第9回 トロリーバッグ編~その1
自由奔放でありながら、こなれたおしゃれ感で存在感を放ちまくる唯一無二なファッションと、ゆる~いけれど、独自の哲学に裏打ちされた大人な生き方が男子の憧れ。
そんなノリさんのワードローブから“ド定番”のアイテムをひも解くメンズジョーカーの人気連載を「完全版」としてお届け! また、『メンズジョーカー プレミアム』では、各回のテーマにまつわる「番外編」も!
ワイハーに行く時はコレ!
旅行好きカバン好きな俺の定番
【トロリーバッグ編~その①】
――ノリさんといえば、ワイハー好きの旅行好きとして知られております。
そうね~、そろそろ夏本番つーことで、早く旅行してえ~ってウズウズしてる。
――さらには無類のバッグ好きですから、旅行カバンにもノリさんにも「俺のド定番!」があるんじゃないかということで、今回紹介していただくのが…。
そう、〈木梨サイクル〉でも何度かコラボさせてもらってるご存じ〈ブリーフィング〉の大型ボストントローリー。もうね、このナイロンの丈夫な生地がハワイの砂浜にもピッタリ。
――しかし、デカいですね!(横37㎝×縦70㎝×厚み33㎝)。
このサイズ感もハワイに行く時にちょうどいいのよ。コレに着替えのTシャツとパンツ、靴下を5セットずつ入れて、何枚かのシャツと〈ディッキーズ〉の短パン、あと洗面道具ほかもろもろを詰め込んで。それも全然、余裕なデカさが気に入った理由のひとつ。帰りは向こうで買ったスニーカーとか、お土産なんかもへっちゃらで入るし。冬物がいらないハワイならコレ1個で10日はイケるんじゃない?
――帰りに土産物でバッグが膨らむのはイヤですもんねー。
そんなの余裕、余裕。目いっぱい詰めてもゴロゴロ(キャスター)が付いてるから移動もラクだし。横に倒した時に上面がグルっと1周チャックで開くから、空港で「エアコン効いてんな~」って時も上着をすぐに取り出せたり。ホテルに着いてカバンを開いた時に中身が全部見えるのもうれしいね。
――当「完全版」の車編(第5回、6回)でもバン(ワゴン車)はトランクの中身が見えるところが好きだと。
好きね。車でも何でもバーンって一発で見渡せるのがいいのよ。
――買ったのは、いつごろですか?
うーん、それが覚えてないんだよね。かなり使ってはいるけど、生地が黒×ステッチが黒、黒×赤…コレで2代目か3代目になるし。2~3泊とか短い期間の時は機内に持ち込み可能な小さいタイプ(ホイールコンプ)も使うし。実は3つくらい持ってる〈パタゴニア〉のデカいカバン(※1)も併用して使ってるし(笑)。まー、〈ブリーフィング〉の中川(有司)社長は友達だしで、天下の〈パタゴニア〉を差し置いて「今回は特別にこの連載で紹介するよ!」って感じかな(笑)。
――中川社長は『木梨目線!憲sunのHAWAII』(※2)にも「カバン屋さん」としてたびたび登場を。
その番組では〈ブリーフィング〉のカバンを視聴者プレゼントに提供してもらった上に〈RIMOWA〉のスーツケースを買ってもらってプレゼントとして提供してもらったり、社長が「なんで他社のを買わなきゃいけないんですか~」みたいな。で、こっちは「バカ野郎~! それが男の余裕、カッコよさじゃないか」って(笑)。でもね、そういうのがあったからか応募のはがきはどのプレゼントよりも多く届いたし、「さすが社長! 他社の物を買いながらプレゼント」とか「サイコーです!」とか書いてある。結果、いいふうに回ってるワケ。何買うか迷ってる人も「じゃあ、あのカバン屋さんが作ってる〈ブリーフィング〉にしようかな」ってなるじゃない? たぶん。どんな仕事でもそのへんの遊び心、懐の深さが次に繋がる。あれ? 何かいい話になっちゃったね(笑)。
【脚注】
※1 1957年、カリフォルニアでロッククライミング用具の製造と販売を始め、1973年、衣料部門を〈パタゴニア〉に。ブランド名は、創立者のイボン・シュイナードが遠征のために訪れた南米大陸最南端パタゴニア地方の厳しい環境に適したウエアを作ることから。またどの国でも正しく発音してもらえるため。ノリさんは、同社のキャリーバッグなどを愛用。
※2 ’12年1月よりBSフジにて不定期で放送。「芸能界屈指のハワイ通」として知られるノリさん自身がオススメするハワイのアクティビティやレストランなどを紹介。これまで10回を放送。http://www.bsfuji.tv/kinashi/
【定番品解説】
機能性とデザインが高いレベルで融合した大型トロリー「D‐1」。国際線機内持ち込み可能サイズのトロリーケース「T‐1」の流れを組み、パーツはすべてmade in U.S.A!底板を倒すと厚さわずか約10㎝に畳めるから保管する際も◎。10万8000円也。
PROFILE
1962年3月9生まれ。東京都出身。帝京高校の同級生・石橋貴明ととんねるずを結成。若者のカリスマ的な存在となり、今も絶大な影響を与え続ける。また’94年から絵画展をスタート。
木梨サイクルhttps://kinashi-cycle.com/index.html
Text:Tatsunori Hashimoto