ファッションにおける大人に求められるセンスとは、冷静な目で本当に使えるものを選べるかどうか。それがもっとも顕著に出るのが、基本中の基本と言える白シャツだ。そこで、オンにオフにフル活用できる「使える白シャツ」を、選びと着こなしの両方のサイドから徹底レクチャーする。
2016年よりスタートした注目のドメスティックブランド<ハンドルーム>による渾身の一枚。軽さの中にも独特なシルキー感とハリを持つブロード素材を使用。襟や前立て、カフスの縁をノーステッチで仕上げることでクリーンな仕上がりに。タコツボ型の胸ポケットが大人の可愛げをさりげなくアピール。
2万1000円/ハンドルーム(エブリマン)
ソフトなストレッチ素材のセットアップは、インのシャツで印象が決まる。相手にフレッシュな印象を与えるなら、襟がコンパクトにまとめたクリーンなデザインが好適だ。さらにステッチも最小限に抑えたミニマルなルックスによって、いつものスーツスタイルを即座にセンスアップさせてくれる。
ジャケット4万9000円、パンツ1万9000円、タイ9000円/すべてブルックス ブラザーズ レッド フリース(ブルックス ブラザーズ ジャパン)、シューズ7万5000円/チーニー フォー タケオキクチ(タケオキクチ)、時計2万3000円/ウィリアムエル1985(エイチエムエスウォッチストア 表参道)
トレンド継続のノーカラーブルゾンのインに白シャツを投入。ポイントはブルゾンのよりもほんの少し長いシャツの丈感。ブルゾンのコンパクトなサイズバランスを損ねることなく上下のメリハリを効かせるのに効果を発揮。さらにインにはタートルを重ねることで、コーデの印象を引き締めている。
ノーカラーブルゾン3万5000円/MHL(アングローバル)、タートルネックカットソー1万7000円/サヴィー(スリー)、パンツ1万6000円/サンタニエッロ×アバハウス(アバハウス 原宿)、スニーカー2万6800円/ZDA(アイ ファウンド)
写真/河野優太 スタイリング/金井尚也 テキスト/橋本裕一 モデル/狩野健斗