’77年から続く大人気シリーズ『スター・ウォーズ』。その最新トリロジーの第1作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でストーリーのカギを握るヒロイン、レイ役に抜擢されたデイジー・リドリーが、トリロジー第2作目『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でも再びレイを演じている。1作目の大成功によって、一気にハリウッドの第一線に躍り出た彼女に、本作のこと、そして現在の心境を語ってもらった。
脚本には、想像を越える衝撃の物語が
書かれていたの。本当に驚いたわ
「『最後のジェダイ』は1作目の終わりから始まるの。孤島にひとりで暮らすルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)とレイが出会うシーンから幕を開けるのよ。でも、ルークはレイを歓迎してくれるわけじゃない。にもかかわらずレイはライトセーバーを振り回したり、トレーニングのようなことをしている。そこには“理由”があるのだけど、ごめんなさい、公開するまでは何も言えないのよ。
みなさんは、サブタイトルの“最後のジェダイ”がレイを指しているのか、あるいはルークなのか、はたまたまったく違う誰かなのか、とても気になっているでしょうね。もちろん、私もこの作品がどんな物語になるのか興味津々だったし、自分の中でイメージしていた展開もあった。ところが、ライアン(・ジョンソン/監督・脚本)が書いた脚本は、そういうイメージを見事に覆すものだった。その脚本には想像さえしなかった物語が書かれていたのよ! 私が驚いたくらいだから、みなさんはもっと驚くかもしれないわね(笑)。
このシリーズに出演してよく訊ねられるのは“人生がどう変わったのか”ということだけど、それほど変わったわけじゃない。普通に街を歩いていて声をかけられることはあって“あの映画大好きだった”なんていわれると嬉しいけれど、この前はタクシーのドライバーに“あんたの映画観たよ。俺は好きじゃなかった”なんて言われてしまい、車に乗っている間、すっごく居心地が悪かった。にもかかわらずその人、降りたら一緒に写真を撮ってくれというの。さすがに断っちゃったけど(笑)。
一番よかったのは、私と仕事をしたいという映画人が現れたこと。これが本当に嬉しいわ。それまでは、私の名前や顔を憶えてもらうことすらできなかったんだから!
でも、だからといって喜んでばかりはいられないの。ちゃんと賢くなって、自分の進みたい道を間違えないようにしなきゃいけない。そのためには何が必要かというと、昔からの私を知ってくれている家族や、何でも相談に乗ってくれる友だち。いまも当時と同じロンドンに住んでいて、彼らとの過ごし方は全然変わっていない。彼らのおかげで、私は自分を見失わないんだと思うわ」
◆映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
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ファースト・オーダーの暗黒の力が増すなか、反乱軍の最後の希望、ジェダイ騎士のルークを連れ戻そうとするレイ。だが、彼の心は閉ざされたままだった。2015年公開『フォースの覚醒』の続編。
監督・脚本:ライアン・ジョンソン
出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライバー、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガほか
12月15日[金]より全国ロードショー
Text: MAKI WATANABE