カンヌ国際映画祭の会場で「僕にとって大きな一歩になった」とスピーチした浅野忠信。最新作『淵に立つ』では、静かなる狂気をまとう男を熱演。自身のこと、MJ世代へのメッセージを、独特のユーモアを交え語ってくれた。
Q2
——俳優デビューから26年。ひとつの物事を長く続けられる秘けつは?
ひとつの物事を長く続ける。これって一番、難しいことですよね。途中で飽きることもあるし、イヤになることもある。実際、僕も仕事を辞めたいと思うことは何度もありました。
でも辞めなかったのは、周りに厳しい人がいたから。僕の場合(所属事務所を設立した)父が非常に厳しかったし、そばで支えてくれたこともあって何とか続けてこられた。正直、辞めさせてもらえなかった…というのもありますが(笑)、今ではとても感謝しています。親でも先輩でもいい。友人でもいい。厳しくも支えてくれる人を見つける。長続きするかどうかは本人次第だけど、辞めることは思い止まるのかなと思いますね。
Photo:DAISHI SAITO
Inteview&Text:TATSUNORI HASHIMOTO
浅野忠信さんの主演映画が公開中!
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