Logical Fashion

2016.05.23 Mon UPDATEREGULAR

メゾンキツネで脱ノームコア

今週もたっぷり洋服を買い込んでいます。
毎週毎週資料用として洋服を大量に買い込んでいるのですが、
すでに事務所の洋服部屋はパンク状態。
新しくストックルームを事務所マンションの中で借りたのですが・・・そこもパンク状態。
有名スタイリストさんはコンテナを借りて管理していると伺いましたが・・・僕の場合コンテナでも一つでは足りる気がしません・・・。

 

▼脱ノームコアなバスクシャツ
01

 

さて今週はメゾンキツネのボーダーカットソー。
いわゆるフレンチカジュアルのバスクシャツの様な素材感です。
セントジェームスなどの風合いを想像すれば間違いありません。
フランスのブランドらしいアプローチですね。

ただベーシックに作ってしまうと「セントジェームスでいいじゃん」ということになるので
こちらはボーダーの上にプリントを重ねたデザイン。これがポイントです。

これまでファッショントレンドは「ノームコア」が大きなものでした。
シンプルでスタンダードな服、ベーシックな着こなしがここ数年大きく支持されていました。
無地のポケTシャツにデニムパンツなど。誰もが無地・地味なスタイルに身を包み、おかげでデザイン主導のデザイナーズブランドはユニクロなどのベーシックブランドに食われて打撃を被っておりますが。

ところが2016年今年から新たなトレンドが市場に流れ込んできました。
それは「タッキー」。「悪趣味な」と訳されるこのトレンドは今までのノームコアとは相反する流れ。柄物や色物などを組み合わせてアンチノームコアな派手な着こなしを好むものです。多くのハイブランドは脱ノームコアで色とりどり柄づくしな服を提案しています。

・・・ただ、一般レベルにおいて
「今年からノームコア終りね。今日からタッキー。」とスイッチのように切り替わるわけがありません。

そこでこのメゾンキツネのバスクシャツのように
「スタンダード服にひとさじアクセントを加えた服」がこの春夏沢山出ているわけです。
このバスクシャツもプリントがなければ単なるベーシックなボーダーカットソーですが、ボーダーの上にあえてプリントを重ねることで「タッキー」な派手めな要素をわずかに入れこみ、今年らしいアクセントとしているわけです。

今年らしい服を、
今年らしい着こなしを、

と思うのであればこういった「ひとさじ」加えた服を選ぶことがオススメです。
何も全面派手にする必要もないし、目立つオシャレを追求する必要はありません。
ノームコアな中にほんのわずかにアクセントを入れた服を意識することで、着こなしは去年とまったく違うものになりますよ。オススメです。

 

 


図2

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