’90年代の伝説の少女漫画『イタズラなkiss』がこの冬再び映画化! 初のシリーズ連作として『イタズラなkiss THE MOVIE〜ハイスクール編〜』が11月25日より公開となる。この映画で初主演を務めた佐藤寛太(劇団EXILE)にインタビューを敢行。役である入江直樹役と自身の重なる部分などを含め熱く語った!
おバカな女子高生が恋する
クールで完璧な男の苦労!?
’90年代伝説の少女漫画が再び映像化。初のシリーズ連作となる映画版で初主演を飾ったのは、劇団EXILEの注目株・佐藤寛太だ。
「僕の演じた入江直樹という男は、男から見てもかっこいい人。原作の絵の線が細いので、まずビジュアルを近づけようと、6%だった体脂肪を4%まで落としました。僕はよくしゃべるので、クールな直樹とは全然似ていないと思うんですが、優柔不断に程遠い性格と、『冷たい目をしている』と言われてしまいがちな黒目の小ささが似てるかもしれないです(笑)」
さらに、幼い頃は母親に女装をさせられていたという劇中の直樹と重なるこんなエピソードも。
「僕も小さい頃よく女の子に間違えられたんですよ。まつ毛が長いからか、野球をしていてもなぜか野球少女に間違われて。男三兄弟の中で育ったからそれが嫌で、まつ毛を切るか真剣に悩みました」
勉強だけじゃなく運動も料理も完璧な直樹を演じる上で苦労は?
「直樹は汗もかかず表情も崩さないイメージがあるから、リレーの場面では美しいフォームを勉強し、さらに息を止めて臨みました(笑)。僕は料理をしないので、今回のは自分的にまだぎこちなくて…でも寮母さんの協力の下、密かに練習し放題だったので、続編では相当上達してます! 逆に、監督がこだわっていた長いキスシーンとか、厚いコートでのお姫様抱っことかが大変でした」
映像作品ほぼ初挑戦だった今作。中学時代から映画と漫画にハマっていた彼ならではの葛藤も。
「少女漫画も大好きだけど、映画だとヒューマン系に惹かれることが多いんです。観ている人が自己投影できるような人間味をもった俳優を目指しているので、今回のロボット的な直樹はいきなりハードルが高くて。シリーズ作品として、後の変化を含めた演技プランを監督と相談し、普通に見たら棒読みに思われるんじゃないか不安になる起伏のなさで演じました」
同時期に撮影した『HiGH&LOW』シリーズでは、表情のくるくる変わるドレッドヘアの特攻隊長を好演。全く違う印象を受けることからそれが意図だと分かる。
「役として人前に立つのは全然平気なのに、佐藤寛太となると途端に緊張するのもあって(笑)、素を出すより役によって全く違う印象を抱かれる役者になりたい。まだ反省も多いですが、若い時分にこうして等身大の役を演じられたのは財産だと思います。役柄もバラエティーに富み、登場人物もみんな一途でポジティブで、老若男女がハッピーになれる作品です。原作者が描こうとしたシーンも散りばめられているので、ファンの方にも、原作を知らない世代にも楽しんでもらいたいです」
佐藤寛太(劇団EXILE)
1996年6月16日生まれ、福岡県出身。2015年に劇団EXILEメンバーに加入。その後、舞台『Tomorrow Never Dies〜やってこない明日はない〜』、ドラマ『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』に出演。
『イタズラなkiss THE MOVIE~ハイスクール編~』
おバカ女子高生・相原琴子(美沙)は、入学式で一目惚れしたIQ
200の天才・入江直樹(佐藤)に告白するが玉砕。そんな中、欠陥住宅で新居が崩壊した相原家は、父の親友・入江家に居候を。琴子は2年間片思いし続けた直樹と同じ屋根の下で暮らすことになり…。
監督・脚本:溝口 稔
原作:多田かおる
主題歌:Happiness「Always」(rhythm zone)
出演:佐藤寛太(劇団EXILE)、美沙玲奈、山口乃々華(E-girls)、大倉士門、灯 敦生、石塚英彦、石田ひかり、陣内孝則
配給:ギャガ・プラス
http://itakiss-movie.com/ 11月25日(金)TOHOシネマズ 新宿 他 全国ロードショー