この時期は雑草天国である。
もう一日経てば昨日抜いた場所であろうが新たな植物が生えてくる。
だが、よく考えていただきたい。
この世の中には雑草として抜かれる植物もあれば、お金を出してでも家に置きたい植物もある。
実に不思議で理不尽。
現にヒメツルソバのように雑草化して繁殖しているのに、花屋でも売られているという不思議なポジションを獲得した植物もある。
せっかく買ってきた草が、近所のアスファルトで自生していると軽くショックだ。
そもそも雑草と呼んでいるのは我々人間だ。
雑草だって飾り方ひとつで価値が出てくるはずだ。
と、いう訳で
家に飾るために手頃な雑草を抜いてみようと思い選んだのがこちら。
タケニグサである。
茎を折ると水分がたくさん出てくるが、これ有毒なので気を付けながら掘り起こす。
別名は「ささやきぐさ」。
いろんな意味でクセのある野草である。
そんなタケニグサを持ち帰り侘・寂ある感じにセッティング。
玄関が華やかに(有毒だけど)。
本来モノの価値は自分で決めるべきで、零の価値を十にも百にも上げてゆくのは自分次第である。
雑草で和めるなら、もうそれは雑草ではない。
PROFILE
エンドケイプ
作詞家・クリエイター・バナナーティスト
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