第６回　車編～その２

自由奔放でありながら、こなれたおしゃれ感で存在感を放ちまくる唯一無二なファッションと、ゆる～いけれど、独自の哲学に裏打ちされた大人な生き方が男子の憧れ。
そんなノリさんのワードローブから“ド定番”のアイテムをひも解くメンズジョーカーの人気連載を「完全版」としてお届け！　また、『メンズジョーカー　プレミアム』では、各回のテーマにまつわる「番外編」も！

バンばかり30台！　俺の定“バン”へのこだわりは？

【車編～その②】

――前回は、ノリさんの愛車遍歴とバン（ノリさん世代はステーションワゴンも四駆も“バン”だそう）の魅力を聞きましたが、これまで何台くらい乗り継いできたんですか？

うーん、同時に何台か乗ってるときもあるからよくわかんないけど、バンだけでも全部で30台くらいは乗ったんじゃないかな。詳しくは、前に『おぎやはぎの愛車遍歴』（※１）って番組に出たんで、そこのＨＰを見てみて。我ながら、あきれるくらいバンばっか乗ってるから(笑)。

――車の乗り換えはどんなタイミングで？

最近は、よくしてもらってる車屋さんが京都にあって、そこの松嶋さんて人が「これいいよ」ってオススメしてくれたヤツを。あとは…24歳で買ったシボレー（Ｓ‐10ブレイザー）は、アメリカで見て一目ぼれしたら偶然、同じのにテリー（伊藤）さんが乗ってたから譲ってもらったり。買ったばっかの新車をすぐ(笑)。そういう“パッと見”のひらめきと縁が多いね。

――選ぶの際のこだわりは？

いちばんは色かな。日産のＢ‐１（※２）って当時、流行ったちっちゃくてカワイイ車をガンメタに塗り替えて以来、ずっーと色はガンメタ。いまミニ（クーパーＳクラブマン）の後ろが観音開きになってるバンにも乗ってるんだけど、それすら最初は、ボディがシルバーに天井が黒かったのをガンメタにしたから。でも、「天井は黒じゃないなあ…」なんて悩んでたら、ウチの（安田）成美さんが「ミニは紺でしょ」って言うんで結果、ボディ紺の天井は白になりました。それでやっと落ち着いたよね～。人間と一緒で車にも似合う色ってあるんだ、うん。

――普段はどんな感じで乗りわけているんですか？

昨日届いたベンツＧＬ５５０はロケとか通勤用で、ミニは主に成美さん。で、街乗りじゃないけど、都内に出かけけるときはアウディ（Ｑ５）。そしてゴルフとか遠出するときはトヨタのエスティマ。これで大、中、小、バンが揃いました(笑)。

――(笑)、前回、バンの魅力は「トランクの中身が一発でわかるところ」と。

そうね、カバンも財布もそうなんだけど、入口がデカイのが好きみたい。そっちの方がしっくりくるんだよね。前にね、アウディＲ８って速い車に乗ったものの、なんかしっくりこなくて。「あれ？　色が黒いからかな？」と思って塗り替えようとしたら「そもそもバンじゃないじゃん！」ってことに、あとで気づいて(笑)。Ｒ８が悪いんじゃなくてね、もう、それくらいバンが染みついてる。これぞ俺の定“バン”。

――(笑)、そんななか、究極のバンは？

悩むんだけど、ＧＬ５５０はまだよく馴染んでないし…いまのところはエスティマかな。運転しててよし、助手席もよし。荷物たっぷり入るし、家族で出かけてもゴルフもＯＫ。とにかく、すごい楽！　ゆくゆくはカスタムじゃなく、〈木梨サイクル〉とのコラボができたらいいなあと。と言ってもウチは自転車屋なんだけどね(笑)。

【脚注】
※１　各界著名人が自身の愛車遍歴と、愛車への思い出、思い入れを語る、ＢＳ日テレで放送中の人気番組。ノリさんは一昨年、100回直前スペシャルに出演。
http://www.bs4.jp/aisya_henreki/index.html

※２　1987～1988年。初代マーチのシャーシを利用して開発されたパイクカー（デザインに特徴のある車）の先駆け。レトロなデザインで人気を博した。先の『愛車遍歴』によればタカさん（石橋貴明）が赤、ノリさんが白を購入したそう。

PROFILE
1962年3月9生まれ。東京都出身。帝京高校の同級生・石橋貴明ととんねるずを結成。若者のカリスマ的な存在となり、今も絶大な影響を与え続ける｡また’94年から絵画展をスタート。
昨年から活動20周年を記念した「木梨憲武展×20years INSPIRATION‐瞬間の好奇心」を開催。
オフィシャルサイトはwww.kinashi-cycle.com

 Text:Tatsunori Hashimoto