さて、コバエ取りである。
結構売れているようだ。
そんなコバエ取りを見ていて前々から何かに似ていると思っていた。
青銅器である。
見た目プラスチックだが、この器の形状は非常に青銅器にありそうじゃないか。
一瞬使用目的が判らないけど明らかに実用的な形をしている様も実に青銅器イズムしている。
日本だと古くは縄文時代から使われている青銅器。
そんな浪漫溢れる青銅器がこんな身近なコバエ取り器として存在していたら、それこそ浪漫だ。
と、いう訳で
エナメル塗料をベースに時間をかけて色彩や凹凸の質感を青銅器にしてみた。
-完成-
どうだ、この重厚感。
青銅器のニオイすら漂ってきそうであるが、実際はコバエ取りの例のニオイを放っている。
こうなるともう玄関に堂々と置いていても違和感ゼロである。
来客も「お、昔の香を入れる器かな」と思うくらいで気にも留めないはずである。
推測は正しかった。この形、やはり青銅器的フォルムなのだ。
ひょっとしたら、
大昔の青銅器も中に酢や発酵果物を入れてコバエ取りに使用していた器があったのかもしれない。
でも発掘した現代人はそれを見てこう言うんだ。
「これは珍しい香炉だ」と。
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エンドケイプ
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