日々持ち歩く革サイフやキーホルダーなどの革小物。大切なものを入れておくのだから、それにふさわしい上質なアイテムを選びたい。また、革は長く使い続け、経年変化してこそ本来の魅力を発揮するもの。ここでは、10年付き合う価値のある逸品たちをご紹介しよう。
Photo:MITUSO KIJIMA/Styling:YUTA FUKAZAWA/Text:TETSU TAKASUKA
レザー素材ならではの特徴がエイジングによる深みのある表情。実際にこちらのビフォー・アフターを見れば、その魅力を一目でお分かりいただけるはず。年月をかけて自分だけの逸品を育て上げよう。
革の内側からバックルが現れる
唯一無二のエイジング
バックルが浮き出てくるように見える炙り出しシリーズのウオレット。ベジタブル染めした革の間に実際にバックルを挟み込み、焦げたような風合いを出すワックスで仕上げることで、立体的な表情が生まれる。使い込んでバックルが露出した様子も迫力満点。2万円[W11×H9.5×D2.5cm]/ミハラ ヤスヒロ(メゾン ミハラヤスヒロ)
シンプルなデザインゆえ
傷や染みさえも味になる
上質なヌメ革を採用したシンプルな2つ折ウオレット。凹凸や装飾の少ないデザインだけに、エイジングが際立つ。レザーの色合いが濃い飴色になっていくだけでなく、使い続けるうちに付く傷や染みも味わいになっているのがお分かりいただけるだろう。2万1500円[W11.5×H9cm]/ワイルドスワンズ(ケイズファクトリー)
はっきり表れてくる凹凸が
さらなる風格を演出する
コイン入れとマネークリップが一体になった定番アイテム。スーツの内ポケットにもスッキリ収まる薄さでありながら、計4枚分のカード入れも備えている。使っていくうちに、凹凸がはっきりと表れてきて、さらに風格漂う佇まいになる。2万6000円[W11×H9×1.5cm]/グレンロイヤル(ブリティッシュ メイド 銀座店)
2色のレザーの経年変化を
同時に楽しめる
ブラウンとグリーンの2色のレザーで構築されたロングウオレット。そのため、2色分のレザーのエイジングが楽しめる。使い込めばブラウンはより濃くなり、グリーンは深いオリーブグリーンに変化する。豊かな光沢にも注目だ。刻印をほどこしたシルバーのボタンもアクセントに。3万4000円[W19.5×H10cm]/モト(同 青山店)