Logical Fashion

2016.06.21 Tue UPDATEREGULAR

夏は「ちょっと変な服」を着る

夏はシンプルになりがちな季節。
トップスとボトムスとシューズの3アイテムで済んでしまいます。
だからこそ夏は「オシャレに見せるのが難しい」季節でもあります。

ある程度服にこだわりのある人ならば、オシャレに見える形やデザインの選び方をすっかり会得しているため、差がつきにくいのです。秋冬のように重ね着や小物などを駆使できるシーズンならともかく・・・重ね着も小物も限られる夏シーズンではどうにも「オシャレの差別化」が難しい。

そんなわけで私は毎年夏に「ちょっと変な服」を買うのが恒例となっています。

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例えばこれ。南青山の先鋭セレクトショップCITYSHOPのオリジナルTシャツ。
一見普通のビッグサイズTシャツです。無地でシンプル。素材やデザインにも種もしかけもありません。

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しかしバックスタイルは裾にフリンジがついており、ちょっとしたアクセントになっています。

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続いてこちら。
現代日本のデザイナーズブランドを牽引するミハラヤスヒロのTシャツ。
一見普通のポケットTですが・・・

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実は下まで行くとカットソーと共地でシャツの袖がついています。
袖を結ぶとまるで同色同素材のシャツを「腰巻き」している様に見える「だまし絵」的なギミックアイテムとなっています。

 

こんな感じでトップスもボトムスもちょっと変わったアイテムを買い漁るのが趣味です。
ただし「やりすぎ注意」でもあります。
デザインは付け足せば付け足すほど簡単に子供っぽくなるものです。
そういったデコラティブなアイテムを上手に組み合わせてオシャレに見せるのももちろん楽しいですが、朝何も考えずにパッと着てサマになるアイテムの方がどちらかというと嬉しいですよね。ただ上述の通りあまりにもスタンダードだと差別化ができない・・・。そこで「ちょっとしたギミックのついた変な服」がおすすめというワケです。

フリンジなどのデザインがついていても色も柄も使っているわけじゃなく一見シンプルだったり。袖がついた遊びのあるデザインだけど共地を使うことで目立ちにくくしていたり。

「差別化を」と考えるとついつい装飾に走りすぎてしまい、原宿竹下通りスタイルにも近いような「遊びすぎた服装」になってしまいます。(あれはあれで一種の文化だと思いますが、「オシャレか」と言われると甚だ疑問です)
肝心なのは「客観的に見てオシャレに見える範囲の中でいかに遊ぶか」というところなのです。

あなたがオシャレにある程度自信のある中級者以上のファッショニスタならば・・・「ちょっと変わった夏服」おすすめですよ。他人との差別化に是非。

 

 


図2

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