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2016.08.05 Fri UPDATE CULTURE REGULAR

出汁をでじると読む人生
第四十三回【勾配で重力を感じる人生】

出汁をでじると読む人生<br>第四十三回【勾配で重力を感じる人生】

神奈川県某所ですごい坂に出会った。
この辺りの住民はどうやって日常をこの〝坂〟と共に送り生きているのか知りたいくらいに見事な勾配である。
冬にここが凍っていたらもうどうしようもないはずだ。
梅雨に大雨降ったらもうどうしようもないはずだ。
もはや坂と呼ぶべきなのか、斜面と呼ぶべきなのかも判らない。
上に伸びる道と呼ぶより軽く傾いた壁に近い。

調べてみると、日本で一般的に勾配の急な坂とは約6度以上の坂を指すらしい。

それを踏まえてこの坂を計測してみた。

 

 

02
-20.7度-

 

 

勾配の急な坂とはおおむね約6度以上の坂に対しここは20.7度だ。
ちなみに北海道大倉山のスキージャンプ傾斜角度は35度。
それを軸に考えてみて20.7度が緩い坂であるか、激しい斜面であるかを決めるのは自由だが、この坂と対面したら判ると思う。
ここは〝上る〟ではなく〝登る〟に近いという事に。
日常忘れかけていた重力の存在をきっと感じるから。

 

PROFILE
エンドケイプ
作詞家・クリエイター・バナナーティスト
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室外機マニア http://sonzai.net/

 

 

図2

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