カンヌ国際映画祭の会場で「僕にとって大きな一歩になった」とスピーチした浅野忠信。最新作『淵に立つ』では、静かなる狂気をまとう男を熱演。自身のこと、MJ世代へのメッセージを、独特のユーモアを交え語ってくれた。
Q3
——海外で活躍される中、改めて思う日本人のよさは?
謙虚なところ。それに尽きるんじゃないでしょうか。初めて海外に仕事で行った時は、謙虚であるがゆえに「自己主張が苦手」と捉えられる弊害もあったりはしたんですが、やはり謙虚さは日本人ならではの美徳。そのうち主張する中にも謙虚さを持っていることで、監督であったり、スタッフ、共演者たちの心が動くということもありました。
ですから向こうで働こう、活躍しようと思っている人は、謙虚さを武器にしつつ、主張するところは主張する。もうひとつ大事なのが、イチローさんなんかもそうだけど、ユーモアを忘れない。その3本柱で、やっていけばいいかなと思います。
Photo:DAISHI SAITO
Inteview&Text:TATSUNORI HASHIMOTO
浅野忠信さんの主演映画が公開中!
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