来日フィーバーも記憶に新しい、アメリカが誇る世界最高のポップスター、ブルーノ・マーズ。今や一度耳聴いただけで耳から離れない極上のポップソングだけでなく、その独特かつキャッチーなファッションも注目の的! そこで今回は彼のファッションを真似することで、誰でもすぐにブルーノ・マーズになれるのか、ワタクシ MURASAKIONI(ライター/36歳)が挑戦してみよう! というのが本企画。
前回【24K Magic編】では、大ヒットアルバム『24K Magic』のジャケ写と同名曲のMVに挑戦してみたワケだが、結果はこんな感じで見事ソレっぽくなった!(気がする)
こちらの記事もチェック!「ファッションだけで「24K Magic」のブルーノマーズに変身するには?」
ご覧のように36歳のオッサンライターがファッションのみでブルーノ・マーズに変身しようなんて、正気を疑うような暴挙ではあるが、
前回のラスト同様に『Uptown Funk』から歌詞を借りるなら……
Don’t believe me, just watch(信じなくていいから、見てろよ)
ってことで、後編もファンキーにいってみましょ〜!
名プロデューサーとしても知られるマーク・ロンソンがブルーノ・マーズをヴォーカルに迎えて大ヒットを記録した11枚目のシングルが『Uptown Funk』。MVではピンクのジャケットに身を包んだブルーノがCome on, dance(踊ろうぜ)と歌いながら、アゲアゲで踊りまくる姿が確認でき、まずはこの着こなしにチャレンジ!
前回同様にスタイングを担当するのは敏腕スタイリストの金井尚也氏。よろしくお願いしまっす!
で、どんな格好かっていうとこんな感じのジャケットスタイル。
仲間とともに気持ち良さげに歌っているブルーノですが……コレ結構アクが強いなぁ……。
「難易度が高いピンクのテーラードジャケットの下にタンクトップを合わせて、ボトムスと足元は黒でスタイリッシュに引き締めつつ、ハットやサングラスなどの小物で彼らしいアゲアゲムードを演出していますね。ポイントはハットの下に巻いたバンダナの存在。これのアリ/ナシで、かなり印象も変わってくるので、ぜひともチャレンジしてみてください!」(金井)
というワケで……はい、サンプリング完了!
おっ、結構イイ感じじゃないスか?
ではここからはしばらく、アップタウンとは程遠い東京・大塚のストリートで踊るワタクシの姿をご覧あれ!
ディスヒーズィ アイスコー ♪ マシャワイファイコー ♪
スラーイディン! ワーインディン ! リビギナッピシッ!
アム トゥーハッ♪
アム トゥーハッ♪
ガールズ ヒッツョ ハレルウヤァ!ガールズ ヒッツョ ハレルウヤァ!
コップザップタウントゥ!ファギチュユー!!
ヘイ♪ ヘイ♪ ヘイ♪ オォーーーー!
……どうっスか!? ビビッドなピンクのジャケットでは、ピンクなお店がひしめく大塚ストリートの街並みに馴染みすぎてしまう恐れがあったので、柔らかなピンクへとスライド。街行く人々の冷ややかな視線にも負けず、踊り続ける36歳。気分的にはStylin’, while in, Livin’ it up in the city(都会で最高に楽しんでいる感じで)!
もちろん今回もスタイリングから彼になりきるためのファッションPOINTをチェック!POINTは ①ハット&サングラス ②アクセサリー の2つだ。というか、顔周りをアクセや小物でいかに誤魔化すが重要とそろそろ気付いてきた次第(笑)。
POINT1 ハスラーなムードを演出する顔周り3点セット
ハスラー(ヤリ手)なブラザーたちから西海岸チカーノまで、ワルそなオトコたちに愛されるハット&バンダナのレイヤリング。単品だとごく普通なストローハットと、逆に単品着用はヤバい奴に見られがちなバンダナ。この2つを重ねることで程よくアゲアゲな印象に導いてくれる。あとは前回も使用したグラデレンズのティアドロップサングラスでエロさを加えれば完成。
POINT2 言うまでもなく、重ね付けで主張するブリンブリンなアクセ
正直、【24K Magic編】と同じなので割愛(笑)。あえて語るとすれば、ジャケットの袖口から覗かせる腕時計は大ぶりフェイスのものを選ぶと、ことさらブリンブリンな雰囲気に!
最後にこうしてMV画像と並べてみると、ポッセ(仲間)がいない分、ボッチの物悲しさがビンビン伝わってくるものの、完成度はまずまずではないだろうか。
ジャケット3万9000円、スラックス1万8500円/ともにラブレス(同・青山)、ハット1万7500円/カシラ(同・ショールーム)、バンダナ1000円/キュイー(同)、サングラス6万5000円/ディータ(同・青山本店)、ネックレス[チェーン]34万円/シンパシー・オブ・ソウル、[クロス]1万5000円/ハリム、リング[ホース]44万9000円/マークマホニー×ビルウォールレザー、カレッジリング5万円/フィリップ・カレッジリング×シンパシー・オブ・ソウル、バングル4万500円/ビタフェデ(すべてS.O.S fp 恵比寿本店)、時計[KOM-W4023]2万4000円/コモノ(同・東京)、シューズ5万2000円/ローリング ダブ トリオ(ザ ブーツ ショップ)、タンクトップ/スタイリスト私物
元ストリッパーからTVのリアリティーショーのスターを経て、人気女性ラッパーへと成功の階段を駆け上がってきたカーディ・Bとの共演が実現したのが、このシングル『Finesse(Remix)』。続いてはこのジャケ写に、いざチャレンジ!(ボッチだけど……)
MVもポップな90‘sテイストが効いていて、実にお洒落! とはいえ、ねぇ……コレ2人いないと意味がないというか、ワケ分かんない感じになっちゃうと思うんスけど……。ちょっとねぇ、担当編集のMさん、敏腕スタイリストの金井さん、ワタクシの声が聞こえてます?
「このスタイリングのポイントはトップスのレイヤリングに尽きますね。ストライプ柄のTシャツと袖にプリントが施されたロンTの組み合わせなんて、まさに90’sストリートそのもの! カラフルな色合いがキャッチーな魅力を放っていますが、実際に着るなら色数を抑えてシックにまとめた方がイイかもしれませんね」(金井)
んで着替えてっと……お待ちかね! 完成した姿がコチラ!
しつこく今回もスタイリングから彼になりきるためのファッションPOINTをチェック!
POINTは ①トップスのレイヤード ②スニーカー の2つだ。
顔周りではないことで、誤魔化しているだけという罪悪感が薄まるのはありがたい限りだ。
POINT1 90’sストリートの空気感を押さえたトップスレイヤード
ジャケ写で着用しているTシャツはストライプ柄だが、派手すぎてオッサンに似合うかが心配。そこでストライプ柄を横に倒して、汎用性に優れたボーダー柄へとアレンジ。レイヤーベースになっているロンTのボディカラーに白を選ぶことで、同じく白を基調としたTシャツとの統一感UPを図っている。よりブルーノに近づけるなら、もう1サイズUPしてみるのもアリだ。
POINT2 ボリューミィな90’sハイテクスニーカーを足元に
フラットな色合いのジーンズとハイテクスニーカーの組み合わせは、MJ世代の目には懐かしく写るだろうが、紛れもなく昨今のトレンド。そしてMJでブルーノが着用していたのはいつもの〈ナイキ スポーツウェア〉ではなく、〈リーボック クラシック〉の“コート ビクトリー ポンプ”。ここでは同モデルではないが、同じようにホワイトアッパーのモデルを選ぶことによって、コーディネイトの完成度を高めている。
ボーダーニット1万2000円、ロンT7800円/ともにギルドプライム(同・渋谷)、ジーンズ3900円/ユーズド(原宿シカゴ表参道店)、ネックレス[チェーン]34万円、[スター]36万円/ともにシンパシー・オブ・ソウル、[クロス]1万5000円/ハリム(すべてS.O.S fp 恵比寿本店)、スニーカー2万2000円/リーボック クラシック(リーボック アディダスグループお客様窓口)
ラストはボーナストラックとして、第60回グラミー賞のステージでのパフォーマンスの際に、ブルーノが着用していたスタイルにも挑戦。トラックパンツやベースボールシャツを巧みに取り入れたスポーツMIXスタイルではあるが、今旬のスニーカー選びや優れたサイジングによって今っぽさも備えている点は、さすがのセンス!
でも、これなら普通のストリートスタイルっぽいし、今までのスタイリングに比べたらブルーノに近づける自信があるゾ!
そこんとこ、どうスか! スタイリスト金井さん?
「たしかに、90‘sに一世風靡した〈クロスカラーズ〉のベースボールシャツに、白のスウェットパーカを重ねて、ボトムスは〈24カラッツ〉のトラックパンツと、何を着用しているのか解析しやすい点、さらに万人が着こなしやすいサイジングという点ではサンプリング難易度は低めです。あとは足元に高騰化が著しい〈ナイキ スポーツウェア×オフ–ホワイト〉のスニーカーを合わせることができれば、もはや勝ち確定でしょうね!」(金井)
なにが勝ちなのか、ワタクシも担当編集M氏もよく理解できていませんが、
とりあえず着替えてっと……お待ちかね! 完成した姿がコチラ!
の前にブルーノがこんな感じで……ワタクシの場合は……
ハイ、ドンッ!! イエェッーーーーーーー!!
一見するとほぼブルーノと言い切ってもイイんじゃないですか? コレは!トップスがベースボールシャツじゃなくてTシャツになっているが、これから暑くなっていく今のシーズン的にはこの方は正解と言えよう。
最後もダメ押しで、スタイリングから彼になりきるためのファッションPOINTをチェック!POINTは ①トラックパンツ ②スニーカー の2つだ。上半身は見たまんまで比較的簡単。今回はボトムス&シューズともに、本人着用ブランドが手に入るというのもポイントが高い。
POINT1 スポーティなトラックパンツ
本人が着用していたサイドライン入りのトラックパンツは、EXILEが所属するあのLDHが手掛けるストリートブランド〈24カラッツ〉のもの。実際はサイドラインが2本だったが、そちらは既に廃番モデルなので、現在発売中でより大人っぽい1本ラインのモデルをセレクト。スポーティかつモードというセレブアーティストたちに好まれるテイストが、存分に味わえるゾ。
POINT2 「ナイキ スポーツウェア」のハイテクスニーカーでクール&アクティブに
〈ナイキ スポーツウェア〉好きとして知られるブルーノ。普段の着用率が高いのは名機“コルテッツ”だが、この時はカニエ・ウェストのクリエイティブディレクターで、建築家、アーティスト、デザイナーなどの肩書きを持つヴァージル・アブローが手掛けるファッションブランド「オフ–ホワイト」とコラボした“エア プレスト”を履いていた。とはいえコチラは、プレミアが付いていて手が出ないので、同配色のベースモデルをピック。これならネットオークションでも安価で見つかるし、見た目はほぼ変わらないので再現度も期待できるゾ。
ちなみに“コルテッツ”はこんなモデル。〈ナイキ スポーツウェア〉の中でも最もクラシックなランニングシューズのひとつに分類されるが、アメリカ西海岸出身のアーティストからの人気が非常に高く、多くのラッパーやシンガーが愛用している。
スニーカー各1万円/ナイキ スポーツウェア(ナイキ カスタマーサービス)
Tシャツ5800円/スワッガー(同・プレスルーム)、パーカ1万2800円/ズーヨーク(エフエムワイインターナショナル)、トラックパンツ1万2800円/トゥエンティフォーカラッツ(同・トウキョウ)、スニーカー/スタイリスト私物
前回に引き続き、見事にブルーノになりきった(?)ところで本企画も終了!というワケで全2回にわたって、“36歳のオッサンライターが、ファッションだけでブルーノ・マーズに変身できるのか”を実践してみたが、いかがだっただろうか?
ハッキリ言って、なりきれているかどうかは怪しいところだが、この撮影を終えて、気分はすっかりブルーノ・マーズ!
彼が生み出す極上のミュージック同様に、そのキャッチーなファッションも気分をアゲる効果があるということを、我が身をもって感じ取ったワタクシ。次の来日までに、もっとブルーーノに近づければ……と36歳のオッサンも強く心に誓った次第だ。とりあえず彼になりきるのはめっちゃ楽しいので、是非みなさんもお試しあれ!!
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Photo:YUTA KONO/Styling:NAOYA KANAI/Text:MURASAKIONI
Special Thanks to Bruno Mars !!