河合商会の1/40「大名行列」である。
まずこの箱絵がいい。〝箱の鑑賞で時間を費やすのがニッチプラモの基本〟な訳だが、この大名行列はトリップしそうな色彩と無駄に良い構図が高得点。
そしてタイトルが「大名行列」でこの箱絵。
一体どこからどこまでを指している模型なのか期待感を持たせるにくい演出だ。手前の松から奥の富士山までなのか。
それとも行列と言いつつそのうち数名を組み立てるのか。箱の側面にも完成写真はない。
そんなとても気になる「大名行列」だが、その中身はなんと総勢29名(殿様+お供28名)も入っている。さらにベースとなる土台に杉の木、カラーパウダー入り。
河合商会といえば日本の情景を再現するジオラマ模型でお馴染みなメーカーだから、こういうパウダー使用のジオラマは十八番なのだ。
これならタイトル負けしていない迫力模型になるはずだ。
さっそく殿様を探してみようではないか。
開けてすぐにいた。
彫りが浅くまるで石鹸で作ったかのようにヌルッとしている殿様だ。
まさかのランナーから外せば出来上がりのワンパーツ。
そして小さい。
以前書いた蛍(http://mensjoker.jp/culture/15685)もそうだが、期待させてからのワンパーツって多いよね。
まぁ、そんな部分も含めてニッチプラモの醍醐味なんだけどね。
※ニッチプラモ
カテゴリー分けすら難しいニッチ(隙間市場)な需要を持つプラモデル。
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エンドケイプ
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