木梨憲武’s 俺のド定番!

2017.02.27 Mon UPDATE REGULAR

【木梨憲武】 第22回 音楽編~その2

第22回 音楽編~その2

自由奔放でありながら、こなれたおしゃれ感で存在感を放ちまくる唯一無二なファッションと、ゆる~いけれど、独自の哲学に裏打ちされた大人な生き方が男子の憧れ。そんなノリさんのワードローブから“ド定番”のアイテムをひも解くメンズジョーカーの人気連載を「完全版」としてお届け! また、『メンズジョーカー プレミアム』では、各回のテーマにまつわる「番外編」も!

 

音楽=思い出と直結!
ノリさん青春のディスコ


【音楽編~その2】

――「コレさえあればいい!」という音楽が決まってからは新しいCDはあまり買わないとのこと。そんな中、最近買った1枚といえば?(取材は’15年末)。

ここ何年かで久々に買った中ではファレル。『GIRL』ってアルバムがよかったね~。めちゃくちゃアガる!

――’14年にグラミー賞4冠を獲得したファレル・ウィリアムスの名盤ですね。

そうそう。この間も居酒屋さんを貸し切ったパーティでDJをやって、ファレルとボブ・マーレーとだけでアゲサゲしたし。まー、ノリはマイク片手に「みんなどう? 金曜の夜を楽しんでる~?」って、同じDJでもディスクジョッキー調なんだけど(笑)、それがまた楽しいのよ。気持ちは友達とラジカセでオリジナルのテープ作ってた、青春時代のまんま。

――(笑)、アルバムの好きな曲だけ聴きたいから、そういうテープをよく作ってました。

で、友達と交換したり。好きな女の子に贈ったり。デートの時もドライブの時はコレ、キャンプ場ではコレ、みたいな。そういう時間が楽しい。中央高速に乗った時、ユーミン(松任谷由実)の『中央フリーウェイ』の歌詞にある「右手には競馬場」が、ちょうど府中競馬場のあたりでかかるように計算したりしてね。でも、競馬でやられたことを思い出したり(笑)。

――ロマンチックな気分になるハズが(笑)。

そういう思い出も含めての音楽。若い時にガツーンとした曲が、どこかのスーパーか何かで流れてると甘酸っぱい青春の思い出が蘇ってくるもんね。食料品売り場なのに(笑)。それは男子、女子関わらず。おじいちゃん、おばあちゃんになってもそうなんじゃないかな。

――10代後半~20代前半はディスコで曲を仕入れていたそうですが、当時はどんな曲を?

アース・ウインド・アンド・ファイアーとかマイケル・ジャクソンがテッパンで。当時はテディ・ダンさん(※1)がディスコの世界大会で優勝したり、(TRFの)SAMがフロアで踊ってたり。ダンスが上手な人をみんなが囲んで、輪になって。俺たちは「チークタイムを踊るのは硬派じゃねえ」とか言いつつ、単純に踊ってくれる女の子がいないだけだったり(笑)。テキーラで一気したりね。そういうのを全部、グロスで覚えてる。

――青春ですね~。

時代は変わっても、いい音楽はいいし、いつまでも色あせない。最近は、子育てが一段落した40~50代の間で再びディスコが流行ったり、中高年のダンスのイベントが行われてるみたいだけど、なんかわかる気がするな~、うん。

 

【注釈】
※1 1978年、東芝EMI主催の世界ディスコダンスコンテストにて優勝。“ソウルの神様”の異名を持ち、数々のグループを創出。『とんねるずのみなさんのおかげです』で人気コーナーとなった「ソウルとんねるず」でも有名。

 

 

 

PROFILE
1962年3月9生まれ。東京都出身。帝京高校の同級生・石橋貴明ととんねるずを結成。若者のカリスマ的な存在となり、今も絶大な影響を与え続ける。また’94年から絵画展をスタート。’15年には海外では初となるNYで「木梨憲武個展 in New Yolk」を開催し、好評を博した。

木梨サイクル https://kinashi-cycle.com/index.html

 

 

 

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