日本人の母とアメリカ人の父との間に生まれ、18歳でハワイに移住。プロサーファーとして活躍し、ヨガインストラクターとしても女性を中心に人気を呼ぶアンジェラ・磨紀・バーノンさん。ハワイの海のように懐が深く、太陽のように輝く彼女の生き方とは？

ハワイに行って性格もライフスタイルも変わった

サーフィン、ハワイ…運命の出会いでした
　日に焼けた肌に白い歯がまぶしい。プロサーファー、ヨガのスペシャリストとして、ハワイと日本を往復するアンジェラ・磨紀・バーノンさん。ハワイの魅力を日本に伝える一方で、イベントなどを通じて「心と身体のバランスがとれた生活」を提案している。
「ハワイに移住したのは18歳の時。大学進学がきっかけでした。ハワイを選んだのは“世界でチャレンジしよう！”と考えた時に、選択肢のひとつにあっただけ（笑）。何年か後、高校時代お世話になったサーフショップの方から『マキはハワイに行ってよかった。きっと“呼ばれた”んだろうね』と言われたのですが、その通りだなと思います」
　サーフィンは16歳から。「最初は流行ってるし…くらいの感じで（笑）」と言うものの、後に本場でプロとなるのだから、運命の出会いと言えるだろう。
「知り合いも誰もいないハワイに移住してからは、学校が終わると海へ行き、日が暮れるまで波を追いかける毎日。そうするうちに友達もでき、自然と一体になってこそ、よい波に乗れるサーフィンに一層、魅力を感じて。“もっと上手くなりたい！”と練習する中でプロへの道も開けていったんです」
　サーフィン、ハワイとも出会いは偶然。しかし、「今では必然と思える」と言葉に力を込めるアンジェラさん。
「またハワイには自然のエネルギーによって人は生かされ、その恩恵を今度は周りの人たちとシェアしようという文化があるんです。まさにそれがＡＬＯＨＡ。そんな優しい気持ちが自然と生まれてくる場所だったことも、今の私に影響を与えています」
　その思いを現実にしたのが’05年より取り組む、障害をもつ子どもたちにサーフィンを教える『Оｃｅａｎ ｓ’ Ｌｏｖｅ』での活動。ハワイで自閉症の子供たちのサーフィンスクールにボランティアとして参加したことで「進むべき道が見えた」と語る。
「波に乗れた瞬間、笑顔に変わる子供たちを見て感動しました。私自身、兄が障害を持っていることもありますし、“私がひとりの人間として、サーファーとしてやるべきことはこれだ！”って。現在『Оｃｅａｎ ｓ’ Ｌｏｖｅ』は年に12回、日本各地で開催しているのですが、サーフィンを通じて海のエネルギーを感じ楽しんでもらえたらうれしいです」
　目指すは「心をオープンにしてもらうこと」。『Оｃｅａｎ ｓ’ Ｌｏｖｅ』の活動と時を同じくして（こちらも偶然！）始めたヨガの理念にも通じる。
「ヨガの呼吸法を覚えてからは、サーフィンの大会前に訪れる不安や毎日のちょっとしたストレスがコントロールできるように。身体のバランスもよくなってサーフィンも上達しましたし、ヨガとの出会いにも感謝したい！」
　そうしたヨガとハワイの魅力を余すところなく教えてくれるのが、ＤＶＤ『Ｆｅｅｌ ｔｈｅ ＡＬＯＨＡ』。
「ヨガには縁がないと思われている男性も多いと思いますが、ＤＶＤには１日たった５分でできるレッスンも収録しています。呼吸法を学ぶことで通勤などのストレスもあまり感じなくなったり、ビジネスの場面でもリラックスできたり。身体が硬くなってきた方にもチャレンジしてほしいですね（笑）」
　確かに、教室に行くのはちょっと恥ずかしい気がするけどＤＶＤなら…。
「彼女や奥さんにプレゼントして一緒にヨガを始めてみるのもいいかも知れません。カップルのコミュニケーションを深めるには最適だと思います」
　ほかＤＶＤでは、お勧めのスポットやショップなど最新情報も紹介。
「ハワイ、そしてヨガの魅力は、ゆったりと流れる時間。ゆっくりとランチを食べたり、普段は忙しくて目がいかない景色を眺めてみたり。都会ではできない優しい時を過ごしてください」

ANGELA MAKI VERNON
1980年３月24日生まれ。神奈川県横須賀市出身。日本人の母とアメリカ人の父の間に生まれ、18歳の時にハワイに移住。サーフィン雑誌やテレビ番組でモデルやパーソナリティ等幅広く活動し、プロサーファー・カリスマロコサーファーとして大人気に。ヨガのスペシャリストとしても広く知られ、日本でも様々なイベントに出演中。

DVD『Feel the ALOHA』
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