーマである「青春」についてお聞きしたいと思います。率直に青春とはなんですか?

ハシヤスメ 「私は今ですね」

——BiSHが青春ってことですか。

ハシヤスメ 「なんだろう……普通だったら学生時代が青春ということになりそうですけど。自分の中では、そんなに楽しい記憶がなくて。そこまで友達もいなかったし、学校の屋上でお弁当を食べたり、そういうのもなく。結構、真面目に過ごしてきちゃったんですよ、学生時代を。だから、インタビューとかファンの人の前でライブを出来る今の状況。大人になって振り返った時に『ここが青春なのかな』って感じる気がしてて。だから今が青春」

——じゃあ、BiSHで歌っている間は青春が続いてる?

ハシヤスメ 「あんまり今は実感ないんですけど、思い返した時にそう感じると思います」

——チッチさんはいかがですか。

チッチ 「『私の青春はなんだろう?』と考えたら銀杏BOYZしか浮かばなくて。青春の時期がいつかよくわからないけど……学生生活とか、叶わなかった恋とか、思い出す時にいつも銀杏BOYZがあって。だから、私の青春は銀杏BOYZかなと思います」

——それは自分の求めていた青春像が銀杏BOYZの音楽にあったのか、それとも銀杏BOYZを聴いて「青春はこういうことなのか」と知ったのか、どちらでしょう?

チッチ 「どっちもありますね。私の中の常識を崩したのも銀杏BOYZだったし、私が青春を過ごした時、一緒にいたのが銀杏BOYZなので。だから、今、若い子たちの青春がBiSHになったら嬉しいと思ってて。おじさん、おばさんになったときに『BiSHと一緒に生きてきた』みたいな、そういう存在になりたいです。私にとっての銀杏BOYZみたいな」

——「あの時代は輝いていたな」とか「あの時にいろんなことを教えてくれたな」と振り返った時、その人の青春のBGMにBiSHがいたら素敵ですよね。

チッチ 「うん、めっちゃ嬉しいです。絶対記憶に残るし、素敵なことだと思います」

——アユニさんは?

アユニ 「自分の中で『これ、青春だ』と思ったのは中学生の時。夕日がめっちゃ綺麗に見えるデッカい川があるんですけど。学校終わり、その川沿いを友達と自転車で勢いよく走ってたこととか、そういうのが青春だったなと思うんですけど。でも、人生の中で一番濃かった期間が青春っていうなら、今なのかなって思います」

——友達と夕日を見た時に感じた青春と、BiSHに入って感じた青春は違うものですか。

アユニ 「全然違います。なんか、中学生の時の青春はドラマで描かれているような典型的な感じなんですけど。おばあちゃんになってから一番思い出すことはBiSHで過ごしている時間だと思うので、そんな感じです」

モモコ「私はどの時期とかなくて。この人、青春してるなと思うのは自分の目標に向かって頑張ってる瞬間。その時に輝いて見えるんですよね。すごく入りたい学校があって、めっちゃ頑張って受験勉強したけど、結局落ちちゃって『負けたぁ』と思って落ち込んだり。そういう一連の頑張っている時とか、負けてしまった時とか、全部を含めて青春だなと思う。今もいろんなことと戦っていたり、目標に向かって頑張っているのが青春だなって思いますね」

——青春は年齢とか時期でくくるものじゃない。

「そうですね。私のおばあちゃんは、今めっちゃ卓球を頑張ってるんですよ。80歳を過ぎてて『卓球が上手くならない』とか言ってる姿を見て『あぁ、青春だな』と思う」

 

自分を隠さず表現できるようになった

——ちなみにHIDE=隠す、BLUE=青さですよね。つまり「HiDE the BLUE」を和訳すると「青さを隠す」ということになるんですけど。若いからこそ自分を隠しちゃう部分があると思うんですよ。皆さんにとって、若い頃は見せられなかった自分っていますか?

チッチ 「私はずっと猫をかぶって生きてきたんです。BiSHに入ってから自分を出せるようになったので、自分の殻を破ったのはBiSHだなと思います」

——「猫をかぶっていた」というのは、他人からどう見られたかったんですか。

チッチ 「誰にも嫌われたくなかったんです。当時は『“これを好き”と言ったら、どう思われるんだろう?』とすごく考えてました。バンドが好きっていうことも、最初は言えなかったし。『“銀杏BOYZが好き”と言ったら、どう思われるんだろう?』と考えてる自分がいて。本当の自分を出せなかったですね」

——「人に嫌われたくない」っていつ頃思ってたんですか?

チッチ 「小学生の時にイジメられてたせいで、人の顔色をすごく気にするようになりました。そこから、あんまり嫌われたくないと思って生きてたんですけど、結局、中学生の時もイジメられて。BiSHに入りたての頃も、スタッフさん やファンの人にも『嫌われちゃダメだ』と思ってました」

——イジメがきっかけで人の顔色を伺うようになった。それを正直に言えるチッチさんは、今、すごく強いですよね。

チッチ 「うん、そうかもしれないです。それをバネにやってきたので、今となっては笑い話って感じですけど」

——アユニさんは自分の出せなかった部分とか、言えなかったことはありますか?

アユニ 「元々すごい人見知りだったので、本当に決まった人としか喋らないし、ずっと喋りかけもしないし、みたいな感じだったんです。BiSHに入って2年くらいかけてなんですけど、思ったこととか言えるようになって。しゃ、社会、社会って言うんですかここ?」

モモコ 「(笑)」

アユニ 「社会に出てから『人と話さないとやっていけないな』と学んで。そこから、結構、殻を破きました……やぶ、やぶかりました」

——やぶかりました?

アユニ 「やぶかされました(笑)」

——自分を変えるとか、こうしなきゃと思ったきっかけはありました?

アユニ 「BiSHに入りたての頃はインタビューで全然喋れなくて。『あ……』とかしか言えなくて。そしたら誰かに『仕事なんだから』と言われて。だから、そうですね。『これは社会だぞ』と言い聞かせてきた感じです」

——僕が「JAM」のPV撮影でインタビューした時は、今のように普通にお話をさせていただいたんですけど。メンバーの皆さんから見て、どの辺でアユニさんは変わったと思いますか?

チッチ 「本当に最初の頃は『……あ』と『……うぅ』くらいしか言えなくて。結構、私が読み取って通訳をしてました。で、インタビューで『仕事なんだから』と言ったのも私なんですけど、アユニは言えばちゃんと理解する子だったから、自分でどんどん吸収していって。『こういう時はこうしなきゃ』と心がけるようになったんです。割と1年以内には喋れるようになったのかな。発言数は少ないかもしれないけど、ちゃんと考えて話してるのはわかるので。いつからだろう? 野音くらいはまだ喋れなくて、幕張メッセの時はしっかり喋れるようになってましたね」

——幕張の時は僕もライブを拝見させてもらって。たしかに、MCの時に一言一言を考えながら丁寧に話してるように見えました。だからこそ、聞いていて感動して。

アユニ 「あ、MCの話ですか?」

ハシヤスメ 「うん」

アユニ 「あぁ、ごめんなさい。あれは、ちょっと……長くなりすぎてダメだったんですよ」

——あの日、ライブが終わった後に喫煙所へ行ったんですよ。そしたら清掃員(BiSHファンの名称)の人たちが「MCを聞きながら、アユニが“脱退する”って言うと思った」と話してて。それぐらい、アユニさんが喋れるようになったことが、みんなにとっても新鮮だったみたいです。

アユニ 「あ、あれは失敗ですね」

——いやいや!幕張に立てて本当に嬉しいんだろうな、って。その気持ちが伝わるMCでしたよ。

アユニ 「あぁ、ありがとうございます」

書くことで自分を嫌いにならずに済んだ

——モモコさんは言えなかったことはありますか?

モモコ 「昔から1人でいるのが好きだし、本を読んでる方が楽しいみたいな人間で。結構暗い人間だなと思うんですけど、BiSHに入りたての頃は無理してめっちゃ喋って、それを隠そうとしてました。ファンの人にも明るいイメージを持たせたくてTwitterに可愛い絵文字をバンバン載せたり、笑顔の顔文字ばっかり載せたりしてたんですけど(笑)。キャラが変わったのか分からないですけど、最近は本(『目を合わせるということ』)を書いて、そういう自分の部分をうまく消化できたのかなと思って。すごく楽になりました」

——『目を合わせるということ』では、自分の本音をさらけ出してますよね。

モモコ 「頭の中にいろいろな感情がある人間だから、書く方が消化できる。元々はそういう自分の陰った部分が嫌いだったんですよ。BiSHに入ってから歌詞とか書かせていただいたり、本を書くことで自分を嫌いにならずに済んだ感じはしますね」

——今は自分を隠さず出せてますか?

モモコ 「自分のことはよく分からないんです。喋る時もあるし、喋らない時もある。だけど、昔は友達と話すときに沈んだ気分を見せたら申し訳ないし、その気持ちをノートに書くことで隠さなきゃいけないと思ってたんですけど。BiSHに入ってからは表に出せるようになって。それを『共感する』と言ってくれる人がいると、そういう自分を肯定できる気がします」

——「私はこれで良いんだ」と。

モモコ 「そうですね。聴いた人から手紙をもらって『救われた』と言ってくれる人もいて、自分も『ありのままで良いのかな』と思ったり。相乗効果があります」

——ハシヤスメさんはどうですか?

ハシヤスメ 「私は夢を隠さなくなりました。昔から『CDを出したい』とか『芸能人になりたい』って思ってたんですけど、言うと馬鹿にされてたんですよ。家族にも『横浜アリーナでライブしたい』、『CMに出たい』と言っても『絶対に無理』と言われてて。そう言われると自分から言いづらくなるじゃないですか。でも言わないと気持ちは伝わらないなと思って。隠さず言えば『じゃあ、協力してあげよう』と思ってくれるかもしれないし。ここ何年かで『隠さない方が良い』と思うようになりました」

——人前に立つお仕事だと、自分の夢を語ると力を貸してくれる人がいますよね。

ハシヤスメ 「前は叶った時に言おうと思ってたけど、素直に言った方が良いんだなと。むしろ言った方がカッコイイと思えるようになったんですよね。内に秘めていると誰にも伝わらないままで、自分の中の自己満になっちゃうから。告白することは自分にとって大きな一歩でした」

——ありがとうございます。なんか、今日はみなさんの話を聞きながら何度も胸が熱くなりました。

チッチ 「アハハハハ、ありがとうございます」

 

メジャー 4thシングル
『Life is beautiful / HiDE the BLUE

2018年627日リリース!

Major 4th Single
「Life is beautiful / HiDE the BLUE」【DVD盤】
5,378円(税込)
■ CD
01 Life is beautiful
02 HiDE the BLUE

■ DVD
2018.04.22 中野サンプラザ
BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR FiNAL
01 SHARR
02 My distinction
03 オーケストラ
04 DA DANCE!!
05 SMACK baby SMACK
06 本当本気
07 BODiES
08 JAM
09 プロミスザスター
10 スパーク
11 spare of despair
12 VOMiT SONG
13 Here’s looking at you,kid.
14 GiANT KiLLERS
15 OTNK
16 MONSTERS
17 FOR HiM
-ENCORE-
18 My landscape
19 PAiNT it BLACK
20 BiSH-星が瞬く夜に-

Major 4th Single
「Life is beautiful / HiDE the BLUE」【CD盤】
1,080円(税込)
■ CD
01 Life is beautiful
02 HiDE the BLUE

 

 

【BISH】


“楽器を持たないパンクバンド”を掲げ、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dからなるアイドルグループ。2015年3月に結成。5月にインディーズデビュー。デビューアルバム『Brand-new idol SHiT』は、オリコンウィークリーチャート20位という驚異的な数字を残し、2016年にメジャーデビューを果たし、以降は幕張メッセイベントホールでのワンマン公演成功、メジャー2 ndアルバム『THE GUERRiLLA BiSH』がオリコンデイリーチャート1位を獲得! 今年1月からの全国ツアーも全公演ソールドアウト。さらに5月22日に開催される横浜アリーナでのワンマン公演も即日完売するなど、その勢いは止まらない!

 

BiSH オフィシャルウェブサイト/http://www.bish.tokyo

BiSH Twitter公式アカウント

アイナ・ジ・エンド Twitter公式アカウント

セントチヒロ・チッチ Twitter公式アカウント

モモコグミカンパニー Twitter公式アカウント

ハシヤスメ・アツコ Twitter公式アカウント

リンリン Twitter公式アカウント

アユニ・D Twitter公式アカウント

 

インタビュー・文/真貝 聡 写真/河野優太

« 一覧

キーワード

関連記事

最新記事