毎回※ニッチプラモをこの連載で紹介しているが、今回の模型は数あるコレクションの中でも《ニッチ十傑》のうちのひとつである。
そう…大将クラスの登場だ。
その名も【剣道】。
見ての通り剣道の模型でメーカーはバンダイ。剣道をする人間は入っていない、作るのは防具と竹刀そして飾り台だ。
年代的には1960年代後半、ロゴも所謂バンザイしている旧バンダイマークで初期の顔つきだ。

この剣道の何がいいって、まず箱絵が素晴らしい。
遊び心は皆無、むしろ緊張感すら漂わすイラストだ。あまりの覇気に右下の笑顔のバンダイロゴが浮いてしまっている。しかも上段の構え。
箱は大きく縦35センチ。全体の大きさは少年ジャンプの2倍弱だ。

金銀メッキ加工パーツやヒモ等を使用し、リアリティある防具と竹刀が制作出来るように細部まで拘っている。
しかも掛け軸付きだ。
説明書では、日本人形を飾るようにセット内容には含まれていない透明ケースの制作まで勧めている。
こういう古風な模型、今じゃなかなか見る事が出来ない。
先にも述べたがとにかくパッケージが美しい。
こんなに強く凛としたプラモデルが今の時代新たに生み出される事はない気がする。

※ニッチプラモ
カテゴリー分けすら難しいニッチ(隙間市場)な需要を持つプラモデル。絶版・現行品問わず。

PROFILE
エンドケイプ
映画「昼顔」劇中歌『月華節』、りゅうちぇる×カネボウ化粧品suisaiコラボソング『TRUE TRUE』や
ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない3期オープニング『Great Days』等の作詞家でクリエイター
TV出演「笑っていいとも」「めざましテレビ」「モーニングバード！」「スッキリ!!」「Nスタ」「月曜から夜ふかし」他多数
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