桜庭ななみ、土屋太鳳を始め主演女優が軒並みブレイクを果たしている人気シリーズ『人狼ゲーム』。最新作『人狼ゲーム インフェルノ』のヒロインに抜擢されたのは、若手注目株の武田玲奈。そこで、主演の武田さんにドラマ版、映画版を通しての思い、撮影中のエピソードなどについてインタビューを敢行。ハラハラドキドキの人狼ゲームの世界観が垣間見えるかも?
――劇場版『人狼ゲーム インフェルノ』は、先日放送が終了したドラマ『人狼ゲーム ロストエデン』との連動作品という位置付けなんですよね。撮影は映画とドラマ、ほぼ同時に進行していたそうですが、撮影期間中はずっと“人狼ゲーム”の世界観にどっぷり浸かっていたんですね。
武田玲奈 「そうなんです。1ヶ月半地方へ泊まり込んでの撮影だったので、とても役に入り込んでしまって。“人狼ゲーム”というゲームの性格上、友達を疑ったり、欺いたりする役なので、野々山紘美を演じている間は精神的にもちょっとキツかったです」
――紘美というキャラクターを演じるために大事にしていたことは?
武田玲奈 「ドラマ版の最初の方では、正義感が強く、真面目で、まさに学級委員という感じの優等生なんですけど、やっぱりゲームが進んで行くにつれて参加メンバーそれぞれの色々な面があぶり出されて行くので、紘美のキャラクターもゲームの進行に合わせて少しずつ変化させるようにしていました」
――そのタイミングは自分で決めていたのですか?
武田玲奈 「はい、台本を読んでポイントを決めていました。この言葉はきっと紘美には刺さるだろうな、とか、この出来事には衝撃を受けるはずとか、考えて。監督にも、ポイントを作って演じたほうがいいよ、とアドバイスをいただきましたし。しかも今回はほぼ順撮り(ストーリーの順序に従って撮影すること)だったので、流れを掴みやすかったんです」
――もともと人狼ゲームを実践したことはありましたか?
武田玲奈 「はい、学校で友達と遊んでいました。それに今回の撮影中も、キャストのみんなで空き時間に人狼ゲームをやっていたんですよ」
――え! 撮影の空き時間にみなさんで本当に人狼ゲームをやっていたんですか?
武田玲奈 「そうなんです(笑)。普通に遊び感覚で、時間もあるし人狼ゲームでもやろうかっていうノリで。私はけっこう強くて、ドラマ版のメンバーとも、映画版のメンバーとも何度かプレイしたのですが、勝率が高かったです。しかも人狼側に選ばれることが多くて、村人たちを騙すことに成功していました」
――すごい! このシリーズの新ヒロインにふさわしい才能ですね(笑)。映画“人狼ゲーム”シリーズは若手女優の登竜門として知名度の高い作品ですが、ご覧になったことはありました?
武田玲奈 「はい、ありました。それに今回主演を務めさせていただくことが決まって、改めてこれまでのシリーズを観返しました。すごく長い間続いている人気の作品なので、主演に決まったことを聞いた時は素直に嬉しかったです」
――武田さんは怖いものが苦手だそうですが、“人狼ゲーム”シリーズは大丈夫なんですか?
武田玲奈 「こういう心理的に怖い作品はむしろ好きなんです。おばけが出て来たりするタイプが苦手で…」
――そうだったんですね。今作は人間の心理状態にスポットを当てた展開で、信頼している人に裏切られたり、逆に友達を裏切ったり、観ているうちにどんどん疑心暗鬼になってしまい目が離せない展開に手に汗を握るシーンも多かったのですが、大掛かりなセットがあるわけでもなく、基本的にはキャストの皆さんの会話劇でストーリーが進行していきますよね。
武田玲奈 「そうなんです。ただ、スタッフさんは全員“人狼ゲーム”シリーズをずっと手がけているチームの方々なので、良い緊張感を作ってくださって。空き時間は和気藹々としていましたが、撮影中はまさに人狼ゲームに参加しているような張り詰めた空気の中で没頭することができました。私自身、ここまで感情を露わにしてむき出しの表現をする機会がなかなかないので、とても楽しくて。きっと他のキャストの方も、騙す側も、騙される側も、楽しんでお芝居をされていたんじゃないかなって」
――感情の発露のさせ方は人それぞれでしたが、ある程度キャストの皆さんに任されていた部分もあるんでしょうか?
武田玲奈 「自由に演じていいよ、と言ってくださることもあったので、そういうシーンの時はアドリブで演じていたんじゃないのかな、と。死ぬシーンも多いのですが、みんな好きなことを言って殺されていっていました(笑)」
――武田さん実際の人狼ゲームでは勝率が高かったそうですが、もしこの映画のようにリアルに生命をかけた人狼ゲームに強制参加することになってしまったとしたらどう動くと思いますか?
武田玲奈 「どうなんでしょう……。でも、やるしかないって思っちゃいそうです」
――同級生が相手でも?
武田玲奈 「そうですね、何もしなくても死んじゃうなら、なるべく死なないように頑張るのかなって」
明日の後編では、武田玲奈さんの演技へのこだわりやキャストの方々との息抜きの仕方などを訊きました!!
映画情報
絶望の、その先へ― 極限のデス・ゲームが今、始まる。
桜庭ななみ、土屋太鳳などを輩出。本格派女優の登竜門として高い注目を集め、原作小説&コミカライズがシリーズ累計110万部突破。超人気シリーズとなった「人狼ゲーム」の新章が完成した。今作の主演は、大ブレイク中の武田玲奈。映画『暗殺教室』、『ポエトリーエンジェル』やドラマ「マジで航海してます。」、NOVAのCMに出演するなど多数のメディアで絶大な人気を誇る20歳がシリーズ史上最も緊迫した演技を魅せた。共演には、グラビアクィーンとして大注目の小倉優香、『トモダチゲーム』の上野優華、人気グループBOYS AND MENから水野勝・吉原雅斗・平松賢人など注目の若手俳優の10名が、残虐な頭脳戦デスゲームに参加。友情と裏切り、想像を絶する試練…。旬のキャストによる、命懸けのデスゲームが幕を開ける!
2018年4月7日(土)全国ロードショー
【キャスト&スタッフ】
武田玲奈
小倉優香 上野優華 松本享恭 時人
平松賢人 都丸紗也華 貴志晃平 吉原雅斗 海田朱音
水野 勝/足立 理/加藤虎ノ介
原作:川上亮 製作総指揮:吉田尚剛 監督:綾部真弥 企画:永森裕二 プロデューサー:岩淵規 脚本:川上亮/綾部真弥
撮影:伊藤麻樹 照明:尾下栄治 録音:長部彰/甲斐田哲也 美術:中谷暢宏 衣装:岡本佳子 メイク:柳原まみ 劇伴:ペイズリィ8 制作担当:田中清孝 助監督:田口桂 編集:岩切裕一 カラリスト:今塚誠 主題歌:『砂時計』(AMG MUSIC) 作詞・作曲:坂本英三 歌唱:海田朱音 ポスプロ:キュー・テック 制作プロダクション:メディアンド 配給:AMGエンタテインメント/スターキャット
(C)2018「人狼ゲーム」製作委員会
公式HP:http://jinro-game.net/
プロフィール
武田玲奈 たけだれな
1997年7月27日生まれ、福島県出身。2015年に映画『暗殺教室』で女優デビュー後は、ドラマ『マジで航海しています。』、映画『パパのお弁当は世界一』などの話題作に出演し、その知名度を広げる。現在は雑誌『non-no』の専属モデル他、青年誌のグラビアでも活動中。映画『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』が5月19日に公開。 公式ブログ https://lineblog.me/renatakeda/
Twitter @rena_takeda
Photo:中野 理
Text:加藤蛍