お洒落な服だけではカッコいい大人とは言えない。自分らしいワードローブを手に入れたMJ世代は、そろそろ次のステップへと向かいたい。大人としてのライフスタイルを完成させるために必要なのは、趣味を満喫することができる自分だけの居場所だ。
Photo : HIROAKI KAWATA、AKITAKA YAMAMOTO、HIROMICHI TABATA/Text : SHUNSUKE HIROTA
バイクを2台入れても机に向かうことが可能な間取りを採用。都内の戸建てでガレージライフを満喫するには最適のサイズだ。
元々クルマやバイクが好きだった水野さん。自宅を作る際に玄関脇に作ったのがガレージ兼書斎だ。
「僕は建築設計会社の代表として働いているのですが、男性からの要望で一番多いのが書斎とガレージ。僕も自分の家を作る時にそれらの空間が欲しかったので、どうせならいっしょにしてしまおうと作ったのが、この空間です」
家族で暮らす水野さんにとって、ここは唯一わがままを通せる場所。バイクのメンテをはじめ、家に持ち帰った仕事をやったりプラモを作ったりと、どれだけ汚しても家族から怒られない自由な空間だ。
「クラシックミニが入るギリギリのサイズにしています。たぶん僕がミニに乗るのはずっと後なので、歳を取った時にはきっと貴重な車になっていると思って、ガレージでの保管を勝手に予定しています(笑)」
周囲にヴィンテージモトクロス好きの仲間も多く「S・マックィーンに憧れてた先輩たちに影響を受けた世代です」とのことで、愛車はホンダのエルシノアとハーレー。
柔らかな音を奏でるオーディオプレイヤーとレコードラック。
海外から直接輸入したという電動シャッターは「見た目が良いのですが、天井からモノを吊るせなくなるのがデメリットですね」とのこと。
セルフでメンテナンスをすることも多いという水野さん。ひと通りの工具もしっかり揃えている。
ガレージ脇にはガラス窓とドアを取り付け、籠り感がありつつも開放的な空間に。シャッターの隙間から入る風をシャットアウトする効果も。
Tokyo
水野了祐さん
HOUSE TRAD代表
1976年生まれ。2012年にリノベーション会社HOUSE TRADを立ち上げる。自社設計による目黒区の戸建てで奥様と娘の3人暮らし。
ニット/エッセンシャルズ、シャツ/エンジニアドガーメンツ、パンツ/ティーエスエス、シューズ/トリッカーズ