2018.07.18 Wed UPDATE CULTURE

宇野実彩子(AAA)の2ndシングルは夏をキラキラさせる『サマーマーメイド』

男女パフォーマンスグループAAAのメンバーとして、第一線を走り続けている宇野実彩子さん。今年2月にソロデビューを果たし、本日リリースの2枚目のシングル『Summer Mermaid』をリリース。MJ誌面のインタビューに続いて、拡大版で宇野さんの声をお届けします。

自分が夏に聴きたくなるようなラブソングを目指した

 

――早くも2枚目のシングル『Summer Mermaid』が発売。前回とは打って変わったポップで可愛らしい新曲は、どのように誕生したのでしょうか?

宇野実彩子(以下:宇野)「1枚目のシングルはカップリングも切ないラブソングになっているので、次はポップな楽曲にしたいな、というのがありました。私は夏がすごく好きなので、夏に向けて、私としてはすごくポジティブなので、とにかく明るい歌を作りたいなと思っていて。だから最初から夏をより盛り上げてくれる、アップテンポな楽曲を作ろうという想いがあったんですね。曲を集めていく中で、「まさにこれだ」という、私のイメージを超えるような楽曲に出会ったので、そこにテンションの上がる歌詞を書きたいと思ったんです。今回の曲はちょっと変化球な曲だと思うんですよ。ダンサブルなアッパーチューンな曲とはまた違う、いろんな楽しい楽器が入ってくるので、意外性がある。その意外性に私も初めて聞いたときにやられてしまったんです」

――確かに、聞いていてすごく楽しい楽曲ですよね。歌詞の世界観はどんなものでしょうか。

宇野「そうですね、夏を楽しむためには、好きな人がいたり、出会いがあったり、恋をしていたり、やっぱりそういう心が動く部分で何かないとという思いがあって。何かあったら夏ってより楽しいはず!と思っているので、やっぱりラブソングをテーマにしました。ひと夏だけで終わってしまう恋もあるし、すごく情熱的な恋もあるだろうし、夏に出会って運命的な恋になったり、“夏の恋”っていうと、いろんなイメージがあると思うんです。ただいえるのは、私の印象だと、みんな夏だと勢いがある気がするんですよね(笑)」

――“夏の恋”というフレーズだけでワクワクしてきますもんね(笑)

宇野さん「そう。でも羽目を外すのではなく、それも明るく楽しくポジティブに変換して、波に乗るような感じで夏の恋を楽しもうよっていう。そういう思いを歌にしてみました。歌詞を書いているときは、登場するこの女の子はどんな女の子でとか、登場人物を具体化させていましたね。女の子の恋に翻弄されている様子をすごく可愛く書きたいという気持ちがあって、そのときに“人魚”という言葉が出てきたんです。このキーワードが出てきてからは、進行が早かったですね」。

夏に恋する女の子はまるで人魚みたいにキュート!

 

――では、この曲で気に入っているフレーズは、“人魚”ですか?

宇野さん「そうですね、「人魚みたいに」という言葉は、ふっと降りてきたというか、「あ、これだ!」と思ったフレーズです。女の子が人魚みたいに恋をしていたら可愛いなと思って。夏の勢いに任せながら、自分の追いかけたい、自分の止まらない思いを可愛く見せて、OKとしてるっていう(笑)。」

――なるほど(笑)。歌詞全体はわりとスムーズに書けたという感じでした?

宇野さん「う~ん、そうですね、スムーズというわけではないですけど、キーワードが出てきたら早かったです。あとは自分なりのカタカナを使った言い回しだったりとか、自分らしく言葉を選んだので、それはすごく楽しかったですね」。

――1作目と比べて、もっと自然体に書けたということでしょうか?

宇野さん「前回は、もっと心情的で、自分の気持ちを言葉にしていったので、あいまいな気持ちを言葉にしていくうえで、言葉を選ぶ作業が難しかったんですよね。すごく繊細なワードをつなげていった感覚があって。今回は、ストーリーがあって、その情景をわかりやすく、絵が浮かぶようにワードを選んでいったので、その作業はまた違った難しさがあったりするんですよね」。

 

言葉を丁寧に選んでいく
作詞という作業は
自分に向いている

 

――夏のビーチでの様子だったりとかですね。詩は手書きなんですか?

宇野さん「作詞ノートは持っていないんですが、まずは手書きで書いています。携帯を使うときもあるけど、あくまでメモ書き程度。このふたりの関係や時間の流れとか、ストーリーとか、そういうものは手書きで書いていかないと立体的にならないし、イメージがつきづらいので。作詞は楽しいですね。私は、瞬発的というよりテンポがスローなほうだと思うので、自分の言葉をしっかり選んで、「うん、こうだな」と納得しながら、ゆっくり選んでいくほうが好きなんですよね。そのほうが自分の気持ちを伝えられるなと思っています。ただ、サビに関していえば、ひたすら、ふっと何か降りてくるのを待ちます(笑)」。

――(笑)。突然ふってくる?

宇野さん「Aメロ、Bメロと探っているうちに「ああこれだ」って見つけられる瞬間もありますし、生活の中で転がっていることもありますね。」。

――カップリング曲についてもお聞きしますね。こちらの歌詞は大人っぽい印象ですが、どのようなコンセプトがあるのでしょうか。

宇野さん「カップリングの『Just a game. 』は、夏の恋というテーマは同じなんですけど、恋心が浮遊しているようなイメージ。夏の夜の海に、浮かんで消えちゃうのか。消えずにずっと漂っているのか。ちょっとタブーを抱えた男女の恋心を描いているんです。大なり小なり、何かしらのタブーを抱えながら恋をしている人たちってたくさんいると思うんですよね。仕事的なのか、年齢的になのか。家族環境的なのか。お互い好き合っているんだけど、内緒にしないといけない。そんな恋を表現しています」。

――あまり表ざたにできないけど、思い合っている。

宇野さん「そう。秘めた恋だからこそより燃え上がってしまう夏の夜っていう感じかな」。

――だから、ちょっとしっとりと大人っぽい印象があるんですね。宇野さんの楽曲作りには、女の子を可愛く見せるようなラブソングを書きたいというのが、一貫としてある。現時点で、今後作ってみたい楽曲はあります?

宇野さん「あらゆるジャンルのラブソングを作りたいなって思っています。音楽は本当にたくさんあるので、あんまり「これだけ」ととらわれず、踊りを踊ったり、クールに表現したり。もっとギターを使ったり、いろんな曲調のものを作ってみたいですね」。

 

宇野実彩子

7月16日、東京都生まれ。’05年、男女6人のパフォーマンスグループ・AAAのメンバーとしてデビュー。個人では、女優やモデルとしても活躍中。今年2月に「どうして恋してこんな」で待望のソロデビューを果たす。自身で作詞も担当し、注目を集めている。

 

NEW SINGLE

『Summer Mermaid』

avex trax/7月18日発売

1102円(通常盤)

1806円(DVDつき)

ファンクラブ限定・数量限定の『実彩子盤』

本人出演中のCMラドルチェのテーマ曲『Summer Mermaid』、カップリング曲『Just a game.』を収録。両曲とも作詞を担当。夏の恋をテーマに、雰囲気の違う2曲に仕上げている。フォトブック、オリジナルのドリンクホルダーなどが付いた『実彩子盤』も同時発売。

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