2012年にメジャーデビュー、間もなく5年目を迎え、ヴォーカルもパフォーマンスもさらに磨きがかかり注目を受ける7人組、GENERATIONS from EXILE TRIBE。11月16日には待望の新曲「PIERROT」をリリースした彼らが、メンズジョーカー12月号に登場。ここでは、本誌に掲載できなかったプライベート・トークを含め、彼らの魅力を深掘りする。
「HIROさんのひと言」で誕生
新機軸ダンス・チューン
2016年は、3月にリリースした3rdアルバム『SPEEDSTER』がヒットチャートで堂々の1位を獲得、それに続く初の全国単独アリーナツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2016 “SPEEDSTER”』は、各地で大盛況。現在は追加公演を回るなど、勢力的な活躍でさらに人気を広げた、GENERATIONS from EXILE TRIBE。
関口メンディー(以下関口)「今年1年は、ライヴ尽くしだった気がします。そこで、自分たちらしさを表現できたのかなって思います」
白濱亜嵐(以下白濱)「また夏には『HiGH&LOW THE LIVE ツアー』で、先輩方とともにドーム公演を経験させていただいて、さらにパフォーマンス力が広がったというか。自分たちの限界がさらになくなったような気がします」
片寄涼太(以下片寄)「あそこで目に焼き付いたドームの景色によって、さらに野望が広がった感じがしますね」
そして激動の2016年を締めくくるシングル「PIERROT」が完成した。
数原龍友(以下数原)「今年は初のバラード・シングル『涙』をリリースしたり、より成熟したGENERATIONSを表現することができたのではと思っています。今回も、ノリのいい曲ではあるんですけど、歌っていることはとてもせつない、また違う部分をだせたというか。今年の集大成的なシングルになったと思いますね」
小森隼(以下小森)「以前は等身大をテーマにしていましたが、今年に入ってからは大人の階段を昇っているのかなと思います。この楽曲に関しても、アグレッシヴな曲調ではあるんですけど、今までと違う質感があるというか。バラードの持つせつない要素も含んだ仕上がりになっていると思いますね」
佐野玲於(以下佐野)「いつもは自分たちだけで振り付けを考えるんですけど、もっと新しい表現方法を開拓したくて、今回はL.A.在住のダンサーさんに協力していただいたんです。とても刺激的でした」
中務裕太(以下中務)「振り付けはとても繊細です。全体の雰囲気を大切にしていますね。なので、真似するのは大変だとは思いますが、サビの部分はキャッチーな動きをしているので、そこをポイントにしたらいいと思いますよ」
関口「この楽曲は、ファンのみなさんにとっては新鮮に響くはずですし、また僕らのことをあまり知らない方々にとっては『GENERATIONSってこういうこともするのか』と思っていただけるような1曲になっていると思いますね。また、この楽曲のミュージック・ビデオでは、女性ダンサーと一緒に踊るシーンがあるんですけど、そこでも今までの作品とは異なる部分を表現できていると思うので、ぜひチェックしてください」
エレクトロニックでアグレッシヴなビートに乗せ、海外のダンサーとタッグを組んで表現したパフォーマンス同様に、注目したいのが歌詞。好きな人の前に立つと、素直に自分の思いを伝えられず、ピエロのようにおどけてしまう男性のもどかしい思いを繊細に描いている。つまり踊れて、胸を締めつけるようなナンバーなのだ。
数原「ライヴをしている中でHIROさんが、ふと『男ってピエロだよね』とおっしゃったことがきっかけで生まれた曲なんです。顔で笑って、心で泣く。ピエロの表情をとらえた仕上がりになったのではと思います」
国民的存在になりたい
片寄「顔で笑って、本心を隠すことって、男の美学なのか?もしくははっきりモノが言えないだけなのか?色々と考えさせられる歌詞ですね」
白濱「小説を読んでいるみたいな感覚になる歌詞です。何度も聴いているうちに、言葉の裏に隠された思いも伝わってきて、とても深い。だから自分自身も、まだちゃんと読み込めていない部分もあって。じっくり聴きたくなる1曲になっていると思います」
常に最高のエンターテイメントをストイックに追求しているはずなのに、パフォーマンスではその努力の影を一切見せず、クールに振る舞う彼らの姿は、この楽曲に登場するピエロと通じる部分がある気がする。だが、時にはそのクールさを覆してしまう「何か」があるのでは?
小森「僕はマンガを読むのが好きで、すぐに気に入った作品に出会うと、ネットで単行本とかを大人買いしてしまうところかな(苦笑)」
中務「買い物欲(笑)。日々おさえるのに必死です。この間も、ちょっと値段の高い靴を2足買ってしまって、また最近別モデルも出てきてしまい……。今どうしようか悩んでいます」
数原「僕は犬好きなんで、見かけるとすぐに近づいて、勝手に名前をつけて、じゃれてしまうんです(笑)」
白濱「それだったら、僕は赤ちゃんかな。マンションとかですれ違ったりすると、すぐに近づいてしまうので」
関口「だったら僕は美しい女性(笑)。目の前にしたら、話せなくなるけど……」
片寄「僕はお酒ですかね。飲み始めると、止まらなくなってしまう。でも酔い潰れません!周囲に迷惑をかけない程度で」
佐野「クールじゃいられなくなるもの……。やっぱりダンスでしょうか。自分よりも素晴らしいものだったら、どんなに疲れていても見入ってしまうし。生活の一部になっている感じですね」
いっぽう、ファッションの部分では、この冬に向けて気になるアイテムやスタイルはあるのだろうか?
中務「最近はオーバーサイズを着るのが好きで。この冬は、5XLサイズくらいのMA-1を購入しようかなと思っています」
関口「この冬はパンクな感じを取り入れたスタイルに挑戦したいと思っています」
白濱「冬はあったか素材のパンツでしょ(笑)!それとは別で、これはオールシーズンなんですけど、バッグが欲しいですね。普段から荷物が多いので、収容力があってかつおしゃれなもの!」
片寄「オーバーサイズのコートですかね」
小森「みんなオーバーサイズを狙っているようなので、僕はあえてタイトなジーンズをねじ込もうかなと(笑)」
数原「僕は冬と言ったら、断然レザー!今シーズンはレザーのコートを羽織ることしか考えていません。この間<レザーを着て死ね>っていうコピーを偶然見かけたんですけど、そのつもりでいます(笑)」
佐野「常に買い物ばかりしているので、冬はどうしようとか、あんまり考えていないんですけど。綺麗めな格好をしている時は、どこかにパンクやロックのテイストを入れるなど、ポイントのあるコーディネートを楽しみたいかなって」
と、プライベートでは個性がバラバラな7人。しかし、2017年の目標は全員が同じ目標に向かって突き進んでいく様子だ。
数原「この間、メンバー全員で飛行機に乗っていたんですけど、ある乗客の方がメンディー君にだけ気づいた様子で、<あの人EXILEのメンバーの人だよね?>と話していたんです。もともとGENERATIONSのメンバーであるのに。そこを多くの人に認識してもらうためには、自分たちが国民的人気の存在にならなくてはいけないって、改めて思いました。だから2017年は歌やダンス、いろんな角度から挑戦していき、自分たちの納得いくものを、またみなさんに喜んでいただけるものを発信していきたい」
< 【プロフィール】
「PIERROT」
2016.11.16 Release
リズムゾーン 1800円(CD+DVD) 1000円(CD)
カップリングには、トロピカル・ハウス調の「SOUND OF LOVE」と、
スペシャル・ボーナス・トラックとして「涙 -English Version-」が。
DVDには「PIERROT」のミュージック・ビデオを収録している。