さて、この連載でもすっかり定期カテゴリーになったニッチプラモのコーナー。
今回は月のプラモデル、アリイの「月球儀」。
人類初の月面着陸で盛り上がった1970年前後にその勢いで発売。
中身は半分に割れた月とスタンドが入っていて、それらを組み立てる超シンプルなプラモデルである。
だがそのクオリティは高く月面の各地名(海や山脈)やアポロ着陸地点を示すシールが37箇所も入っており、月球の凹凸は実際の月面を模している。
特筆すべきはこの箱の厚み。
14センチもある。
少年ジャンプ約4冊の厚みである。
それもそのはず、組み立て前の半球とはいえ、直径20センチの月が入っている訳で、おのずと分厚くなるのだ。
本当に置き場に困るのだが、学習教材模型に相応しい重厚感ではある。
さてそんなアリイの「月球儀」の箱で、ひとつ気になる点がある。
それはこちら。
《GLOBU》ではなく《GLOBE》が正しい。
痛恨のスペルミス。
しかもトップタイトル。
それも含めてニッチプラモの醍醐味だ。
《ニッチプラモとは》
カテゴリー分けすら難しいニッチ(隙間市場)な需要を持つプラモデル。
PROFILE
エンドケイプ
作詞家・クリエイター・バナナーティスト
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