究極の三次元モータースポーツと言われる「レッドブル・エアレース」。先日10月7日に行なわれたワールドチャンピオンシップ2018年シーズン第7戦決勝において勝利を収め、シーズンランキング首位に返り咲いたのがマイケル・グーリアン選手。今季好調な彼を支えているのは最新テクノロジーを満載した次世代モデル「アルパイナーX」。そんな彼にインタビューを敢行。レースの模様や“良き相棒”について語ってもらった。
去る5月某日、レッドブル・エアレースの日本・千葉大会に参戦するため来日したマイケル・グーリアンにインタビューできることになり、会場に赴くと彼はチーム全員で編集部を出迎えてくれた。今シーズン、グーリアンチームは絶好調だ。開幕戦のアブダビでは優勝、第2戦カンヌで3位と順調にポイントを重ねている。
「今季は多くの要素が理想的な状態で、勢いに乗れている。これはチーム全員の功績なんだ。まず機体が進化した。メカニックのウォーレンが奮闘して機体が10kgも軽くなったんだ。そして、レース戦略を考えるパブロと入念な対話を重ねることで飛行の精度も増した。昨年からコーディネーターのエミリーも加わり、レースを適切に管理してくれている」
さらにパイロットの彼はこんな言葉でレースへの思いを語る。
「パイロットは飛行機をコンピュータのように操縦するだけは勝てない。アスリートとして操縦すべきだ」
決勝トーナメントの前半ではミスのない堅実な飛行を心がけ、最終戦のファイナル4ではひたすら“攻める”というグーリアン。今シーズンはその姿勢が見事に開花した格好だ。
「今年はレース中、アルパイナーXをつけている。アルピナと組んで1年が経つけど、まるで家族みたいな感覚だよ。パイロットにとって時計はなくてはならない装備。今は4本のアルピナを使い分けている」
勝利をあくまで“チーム全体のもの”と言うグーリアンは理想的なアスリートだ。彼に信頼され、活躍を支えるアルピナウオッチもまた、かけがえのないパートナーである。
©Mihai Stetcu/Red Bull Content Pool
「レッドブル・エアレース」は航空レースの花形。世界を転戦して激しいレースが繰り広げられる。シーズンの獲得ポイントで年間勝者が決定される。
グーリアンチームの面々。今年のレッドブル・エアレースは全8戦が行われ、このメンバーが一丸となって各レースに挑む。
ALPINA アルピナ
アルパイナーX
Ref.AL-283LB05AQ6
税抜価格 12万1000円
世界初で初めてUVセンサーを搭載したコネクテッドモデル。スマホと連携してGPS、コンパス、気温、活動&睡眠量計などのデータを管理。グーリアン選手はブラックのモデルを愛用。10気圧防水。
(問)アルピナ相談室
TEL:0570-03-1883
マイケル・グーリアン
1968年、アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。航空学校を経営する一家に育ち、16歳になると自動車免許を取るよりも早く航空機の操縦を習得。エアロバティック・ショーなどで活躍し、2004年からレッドブル・エアレースに参戦。
Text:Tetsuro Kawaguchi
Photo:Hiroshi Haneda