2018.08.28 Tue UPDATE CULTURE

新世代のシンガーソングライター、iriがニューシングル『Only One』を語る！！

新世代のシンガーソングライター、iriが語るニューシングル「Only One」

直感を信じて。それが未来へつながっていく

今年２月に発売されたアルバム『Juice』では、ケンモチヒデフミ（水曜日のカンパネラ）やＷＯＮＫをはじめ気鋭ミュージシャンをプロデューサーに迎え、進化し続ける東京（日本）の音楽の現在地をクールに表現して話題に。その後、行なわれた、自身初の全国ツアーは全公演がソールドアウトを記録するなど、着実に注目度を高めているシンガーソングライター、iri。
「自分が想像していた以上に、多くの人が聴いてくださっていることを実感できましたね。ただ、周囲の期待も高まってきて、プレッシャーになることもありますが（笑）」
そして、このたびシングル「Only One」が完成した。すでにＴＶＣＭソングとしてオンエアされ、話題の曲。
「これは、ファッションを通じてこれから自分を表現したいと思う人が通うために創設される、国際ファッション専門職大学のＴＶＣＭのために書き下ろしたもの。私も、方法は異なりますが、音楽を通じて自分自身を発信し、やがて未来や次世代につながるものになればいいと思って活動していて。その思いをこの楽曲で表現したという感じですね」
トラックを手掛けているのは、小袋成彬らとTokyo Recordingsを設立、これまで柴咲コウ、Awesome City Clubなど、そうそうたるミュージシャンに楽曲提供をしている、Yaffle。最近のメランコリックでメロディアスなＲ&Ｂの流れを感じる、ディープな仕上がりになった。
「私が作った歌詞やメロディを、そのまま渡して、完全にお任せで制作してもらいました（笑）。これまでも楽曲を多数手掛けてくださっているので、私がどういうものを好きなのかをご存知ですし、また彼なら絶対にカッコいいトラックを作ってくれるという信頼もあったので。結果、期待を上回る仕上がりになったと思います」
クールで深遠さのあるトラックにのるヴォーカルは、これまでの彼女の楽曲では感じられなかったエモーション、ソウルが漂っている。
「確かに、そういう部分はありますね。レコーディングでは、想像通りの声を表現するのが難しかったですけど、今までとは異なる空気感を表現できたのではと思います」
また、このシングルのカップリング曲においても、新たな表情を響かせるのだ。中でも「Come Away」という楽曲では、今後につながるアイデアを試しているのだとか。
「次に出す作品は、もっとバンドっぽい音を取り入れようと思っていて。元々は、アコースティックの弾き語りからスタートしているんですけど、そこからいろんな音色に挑戦してきた中で、今どういう生音を表現できるか？に挑戦するための『お試し』をここでした感じです」
未来へ向けた可能性が潜む、聴きごたえ満点のシングルと言えよう。
「でも将来こうなりたいとかいう〈レール〉は作りたくない。その瞬間に感じたこと、つまり直感を信じて今後も活動していきたいですね」