「ピクセル」面白かった。
誰も傷つかない平和な宇宙人侵略ムービー。
このピクセルという映画、1980年代当時に流行ったゲームをNASAが宇宙に向けて発信したためにそれを受信した宇宙人がゲームのキャラとなり侵略してくるという話である。
チープトリック「サレンダー」をオープニングBGMにするセンスも最高なのだが、回顧厨に媚びる訳でもなく当時に興味なくても楽しめバランス良く仕上がっている。
まぁ、そんなユルい内容のおかげで安心して鑑賞できた訳だが、やはり色褪せないピコピコ8bit感の魅力やマーケティング力は凄いと思う。
どんなに実写に近いゲームが開発されても、いまだに人々に愛される80年代のゲームキャラとサウンドの偉大さ。
良ゲームの琴線に触れる部分って決して画質やデータ量だけではなく、もっと本質的な部分やシンプルな温もり、そして無駄や雑味なのかもしれない。
今のコンテンツに不足しているのは圧倒的にユルさだと思う。
《完璧に作る》を少し重苦しく考えている。
常々思うのだが、何を作るにしてもそこにユルさや無駄や雑味は必要で、それらは決して悪いものではなく、そこから生まれる創造性は多様にあると思っている。
鍋の時にアクを取りすぎて野菜の旨味を失うようなものだ。
そのあたりのバランスをうまく保ってこそ面白いコンテンツが出てくるのである。
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エンドケイプ
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