木梨憲武’s 俺のド定番!

2018.02.09 Fri UPDATE REGULAR

【木梨憲武】 第33回 即席ラーメン編~その1

第33回 即席ラーメン編~その1

自由奔放でありながら、こなれたおしゃれ感で存在感を放ちまくる唯一無二なファッションと、ゆる~いけれど、独自の哲学に裏打ちされた大人な生き方が男子の憧れ。そんなノリさんのワードローブから“ド定番”のアイテムをひも解くメンズジョーカーの人気連載を「完全版」としてお届け! また、『メンズジョーカー プレミアム』では、各回のテーマにまつわる「番外編」も!

 

毎日でも飽きない「ド定番!」 ノリさん流、即席麺の作り方

――さてさて、今回は何やら“食”の定番を紹介いただくとのことですが…。

そう。Tシャツにジーパン、帽子。この3つは俺が年中、身に付けてる、まさに「ド定番!」なんだけど、もう1つ忘れちゃいけない大事なものがあったのよ。何だと思う? 実はこれ…(と、取り出す)ジャジャン、〈サンヨー食品〉さんが世界に誇る即席ラーメン「サッポロ一番」!

――おおっー! 『とんねるずのみなさんのおかげでした』などでもおなじみの。

確か幼稚園くらいの時だったかな? 「サッポロ一番」のしょうゆ味が彗星のごとく現れて(’66年)。続いてみそ味、塩味が発売され。今では色んなメーカーさんが色んな種類の即席麺を出してる中、俺はこればっか。スーパーに行った時は必ず箱買いするし、普段はコンビニでドサッと1週間ぶんくらい全種類を仕入れて。ココ(アトリエ)にいる時は、昼は大体これね。週に4~5回は食べてるかな(笑)。

――作り方のこだわりとかあるんですか?

作り方は…ていうか、食べる?(なんと実践! アトリエの厨房で連載スタッフにオーダーをとりつつ)えーと、しょうゆ、塩、みそ、みそね。わかる。冬場になると、なぜかみそが食べたくなるんだよね~。まー、俺は「サッポロ一番」に限っては、いつでもしょうゆ派だけど。そこにコンビニで売ってるチャーシューに煮卵、刻みネギを乗せて。おにぎり…あれば塩むすびを添えたら“俺定食”の出来上がり!

――ついにノリさんの手作り即席ラーメンを食べる日が…感無量です! でも、面倒だったら全部みそ味でもいいですよ?

大丈夫。何個作る時でも1個ずつやるのが俺の基本だから。横着して大きな鍋でやっちゃダメね。別々な鍋に時間差で麺を入れてって…鍋は、この即席麺を作るため用としか思えない(笑)、お気に入りのヤツなんだけど(写真の業務用アルミテーパー鍋)、ゆで時間から盛り付け、それらを全部、計算しながらチャッチャと作る。で、ラーメン屋さんと同じで「ハイ、おまち~」って出したら、すぐに食べて欲しい。「(だみ声で)こっちもスピード勝負で作ってるからね~、お客さんも熱いうちに食べてもらわないと」なんて(笑)。仕事でも何でも、男はこの段取りが上手いかどうか。仕事が早いかどうか。そこで真価がが問われるんだな~。

――さあ“実食!”です。いただきまー…。

あー、ちょっと待って! そこにSBのコショウ(セレクトブラックペッパー/パウダー)を多めにドバっと入れてみてよ。ああ、もっともっと! そうすると、すげえ旨いから。あと塩味の人は、ごま油を少々。途中から味を変えて2度楽しむ。これも「サッポロ一番」を、より美味しく食べる上でのポイントね。

――旨い! さすがに「サッポロ一番」と出会ってから50年のキャリア。食べ方もプロですね。

プロといえば、「サッポロ一番」のCMに出させてもらってる時に〈サンヨー食品〉の人に話を聞いたら、しょうゆ味の麺には最初から醤油が練り込まれてたり、本当にこだわってるんだよね。味によって麺の太さも形も違うんだって。みんな知ってた?

――いえ、知らなかったです。

「サッポロ一番」じゃないけど、洋服でも何でもシンプル。そしてこだわって作ったものが飽きないし、長年、愛される。結局、そういう逸品が「俺のド定番!」になってくんだろうな。

【定番品解説】
サッポロ一番 袋めん

1966年、全国のラーメンを食べ歩いた〈サンヨー食品〉の先代社長が札幌で運命的な出会いを果たし、その味をベースに誕生。「味によって麺が違う。自分なりのいいゆで時間を見つけよう!」(ノリさん)。105円也。

麺のこだわりはサンヨー食品HPを! http://www.sanyofoods.co.jp/index.html

 

 

PROFILE
1962年3月9日生まれ。東京都出身。帝京高校の同級生・石橋貴明ととんねるずを結成。若者のカリスマ的な存在となり、今も絶大な影響を与え続ける。佐藤 健とのW主演映画『いぬやしき』が4月20日に公開。また「木梨憲武展」をロンドンで! その後、全国巡回展を開催!

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