リサイクルショップには毎日のように各方面から様々な品が届き、それらを相場に照らし合わせて売値をつける訳だが、必ずしも市場の相場や価値と合致した値段設定が出来ていない場合もある。
たまに僕もリサイクルショップを覗いたりして掘出し物を探すのだが、やはり個人でやっているお店の方が面白いものに出会う事が多い。
大手はシステムがしっかりしているが、個人商店の場合はいちいち全ての価格の浮き沈みなんて確認していないから、〝パッと見〟の自己判断で値が決まることも多々ある。
だからフリーマーケットと同じ感覚で物色できる。
店員さんの得意な分野もあれば不得意分野もある。
不得意分野の商品なんて、相場以前に本来の定価すらよく分かっていなかったりする。
そしてこの日も見つけた掘出し物。
2007年キューブリックの炭素冷凍されたハンソロ(ブリスターパック版)だ。
購入価格500円。
あのスターウォーズ名シーンを再現したキューブリックで、この炭素冷凍プレートの裏にはきちんとハンソロ本体も入っているクールなフィギュアなのだが…
これ、実は非売品で市場だと1万円前後する。
それが500円。
ブリスターパックにべったり貼られた紙の値札シールの無造作加減が、リサイクルショップでの価値観を物語っている。
大量に入ってくる品に値をつける過程でこの小さなハンソロひとつに時間をかけネットで調べている暇などない。
そこを暇な僕がおさえる。
Win-Winである。
世の中はこうして巡るのだ。
PROFILE
エンドケイプ
作詞家・クリエイター・バナナーティスト
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