第26回 革カバン編〜その2
自由奔放でありながら、こなれたおしゃれ感で存在感を放ちまくる唯一無二なファッションと、ゆる~いけれど、独自の哲学に裏打ちされた大人な生き方が男子の憧れ。そんなノリさんのワードローブから“ド定番”のアイテムをひも解くメンズジョーカーの人気連載を「完全版」としてお届け! また、『メンズジョーカー プレミアム』では、各回のテーマにまつわる「番外編」も!
——前回は、お気に入りの革製品の「ド定番」として成美さんからゆずってもらったエルメスのバーキンを紹介してもらいましたが、これは主に“何用”なんですか?
仕事用かな。ココにサイフとか携帯とか、普段、必要なモノを入れてる〈ポーター〉×〈木梨サイクル〉のボディバッグを放り込んで(完全版・第3回、第4回)。そのボディバッグの中には、歯ブラシとかメイク落としとか用のポーチが入ってて。あとは台本とか、その日に使うモノを裸でポンと。
——ボディバッグを紹介してもらった回では、バーキンとは別なバッグも使われていましたよね?
あの〈ジャンティバンティ〉(※1)×〈木梨サイクル〉のトートバッグも使ってるよ。今日の天気は晴れか雨か、仕事はロケかスタジオか? シチュエーションとか気分に合わせて、いちばん外側だけ変えてる。カバンinカバンにすると、中身の入れ替えが楽なのよ。旅行ともなると、スーツケースが増えるから、さらにカバンinカバンinカバンになるんだけど(笑)。
——で、お気に入りをローテーションで回しつつ、使い倒すと。
そう。とはいえ、ついつい新しいの買っちゃうんだけどね。カバン、大好きだから。
——Tシャツとかジーンズの回でも言っていたように(完全版・第7回、第8回、第15回、第16回)、どんどん溜まってく…みたいなことは?
リュックに旅行カバン、あとスポーツバッグなんかもあるから、ラックの中はパンパン(笑)。で、例によって中に入りきれなくなったら「いる・いらない、捨てる・捨てない」の選抜が始まんの。で、いらなくなった大量の洋服を、これまた使わなくなったスーツケースに詰め込んで人にあげたり。「何が出るかな〜?」みたいな。
——福袋(笑)。
そうそう(笑)。でもさ、整理ができ。スッキリしたな〜って気分がよくなり。「よし、今日は必要なモノだけ持ってくぞ!」って、サイフもカードも持たず飲みに行くんだけど、手ぶらの喜びを味わうのは店に行くまでのほんの一瞬で、酔っぱらってくると「あれ…!? カバンは? 俺のカバン〜!」って騒ぎ始める(笑)。
——(笑)、カバンin…が染み付いてますからね。
ハワイに行く時ですら、3泊するのに紙袋だけで来たヤツがいて。ゴルフするから、空国にウエアを着てくんの。旅行カバンのパッキングには少々、自信があるけど、そういう本当に旅慣れてる人を見ると、悔しくなるよね〜。一体いつになったら、カバン離れができるのか…うーん、ムリだな多分(笑)。
【脚注】
※1 フランス、ノルマンディー出身のアートディレクター、Benoit氏が発信する日本製にこだわったブランド。ブランド名はフランス語で「紳士な泥棒」を意味する。
PROFILE
1962年3月9生まれ。東京都出身。帝京高校の同級生・石橋貴明ととんねるずを結成。若者のカリスマ的な存在となり、今も絶大な影響を与え続ける。現在、『GANTZ』の原作者・奥 浩哉の人気漫画を実写映画化した『いぬやしき』(監督・佐藤信介)が2018年公開。