木梨憲武’s 俺のド定番!

2016.06.06 Mon UPDATE REGULAR

【木梨憲武】第10回 トロリーバッグ編~その2

第10回 トロリーバッグ編~その2

自由奔放でありながら、こなれたおしゃれ感で存在感を放ちまくる唯一無二なファッションと、ゆる~いけれど、独自の哲学に裏打ちされた大人な生き方が男子の憧れ。
そんなノリさんのワードローブから“ド定番”のアイテムをひも解くメンズジョーカーの人気連載を「完全版」としてお届け! また、『メンズジョーカー プレミアム』では、各回のテーマにまつわる「番外編」も!

 

ノリさん渾身の旅行バッグ制作秘話&
実はパッキング好きな俺

01
【トロリーバッグ編~その②】

――前回はワイハー旅行に最適サイズという〈ブリーフィング〉の大型ボストントローリーを紹介してもらいましたが、またまた〈木梨サイクル〉でも作っちゃったんですよね?(取材時)。

飲みの席で〈ブリーフィング〉の中川社長にあれこれ注文を付けながら日々カバン研究にいそしんいたら、旅行用のヤツも作りたくなっちゃって。旅行好きのカバン好き。なおかつハワイ大好きな俺が考えに考えて。社長には申し訳ないんでけど(笑)、カバンの〈ACE〉さんと〈木梨サイクル〉でスーツケースを作りました(※1)。

――(実物を見つつ)こちらはスーツケースなんですね。

そうね。〈ACE〉さんの女性チームのみなさんと旅を快適に過ごすためのアイデアをあれこれ出し合って。〈ブリーフング〉みたいな無骨な野郎仕様のカバンもいいけど、せっかくだから女子にもオススメのカバンを作りたいなと。旅行もよしビジネスもよし。男子も女子も年齢も関係なく使えるような。

――ノリさんのこだわりは?

パッと開けた時に中身が分かりやすいよう、黒っぽい生地を明るい色味にした上に、ハワイ好きならではの柄を施して…パイナップルとロコガールの2パターンに、俺の自筆で「ALOHAA」、「KINASHI CYCLE」の文字が書いてあるところ。ホテルの部屋って雰囲気のあるオレンジ色の照明が多いから、中が黒いと荷物が見えづらいじゃない? だったらワイハーを思わせるカワイイ柄がいいな~と。

――キャスターにストッパーが付いてるんですね。

だから空港とかで目を離したスキにゴロゴロしなくていいのよ~。電車で空港行く時も安心だし。あと軽いし丈夫だし、どこでもストレスフリー。

――ハワイに行く時はデカいバッグ1つで行くんですか?

いや、普段、機内用に仕事に行く時に使ってるトートバッグをそのまま(トロリーとスーツケースの)上に乗っけたり。その中にはサイフとか携帯とか入ってる〈ポーター〉とコラボで作ったボディバッグ(第3回、4回)が入り。さらには洗面道具用の小さいのも入れ、さらには巾着も入ってる。だから…何だっけ? ロシアの…そう、マトリョーシカみたいなもんだよね(笑)。もうね、カバン大好き。

――しかも前回、〈パタゴニア〉のキャリーバッグは3つも持ってると。

〈ブリーフィング〉もデカいけど、それも同じかもうチョイ大きいくらいのサイズだから(横36㎝×縦64㎝×幅38㎝)、ウチは何なんだ!? カバン屋かって(笑)。でも“デカいの好き”だし、ついついそうなっちゃう。

――でもデカい方が中身も1発で見えるし、旅行って絶対、行きより帰りの方が荷物が増えますしね。

こう見えて何気にパッキング好きだから、把握したいのよ、中身を。出発前にお土産だとか帰りの荷物の量を計算しながらシチュエーションしてる時がたまんないんだ。ココとココにあの土産を買うでしょ。自分用にスニーカーも2足買う予定だから、こんくらい余白があれば大丈夫か…とか。ちなみに箱好きの人っているけど、俺は捨てちゃう派。基本、クツは全部履くから取っててもしょうがないし。パッキング下手は、そのへんの判断も下手だしね。だから、収まらないのが原因で家族とモメたり(笑)。お土産を入れるためだけに日本では絶対、使わないようなカバンを買ったりして。そうならないためにもきちんと計算する。ハワイの場合、そこそこ行き慣れてきたし、その時間が最近の一番の旅の楽しみになってるかもしれないな~(笑)。

 

【脚注】
※1 日本が世界に誇るラゲージメーカー〈ACE〉と初コラボ。〈ACE〉の女性チームとノリさんが「本当に欲しいと思う旅行バッグ」をコンセプトに開発。内側にはノリさんこだわりの柄が2パターン。カラーは2色。大3万1320円。小2700円也。残念ながら品切れ!

 

 

PROFILE
1962年3月9生まれ。東京都出身。帝京高校の同級生・石橋貴明ととんねるずを結成。若者のカリスマ的な存在となり、今も絶大な影響を与え続ける。また’94年から絵画展をスタート。昨年より20周年を記念した「木梨憲武展×20years INSPIRATION‐瞬間の好奇心」も開催。

木梨サイクルhttps://kinashi-cycle.com/index.html

 

 Text:Tatsunori Hashimoto

 

 

 

 

図2

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