良きあの頃を感じさせる”ノスタルジックさ”を合わせ持った80年代アイドルを復活するためのプロジェクトがスタート。主役は近年のアイドルブームを牽引し、来年で結成10周年を迎える“東京女子流”の 新井ひとみ。
“東京女子流の新井ひとみ”とは別人格の“新井ひとみ”の本質に迫ったキャラクターで、80年代に人気となったTVアニメ『魔法の天使クリィミーマミ』の主題歌「デリケートに好きして」でデビュー。
どんなテーマを掲げて、どんな新しさを表現していくのか。本人に迫ってみた!!!
写真/河野優太
――今回、“80年代アイドル”をテーマにしたソロプロジェクト始動ということで、キャッチコピーに“青春”って言葉があると思うんですけど、どういう“青春”をファンの方々と共有したいですか?
「先日のファンミーティングにもたくさんの親衛隊のみんなが来てくれて、私自身も楽しんで、みんなも楽しんで。私が思っているのは、“青春”って入っている通りみなさんにとっての“青春”、例えば80年代に青春を過ごした人ならば、その時代に寄り添っている存在になっていきたいなって思います」
――新井さんを見ることによって当時を思い出すようなイメージでしょうか
「はい」
――ちなみに新井さんの青春のイメージって何かあります
「青春っていったら友達と語り合う感じ。みんなでわちゃわちゃしている感じが楽しいので、私を見てそういう楽しさを回顧しながら、楽しんでもらえたらと思います。そのためにも私自身もみんなに楽しんでもらえるようなことをたくさん考えていきたいと思っています」
――プロフィールに突っ込んでいきたいと思うのですが、趣味に「町のパトロール」と書いてあるのですが、どういったことをされているんですか?
「私、お散歩が好きでお休みの日があったりすると歩きに行ったり、ひとりお買いものに行ったりするんですけど、だからこうやって街をお散歩してパトロールしている感じで」
――最近パトロール中に見つけた面白かったものとかありますか?
「電車に乗っていてドアが閉まるときに開いちゃうことがあるじゃないですか、それが5回ぐらいあって閉まっては開いてを繰り返して、急に電車のアナウンスがなってしばらくお待ちくださいみたいな。多分異常があったんでしょうね。それで3分ぐらい待ってアナウンスがなって“大変長らくお待たせしました。リップクリームがドアにはさまってしまったため”って言って、えっリップクリーム!みたいな。そんなことをあるんだと思ってククッってなりました」
――次に“三重人格”って書いてあるんですけど、どういうことですか!?
「幼少時代・小っちゃい子の人格、アイドルの人格、新井ひとみの人格っていう感じで分けていたりするので歌い方やパフォーマンスの仕方も3パターンになっています。パフォーマンスを見ていただけたらダンスの部分とかでも変化を入れているので楽しんでもらえたらなって」
――好きなモノ『水銀体温計』っていうのは?
「今、家庭でも病院でも水銀体温計を使っているところはないじゃないですか。なんですけど、私の地元のおじいちゃんがいくような病院だとまだ水銀体温計なんですよ。もともと気になっていたんですけど、その病院で見かけたときに水銀体温計の上がっていくところを見ているのがおもしろくておもしろくて」
――他に80年代のもので好きなモノはありますか?
「80年代の雑誌を見ながら勉強しているときに、サンリオのキャラクターで今はそんなに見かけないキャラクターがいるっていうのをみつけて。キキ&ララというキャラなんですが。私はもともとキティーちゃんが好きだったんですよ。だからパソコンでサンリオのキャラクターのゲームをやっていてキキ&ララっていうのを追いかけるっていうのをやっていてそのゲームで遊んでいてなつかしいなと思っていたり。あとミスタードーナツにキャラクターがいたんですよ」
――今はいないんですかね?
「今はあんまり見ないですね。可愛いなと思って、グッズでかわいいのがたくさんあって」
――当時のファッションンで着てみたいものとかありましたか?カラス族とか流行っていたのですが
「THE・80年代みたいな服を着てみたいんですけど。ボディコンとかだと90年代ですか? 平野ノラさんがやっていますね。荻野目洋子さんが。かわいいですね。昔の洋服って凝っているんですよね。おしゃれなんですよね。ちょっと凝っている感じのも着てみたいなと思いますね。あとは、清楚な感じなんですけどワンピース。ひらひらが大胆というか大げさにひらひらしている感じというか。でもブリッとしていなくてみたいな。あとはエリが大きいやつとか。あとは腕を出していますよね。その印象が強いですね」
――寒そうですけどね、これから
「でも寒さは意外と慣れていて。東北出身っていうのもあって。まあ冬よりも常夏の方が好きなんですけど、ある程度は我慢できます」
――今回のヴィジュアルに“アイドルフレーズ”が載っているんですけど、これはオリジナルですか?
「これも考えて、どんなのがいいかなって考えたときに最初みんなに寄り添いたいということで“みんなの心におじゃま虫”どうだろうねって言ったら、いいじゃんってなっておじゃま虫採用で。“チャンネルをひとみにまわしてね”なのか、“合わせてね”とかそういう小さいところにもこだわりがあります」
――特に推しのフレーズはあります?
「推しは“それではドロンします!バイビー!”っていうのがもうお決まりでライブの最後だったりとかは絶対に言います。親衛隊のみんなも楽しんで、これやりたいって言って一緒にバイビーって言ってくれるんですよ。それが嬉しくて」
――それは世代が違う人たちもやってくれる?
「やってくれました。女の子もやってくれました。男性のみなさんも張り切ってやってくれるのでこっちまで嬉しくなって」
――ファンの方々の中には懐かしさを感じる人もいると思うんですけど、世代じゃない人たちにとっては新しさとか新鮮さとかあると思うんですけど、どういうふうに魅力を伝えていきたいですか?
「先日のイベントで感じたのは、“クリィミーマミ好きだった”と言ってくれる方や、私も生まれていなかったですけど“僕も生まれてなかった”って言う方もいて、たくさんいろんな方が来てくださって本当に嬉しいなって思うんですけど、私を通して言葉とか文化だったりとかを勉強したりしているので、公式ツイッターやYoutubeもやっていたりするのでそれを通して発信していければいいなとも思います。服とかもこれ(※下の写真の衣装)で参加したんですけど、実際にこれを持っている方がいて、これ今お台場にしか売っていないんですけど、これを買ったのを着てきたんですよ。着てきてくださって凄く嬉しいですね。みんなで一緒に来たくなりますよね。グッズとかはまだ考えたりしてないんですけど。でも昨日メガホンを買ってきてシールを貼って、販売したらみんなさっそく持ってくれて」
――80年代の応援にはメガホンは定番なんですか?
「はい。メガホンとハチマキと法被みたいな感じで。あとは銀テープとかって言ってましたね」
――では最後メッセージお願いします。
「新人で手作り感満載なんですけどこれから楽しいことを考えて、みんなに楽しいと思ってもらえるように頑張りたいと思いますので応援して支えていただけたら嬉しいなと思います。11月27日に『デリケートに好きして』を発売させていただくのでこれからリリースイベントも発表されていくかなと思いますので是非遊びに来てください。待ってます」
『デリケートに好きして』
1983年に放送開始したアニメ「魔法の天使クリィミーマミ」のオープニング曲として起用されていた、世代にはゾクゾクが止まらない当音源をカバー!