2010年結成の山邊未夢・新井ひとみ・中江友梨・庄司芽生からなるガールズ・ダンス&ボーカル・グループ『東京女子流』。2回の武道館公演を経験し、海外での活動も日本国内と同時に精力的に行うなど、注目を浴びた彼女たちは2019年、結成9年目。
2017年7月には過去に提言した「アーティスト宣言」を撤回。メンバーの「アーティストなのかアイドルなのかはみていただく方に判断してほしい」という発言から、事実上“原点回帰”をするなど、紆余曲折があった。
そんな東京女子流がまた新たなフェーズに突入した。新・東京女子流がさらなる一面を作り出すべく発表されたのが『光る/Reborn』。先行して配信された『Reborn』の動画は、ファンを驚かせるくらい、話題となり、彼女たちの新しい側面を見せた。「同じことは二度やらない」というキャッチどおり、挑戦を続ける東京女子流に、新曲と2019年のことについてインタビューした
写真左から/山邊未夢、新井ひとみ、中江友梨、庄司芽生
――読者のなかには“初めまして”の人もいると思いますので、結成9年目で恐縮ではありますが、改めて、グループの自己紹介をお願いします
庄司芽生(以下:庄司) 「2010年1月1日結成に結成された、ガールズ・ダンス&ボーカル・グループです。日本を代表するグループを目指して、アジア・世界のなかでも日本を代表する都市“東京”を名前の頭につけて活動しています。“流”という文字は、スタイルをつくっていきたいという想いが込められいます」
――今回の両A面シングル『光るよ/Reborn』ですが、近年の東京女子流さんの曲とは毛色が違う曲だなっというイメージを抱いたのです。こういった曲のリリースに至った経緯を教えてください。
庄司 「この2曲は、もともとリリースの予定はなかったんです。9周年を迎えてまだまだ“東京女子流として在り続けたい、いろんな音楽を届け続けたい”と思ったときに、ずっと同じことを続けていくことより、私たちの歴史のなかでは、いろんなジャンルの曲にチャレンジしてきたという部分があって。 “どうやったら私たちに振り向いてくれるのかな”と考えて、一皮むけて、よりインパクトを残さないと立ち止まってくれないんじゃないかって感じたんです。で、今までとは180度違うような、曲調で、振り切った、はっちゃけた楽曲をリリースすることになりました。また新たな人たちに振り向いてもらえるきっかけになるような1枚になったじゃないかと思います」
――振り切る、という意味では『Reborn』が先行して振り付け動画が配信され、ファンの方々を含め、ざわついている(笑)みたいですが、その反応を見て、どんな印象を受けましたか?
山邊未夢(以下:山邊) 「“振り切った、はっちゃけた”インパクトを残す、という意味ではよかったのかなって。もちろんこれまでのわたしたちのイメージからすると、ガラッと変わったはっちゃけた曲なので、賛否両論が出ることは覚悟してました。人それぞれ価値観があると思いますし、狙いでもあったので。わたしたちに興味がなかったら、そもそもコメントとかもしてくれないと思うので、『いや、こんな曲は東京女子流じゃない』といった風なマイナスな意見も含めて、聞いてくれている時点で幸せなことだと思います。それにこの曲って、聞けば聞くほどハマっていく中毒性もあるので、みんなを巻き込んで盛り上がっていければうれしいです」
――メンバーさんの意識も新しくなろうとしていますし、歌詞にも“新しい女子流”といったフレーズがありますが、この歌詞をいただいたときの感想を教えてください
中江友梨(以下:中江) 「アーティストのSEAMO(シーモ)さんに歌詞をいただいたんですけど、歌詞全体的に私の今までの曲では見たことのないようなワードが含まれていて新鮮でした。ストレートな内容のものがとくに印象的でインパクトのあるフレーズに引き寄せられるような歌詞になってます。“羊の皮を脱ぎ捨てて”とか、自分たちをさらけ出して、新たな挑戦に向かおうとしている私たちにマッチしているなって感じました」
新井ひとみ(以下:新井) 「ラッパーの方なので、言葉の選び方も直球に響いてくる言葉が多くてすごく好きです。“人に流されることはダザいこと”“歩んできた道を壊すのはこわいけど”とか、普遍的に共感を呼べる曲に仕上がったなって感じてます。実際私たちが使わない言葉“はんぱねぇ”とかはこの曲だからこそ、私たちは口にできる言葉だし、私の新しい体験をさせてくれていて、感謝しています」
山邊 「みなさんにもあると思いますけど、なにか殻をやぶって、新しい一歩を踏み出すことって難しいことだけど、そんな背中を押してもらえるような歌詞ですね」
―話題になっている振りついて、コメントをお願いします
庄司 「ライブでやって、お客さんといっしょにやることで完成する振り付けだと思っていて、自分たちだけで踊っているだけ物足りなくて、みんなでアッパーな感じで、ひたすら手をあげて、いっしょにつくりあげていく振りになっていると思います。来てくれた人たちが各々で楽しんでくれれば、うれしいです」
―表題曲『光るよ』についても触れていきたいですが、どんな曲に仕上がっていますか
中江 「わたしたちからファンの方々への気持ちがすごく込められている曲になってます。ステージから見ている、幸せそうに楽しんでくれているファンの方々が織りなす光景が宝物だし、ファンの方々にとって東京女子流が宝物であってほしいなっていう想いを込めました。ここまでストレートにこの気持ちを伝えるような曲はなかったですし、この気持ちがファンの方々に伝われば、いいなって思います」
新井 「今までもこれからも一番大切にしているのは、聞いてくれるみなさんですし、応援して支えてくれるみなさんだよっていうことを伝わるとうれしいです」
―とくに気に入っている歌詞があれば、教えてください
山邊 「作詞をしていただいた春ねむりさんにキーポイントになる部分である“宝物だよ”という部分の歌割りを私に振ってもらったので、このフレーズが好きです。一言なんですけど、すごくキーになる部分だなって。私たちにとっても、ファンの方々にとっても、すごく伝えたい部分です」
新井 「ファンの方々がいないとライブは成立しないし、ファンの方々といっしょに『東京女子流』をつくってもらっていることを歌っている“すべてが私をつくるひとつだって欠かせない気持ち”。心にくる言葉で、ライブのときの情景を浮かべながら、見てくれる方々が幸せになって、明日からの活力になっていきたいと思っているので、この言葉を選びました」
中江 「“もうダメかもと思った夜は、この瞬間を思い出してね”ってところが、私たちからのメッセージでもあるし、自分自身にも響いてくる部分で好きです。生きているうえで、苦しいことも楽しいこともあると思うんですけど、ライブの瞬間って、すごく幸せだし、思い出すことで楽しくなるし、その時間ってすごくパワーになる。この曲には、みんなで過ごすライブの時間が私たちにとって、とっても大切な時間なんだっていう気持ちこもっているんです」
庄司 「庄司も同じで“もうダメかもと思った夜は、この瞬間を思い出してね。あなたがいる、生きてる 宝物だよ”という歌わせていただいている部分なんですけど。東京女子流としても、何度も壁に当たりながら、悩んだこともあったけど、ここまで9年間続けられたのは、ステージから見るファンの方々の笑顔や支えがあったからこそ。東京女子流をやってきてよかったなって思える瞬間があったからこそ、何度も壁を乗り越えてこられたと思います。なので、このフレーズはただの曲のなかの一部分という気持ちだけではなく、とっても私たちの希望や思いを込めた言葉になっているなって感じました」
―主な読者さんが30代の男性なのですが、「30代メンズ」ってどんなイメージですか?
全員 あはははっ
山邊 「20代のときって、自分の好きなことをやりながら、なにかを探してるっていうイメージなんですけど、30代は一番自分の時間を大切にしているイメージがあって、少し落ち着きのある、自分の余裕のある印象を勝手にもってます(笑)。40代になると、そこに職場だったり、家庭で責任がプラスされていく感じ。なので、自分の時間を持って、大切にしているカッコいいなって思える世代」
中江 「自分にも人にもやさしくできる余裕があって、気品にあふれているイメージです!ひととおり、いろいろ経験して、だからこそ生まれる余裕がある感じ。いろんなことに対して上手にバランスが取れる感覚をもってそうで、趣味にしろ、仕事にしろ、ちゃんと倫理観をもっている年代なのかなって思っています」
新井 「視野を広くもっていて、いろんなことがちゃんと見れてる気がします!」
庄司 「かっこいいですねよね。自分で自分の時間をコントロールできている感じですよね」
―大絶賛で(笑)。読者さんたちも喜んでいると思います!! 最後に2019年、どんな東京女子流を見せてくれますか?
庄司 「今年9周年、来年10周年になるんですけど、今の大きな目標として“10周年で日本武道館に帰る”というのがあるんです。そのためにも今年1年は大事な1年だと考えていて、歌とダンスと、ライブのレベルアップをすることで、見に来てくれた方々をより幸せにできたら、うれしいです。プラス、どんどん新しい魅力を加えて、より多くの人たちを“女子流ワールド”を広げて、『2019年は女子流の輪を広げよう作戦』を決行したいと思っています!」
中江 「ありがたいことに、今回の曲で新しく見に来てくれる人や、もともと応援してくれていた方々がリリイベとかに足を運んでくれていて、これをきっかけにもっともっと『女子流の輪』を広げたいです。私たちのテーマに“同じことは二度とやらない”というのがあって、新しいことへのチャレンジは続けていきたい。毎公演、毎公演で『初めて女子流を見に来ました』っていう人たちをどんどん増やしていきたいですね。新しいことに挑戦しながら、ワクワクすることで、まだまださらにさらに成長して、みなさんに振り向いてもらえるような存在になりたいです」
新井 「常に新しい“東京女子流”を見せていきたいなっていうのが一番。定期公演、リリースイベントなど、いっぱいお会いできる機会があるので、そのたびに、新しく見てくれる人をひとりでも増やしていきたい、で、もっともっとたくさんの人と幸せな時間を共有していけるような1年にしたいです」
山邊 「ラスト(笑)。今みんながいってくれたことはもちろん“今まで東京女子流はこうだ”っていうのが、メンバーのなかにもあったし、ファンの方々のなかにもあったと思うんですけど、これからはそれを“ぶち壊して”新しい女子流に進化していきたいと、最近思うようになりました。普通じゃ考えられないような、振り切ったようなこともどんどんチャレンジして、見ている方々に、ハラハラ感とワクワク感を与えられるような、テーマパークのようなグループになれれば、もっと見に来てくれる人も増えてくれるんじゃないかなって。みんなに刺激を与えられるような存在になれるようにがんばります!!!!」
2010年1月1日結成。エイベックス所属の清純派でありながらも、内に秘めた“毒”をもつガールズ・ダンス&ボーカル・グループ。メンバーは山邊未夢・新井ひとみ・中江友梨・庄司芽生。
東京女子流*(TOKYO GIRLS’ STYLE)オフィシャルサイト
https://tokyogirlsstyle.jp/
東京・中野サンプラザ ワンマンコンサート開催決定!!
2019年5月25日(土)
【東京女子流 CONCERT*07「10年目のはじまり」】
詳しくはhttps://tokyogirlsstyle.jp/schedule/detail.php?id=1073147
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新しい東京女子流を披露すべく両A面としてリリース。今までの路線からまた一線を画した作品になっており、”見ちゃいけない東京女子流”をテーマにハッと驚くポイントを隠したパフォーマンスで勝負する!! 『光るよ』は『ラストロマンス』からごいっしょしている春ねむりが作詞。『Reborn』には、シンガーソングライターでラッパーのSEAMOが作詞を担当している。
2019.02.27 発売
★CD+DVD 光るよ / Reborn 2,160円(税込)
AVCD-94288/B
CD
1.光るよ
2.Reborn
3.光るよ More Guitar Mix
DVD
光るよ Music Video
物足りなかった人たちへの、続きの話。~光るよ Making Movie~
★CD 光るよ / Reborn 1,080円(税込)
AVCD-94289
1.光るよ
2.Reborn
3.光るよ More Guitar Mix
写真/河野優太