――アーティスト名には、どんな想いが込められているのでしょうか?
「Leolaという名前は、心に雨は降らせたくないと願ってつけた造語なんです。ハワイ語で〈Leo〉は声、〈la〉は太陽を意味する言葉。自分の創り出す音楽、私の歌声が、聴いてくださるみなさんにとっての太陽であれたらという想いを込めています」
――ご自身で考えたんですよね?
「はい。何か……照れますね(笑)。結構悩んで半年以上は考えていたと思います。いくつも案が挙りましたが、このLeolaという名前が浮かんだ時は「これだ!」と意味的にも響き的にもしっくりきました」
――これまでは本名で音楽活動をしていたそうですが、Leolaというアーティスト名でデビューすることになって意識の変化はありましたか?
「名前を変えたことで、アーティストイメージとか、アーティスト像を考えるようになりましたね。それまでは本名で活動していたので、歌っている時の私、歌っていないときの私、これまで育ってきた私が混在していたんだと思うんです。でも、Leolaと名づけたことで選ぶ音や言葉、歌い方にしても、捉え方というか、判断基準ができたように思います」
――Leolaさんの音楽スタイルである〈ビーチ・ミュージック〉とは、具体的にどんな音楽なのでしょうか?
「ビーチ・ミュージックは自然の中にあって、あんまり人の手が加わっていないイメージ。なるべく素の声が届くシンプルなサウンドアプローチであったり、音の良さ、声の良さ、歌詞の良さがまっすぐ伝わる音楽ですね。私の声をたくさん聴いていただきたい、歌詞の中に落ちている小さなメッセージを拾ってもらいたいという想いからこのスタイルに辿り着きました」
――そういったスタイルに行き着いたのは、どんな経験が影響したと思いますか?
「自然に囲まれた環境で幼少期を過ごしたので、素朴な愛情を持って生活している人って素敵だなという気持ちはずっと持っていました。あとは、海辺で生活している人たちの考え方も。サーファーのみなさんもそうですけど、ビーチを愛してる方々って人に対しても自然に対しても大きな愛を持っているじゃないですか。そういうコミュニティの中にいると心地良く感じられたり、自分もそうありたいなと強く思えた経験が大きいです」
――〈ビーチ・ミュージック〉で表現したいものとは?
「小さい頃の原体験を通して、大自然の中では自分の存在なんてちっぽけだと教えられてきたけど、そんな非力な自分もそこにあるものを守るひとりでいたいんです。人は自然とともに存在しなければならなくて、かといって文明というか、新しいテクノロジーを取り入れていくべきものでもある。そう考えると、人を愛して、自然も愛して、発展していく社会も愛して、そのいずれへの愛も歌にして感じてもらえたら最高だと思います。人は自然を汚すとか壊すだけだという考え方もあるかもしれないけど、必ず共存できるはずだと信じたいんです。Leolaという歌い手が人と自然との架け橋になることができたら、この上なく幸せですね」
――デビュー曲となる「Rainbow」はご自身で歌詞を書かれていますが、どういった想いを込めたのでしょうか?
「もともとデモ音源に仮歌詞がついていて、夢を追いかける人への応援ソング的な内容だったんです。で、自分ならどんな人を応援したいか考えた時に、友達の顔が浮かんだんです。その友人はいつも頑張っているんですけど、ちょっとしたことで落ち込んでしまったり、そこから抜け出せなくなってしまうタイプで…。でも、すごくヘコんだことがあっても「この経験があるから次がある」と思えたら、ネガティヴもポジティヴに変わることってある気がするんです。物事って捉えようだと思うんですよね。そんなことを考えながら、友達の顔を思い浮かべて歌詞を書いたので言葉も具体的なチョイスができたと思っています」
――この「Rainbow」は、どのように聴いてもらえたらうれしいですか?
「ちょっと精神的に疲れた時や、ハァーっとため息がもれる時に聴いて欲しいですね。ふと耳にして安心できたとか、肩の力が抜けたとか、心のお薬のように私の歌を聴いてもらえたらうれしいです」
――これから音楽活動をしていく中で表現したいことはありますか?
「私の音楽は詰め込みすぎないので、聴く人によっては物足りないって思われるかもしれないですけど、音の隙間にも想いのかけらは存在していて、それすらも愛おしく感じてもらえたらと思っています。曲間のちょっとしたブレイクだったり息使いにも、途切れず想いは続いている。表現方法としては、ずっと弾き語りをやってきたので、音源としても限りなくシンプルで息使いまで伝わるような曲も作ってみたいです」
デビューシングルの発売を記念したリリースイベントも開催予定。
詳しくは公式ホームページをCHECKしよう! www.leolalala.com/