カンヌ国際映画祭の会場で「僕にとって大きな一歩になった」とスピーチした浅野忠信。最新作『淵に立つ』では、静かなる狂気をまとう男を熱演。自身のこと、MJ世代へのメッセージを、独特のユーモアを交え語ってくれた。
Q1
——役者・浅野忠信の信条を教えてください。
役に成りきる。そこは役者を始めて四半世紀余り、全力でやっています。というか、それしか僕に出来ることはありませんからね。その瞬間を役として生きると言いますか、自分にできる唯一のことを、一生懸命やるしかないんです。
音楽であれば、そのライブの瞬間に音を鳴らす、踊り切る。で、結果、「やった!」と思っても次の瞬間には「まだまだダメだわ。あの曲、作り直さなきゃ」と次に向かう。今日の俺より明日の俺の方がいいに決まってると思う…思い込む!(笑)。それを飽きずに、シンプルに繰り返すことが、信条というか、自分がやっていきたいことですね。
Photo:DAISHI SAITO
Inteview&Text:TATSUNORI HASHIMOTO
浅野忠信さんの主演映画が公開中!
(C)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS
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